南の海に浮かぶ無人島、マッコーリー島(Macquarie Island)。この島は、オーストラリア領・タスマニア州に属し、1997年に世界自然遺産としてユネスコに登録されました。
この記事では、マッコーリー島の地理や歴史、生態の魅力を、英語を交えながら紹介します。
マッコーリー島とは?

マッコーリー島はオーストラリアと南極大陸の中間に位置し、タスマニア島の南東約 1,400 km、ニュージーランドに近い位置にあります。島の形は細長く、全長約 34 km、幅は最大で約 5 km ほどです。
地理と地質
この島は、海底約 6 km 下のマントル由来の岩石が地表に露出しているという、地質学的にも唯一の場所です。また、島の東側は急激に海底へ落ち込んでおり、水深 5,000 m に達する海域もあります。プレート境界の影響で地震も多く、 2004 年には M8.1 の地震が記録されています。
自然環境と気候
島は強風にさらされるため、森林はほぼありません。主に草地・泥炭地・池沼が広がる風景です。
植物の成長は限られていますが、風雨に耐える耐寒性植物(マッコーリーキャベツ、シルバーリーフデイジーなど)が見られます。
環境と保護活動
マッコーリー島には定住者はいませんが、1948 年観測所が設置されました。
また、過去にはアザラシやペンギンから油をとる乱獲や、外来種導入(ネズミ、ウサギ、ネコなど)が島の生態系に大きな打撃を与えました。これに対し、20 世紀後半以降、外来種の除去が行われています。
現在では、観光など一般人の自由な立ち入りは厳しく制限されており、島は主に保護と研究のエリアとされています。
世界遺産としての価値
マッコーリー島(Macquarie Island)は、1997 年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
登録された理由
登録理由は、次の点が主な評価対象となっています。
- 島全体が地球内部構造(地殻・マントル)が見られる珍しい地形であること。
- ペンギン・アザラシ・海鳥など、豊かな海洋生物が多く見られること。
覚えておきたい英語
以下は、この記事で登場したり関連する英語表現・単語です。ぜひ押さえておいてください。
expose / exposed (地層・岩などが)露出する
The island exposes mantle rocks above sea level.
島は海面上にマントル岩石を露出させている。
invasive species 外来種
Invasive species like rabbits caused serious damage to native vegetation.
ウサギなどの外来種は在来植生に深刻な被害を引き起こした。
eradicaton / eradicate 根絶、撲滅 / 根絶する
The government launched a project to eradicate rats and rabbits.
政府はネズミとウサギを根絶するプロジェクトを開始した。
distinctive 特有の、特徴的な
The island’s distinctive geology makes it globally significant.
島の特徴的な地質が世界的な重要性をもたらしている。
habitat 生息地
The island is a breeding habitat for many penguins and seals.
この島は多くのペンギンやアザラシの繁殖地である。
旅先で使える英会話フレーズ
マッコーリー島をテーマに会話をするフレーズを紹介します。他の旅先でも使えますので、ぜひ覚えてみてください。
訳)見て、あのペンギンの大群!あちこちにいる。
訳)すごいね。この島は野生動物の聖域だね。
訳)島を自由に歩くことは許されている?
訳)野生動物・生息地を守るために立ち入り制限があるんだよ。
訳)ペンギンを背景に写真を撮ってもらえますか?
訳)もちろん!はいチーズ!
訳)船からの景色、息をのむほどきれい!
訳)本当に!まるで自然が描いた絵みたいだね。
特徴・見どころ

マッコーリー島は自然保護地区のため、観光客の上陸は禁止されています。唯一、探検クルーズで立ち寄ることがあります。ただ、通常の観光ツアーではなく、環境保護の観点から入島には許可が必要です。
生物多様性
マッコーリー島は、非常に過酷な環境にもかかわらず、海鳥・ペンギン・アザラシなど多様な動物が繁殖の場として利用しています。年間に訪れる海鳥は数百万羽、ゾウアザラシやオットセイも大量に集まります。
ペンギンの楽園
特に、ロイヤルペンギン(Royal Penguin) は非常に多く見られるコロニーを形成しており、島東部のルシタニア湾(Lusitania Bay)などには巨大な集団が集まります。その他、キングペンギンやジェンツーペンギン、イワトビペンギンといった4種類のペンギンが生息しており、数十万羽も集って海辺を埋め尽くす景色が見られます。
ロイヤルペンギン(Royal Penguin)
マッコーリー島だけで繁殖を行うペンギンです。名前の「Royal」は「王室の」という意味で、その金色の冠のような羽が由来だといわれています。顔が白く、まるで金の冠をかぶったような姿から「ロイヤル」と名づけられました。
イワトビペンギン(Rockhopper Penguin)
英語のrock(岩)とhop(ぴょんと跳ぶ)を合わせた名前。岩場をぴょんぴょんと飛び跳ねる姿から名づけられました。
キングペンギン(King Penguin)
ペンギン界の王様(King)のような存在。体長は約90cmと、エンペラーペンギンに次ぐ大きさです。首元のオレンジ色の模様が美しく、まるで正装しているように見えます。
ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin)
「Gentoo」は、かつてインドの人たちの呼び名から転じたとされますが、はっきりした由来は不明。ただ、頭の白い帯模様がターバンをかぶったように見えることから、この名がついたとも言われています。泳ぐのが速いのも特徴です。
おわりに:英語で世界遺産を旅しよう!
マッコーリー島は観光客は立ち入ることができませんが、この島の存在を知って地球の自然の偉大さを感じる機会を持つことは豊かな時間になるのではないでしょうか。
この記事で覚えた英単語やフレーズを使って、英語で自然や世界遺産について話してみましょう。旅も学びも、きっともっと楽しくなるでしょう。
