「TOEICの問題ってどんな内容?」「いきなり公式問題集をやるのは不安…」
そんな声を学生・社会人から多く聞きます。
TOEICは全200問という大規模な試験ですが、実は各パートには決まったパターンがあります。
最初から難しい問題集に手を出すより、まずは公式の例題(サンプル問題)を通して出題形式を理解することが、最も効率的なスタートです。
例題を数問解くだけで、
- TOEICではどんな英語が問われるのか
- どこに注意すれば得点につながるのか
- どのパートが自分の弱点なのか
が明確になり、学習の方向性が大きく定まります。
この記事では、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が公開している公式サンプルをもとに、初心者でも理解しやすくパート別の例題とポイントを紹介します。
TOEIC問題例|全7パートの例題で試験の流れをつかむ

TOEIC L&Rテストは、
リスニング(45分・100問)+リーディング(75分・100問)=計200問
で構成されます。
形式は毎回ほぼ同じで、パートごとに問われる力も明確です。
- Part1:写真描写(6問)
- Part2:応答問題(25問)
- Part3:会話問題(39問)
- Part4:説明文問題(30問)
- Part5:短文穴埋め(30問)
- Part6:長文穴埋め(16問)
- Part7:読解問題(54問)
まずは各パートの公式例題に触れることで、TOEIC全体の流れがつかめます。
特に初心者は、
「難易度」ではなく「出題形式に慣れる」ことが先。
最初は解けなくて当然です。
例題を見ながら、
- どんな英語が流れるのか
- 会話のスピードはどれくらいか
- どんな選択肢の作りになっているか
を確認していきましょう。
TOEIC模試の例題|本番クオリティの問題を無料で体験できる
TOEIC公式サイトでは、Part1〜Part7まで無料で本番形式の例題が公開されています。
特徴は次のとおりです。
- リスニング音声が本番と同じナレーター
- 設問形式も公式問題集と同レベル
- 短時間でサッと解ける量なので初心者向き
本番レベルの問題を無料で体験できるため、
「TOEICをまだ受けたことがない」
「公式問題集の前に雰囲気を知りたい」
という人に最適です。
取り組み方のコツは、
- まずは時間を気にせず解く
- 英語が聞き取れなければスクリプトを読む
- もう一度、音声だけで解き直す
という流れです。
短い例題でもこの3ステップを行うだけで、
リスニングの定着度が大きく変わります。
TOEIC練習問題|短時間で力をつけるパート別サンプル問題

ここでは、公式サンプル問題をもとに各パートの特徴と、初心者が特に意識すべきポイントをまとめます。
Part1:写真描写(6問)
例題:
A man is opening a door.
A woman is arranging flowers.
ポイント:
- be -ing の動作表現が頻出
- 置かれている/並べられているなど「受動態」も多い
- 写真を見た瞬間に動作を特定する練習が重要
Part2:応答問題(25問)
例題:
“Martin, are you driving to the client meeting?”
“Oh, would you like a ride?”
ポイント:
- 最初の 疑問詞(Who / When / Where) が命
- 英語の「速い質問」に慣れるため、毎日5〜10問が効果的
- ひっかけとして「質問に対する直接の答えではない自然な返答」が多い
Part3:会話問題(39問)
例題:
“Why is the woman calling?”
“(B) To complain about a product”
ポイント:
- 会話の流れを追うため先読みが最重要
- 数字・時間・場所は必ずチェック
- 1問目は「話題」、2問目は「詳細」、3問目は「次の行動」という構成が多い
Part4:説明文問題(30問)
例題:
“What does the speaker say about the repair?”
“It has been finished early.”
ポイント:
- アナウンス(Reminder / Announcement)の型を覚える
- 「いつ」「どこ」「何のために」が必ず登場
- 固有名詞・日付・金額がヒント
Part5:短文穴埋め(30問)
例題:
Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ____ .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated
ポイント:
- 品詞判断(名詞・動詞・形容詞・副詞)が約7割
- 文法問題の中では最もコスパが良いパート
- 1問20秒以内を目標に
Part6:長文穴埋め(16問)
ポイント:
- 文章全体の流れを読みながら答える
- 接続詞・代名詞の指す内容に注意
- 適度な速読が必要
Part7:読解(54問)
ポイント:
- シングル→ダブル→トリプルの順で難しくなる
- 本文を全部読むのではなく「設問から読む」習慣を
- 同義語問題・意図問題が増加傾向
このように、例題とセットで形式を理解するだけで、TOEICは一気に解きやすくなります。
TOEIC例文集|よく出る英文パターンを知れば得点が安定する

TOEICの例文には「毎回のように出てくる表現」「聞き逃すと失点しやすい英語」が数多く存在します。
ここでは、特に頻出する英文パターンを厳選して紹介します。
例文を読みながら、どのパートで使われる英語なのかイメージしながら確認すると理解が深まります。
【リスニング頻出表現】
- I’d like to remind you that…
→ アナウンス・説明文で頻出。「お知らせです」 - Let me check that for you.
→ 接客会話の定番。Part3でほぼ毎回登場。 - The workshop has been postponed.
→ Part4でよく出る「予定変更」の表現。
これらは実際のTOEIC音声で何度も耳にするため、覚えておくとリスニングが一気に楽になります。
【リーディング頻出表現】
- be scheduled to〜(〜する予定)
- in accordance with〜(〜に従って)
- due to〜(〜のため)
Part5・Part6の文法問題でも、Part7の長文でも出てくる万能フレーズです。
TOEICは同じ表現が何度も繰り返し出題されるテストなので、例文を通して型を覚えておくと正答率が安定します。
TOEICサンプル問題|公式サイトで無料公開されている本番形式の例題

IIBC公式サイトでは、TOEIC受験者が必ず確認しておきたい無料の本番形式サンプル問題が公開されています。
各パートの例題はすべて本番と同じ構成でつくられており、
「初めてのTOEICを受ける人が必ず事前に見るべき教材」として非常に優秀です。
【公式サンプルでできること】
- 本番と同じナレーターの音声で練習できる
- 問題形式・選択肢・語彙レベルの感覚をつかめる
- 本番で焦らないための予行練習ができる
特に初受験者は、「TOEICの英語はどれくらいの速さなのか」を音声で体験するだけでも、試験本番の緊張が大きく軽減されます。
まとめ|例題を理解すればTOEICの全体像がつかめる
TOEICの例題は、初心者が最初に取り組むべき最短ルートの学習ツールです。
例題 → 模試 → 本番という流れで進めると、初受験でも安定して600点以上を狙える学習が可能になります。
また、スキマ時間でTOEIC全パートを学習できる
「TOEIC® L&Rトレーニング」のようなオンライン講座を併用すると、例題の理解がさらに深まり、処理速度も向上します。
TOEICは形式を知るだけで伸びる試験。
まずは例題に触れ、TOEICの全体像をつかむところからスタートしましょう。

