「TOEICってどれくらいのスコアを取ればいいんだろう?」

「目指すべき目安のスコアを知りたい」

と思っていませんか?

今回は、これからTOEIC受験を控えている人に向けて「TOEICスコアの目安」を徹底解説します。

これを読めば、

  • どれくらいのスコアを目指せばいいか
  • どれくらい勉強すればいいか(勉強時間)

などの目安がわかります。

受験前にスコアの目標設定をしたい人は、ぜひご覧ください。

TOEICスコアの基本情報

TOEIC最低スコアは10点|0点にならない理由とは?

「TOEIC L&R (Listening & Reading) Test」のスコアや平均点など、まずは基本を押さえておきましょう。

合否なし・990点満点のテスト

TOEICは「合格」か「不合格」という判定が出るテストではありません。

スコアはあなたの英語力を数値で示すもので、目標点を超える/超えないという物差しとして使われることが一般的です。

配点は以下のようになっています:

  • リスニングセクション:5点~495点
  • リーディングセクション:5点~495点
  • 合計(リスニング+リーディング):
    10点~990点

各セクション・合計とも「何問正解したか」を直接そのまま点数にするのではなく「換算スコア」として算出されます。また、誤った回答は減点になりません。

「この点以上を取ったら合格・この点以下なら不合格」という基準が存在しないため、自分自身が目指すスコアを明確にすることが大切です。

平均点は622.6点

日本国内におけるTOEIC L&Rテストの平均スコアは、最近の公式データによると「622.6点」と報告されています。

以下は、最新版の平均点の詳細です。

セクション 平均スコア
リスニング 339.8 点
リーディング 282.8 点
合計(Listening + Reading) 622.6 点

(引用:2025年10月19日午後試験結果より)

このように受験者の平均的なスコアを捉えておくと、スコア目標や学習計画を立てる上でわかりやすい目安になります。

TOEICスコアの目安

「外資系企業」は英語で"foreign-owned company""foreign-affiliated company"

TOEICスコアは、就職や転職、語学留学、外資系企業でのキャリアなど、目的によって評価される基準が大きく異なります。

このセクションでは、一般的に「どのスコアがどのレベルとして扱われるのか」をわかりやすく解説します。

履歴書に書けるのは600点以上

TOEIC600点は、日本国内の平均スコアとほぼ同水準で、「基礎的な英語コミュニケーションができる」レベルと評価されます。

企業の採用担当者は600点を1つの基準として見ることが多く、新卒採用や一般事務、総合職などで「履歴書に書いて評価されやすい最低ライン」と考えてよいでしょう。

600点台が役立つ場面

  • 新卒採用
  • 一般企業の総合職
  • 国内企業の英語を使う部署の足切り基準

語学留学するなら700点以上

語学留学を目指す場合、多くの学校では入学条件としてTOEICスコアを求めませんが、700点以上あれば現地の学校のクラス分けや授業理解がスムーズになります。

「日常会話+簡単なビジネス英語がある程度理解できる」という評価を得られるため、留学先の学校からの印象も良くなります。

700点台が役立つ場面

  • 語学学校での上位クラスへの配置
  • 海外インターンの応募
  • 大学生の交換留学の選考

外資系企業では800点以上

外資系企業、とくに営業やコンサル、マーケティングなど英語でのコミュニケーションが頻繁に発生する職種では、800点以上が求められることが一般的です。

800点台は「英語での専門的なコミュニケーションがある程度こなせる」指標とされ、ビジネス現場での即戦力として評価されます。

800点台が役立つ場面

  • 外資系企業の営業職
  • グローバル部門(海外顧客対応、海外拠点とのやり取り)
  • 英語を使用する専門職(貿易・マーケ・人事)

TOEICを極めるなら900点以上

900点以上は、受験者全体の上位約5%に入るハイスコアです。

「高度な英語運用能力があり、ビジネスの場でほぼ問題なく対応できる」レベルとして扱われ、外資系企業の管理職候補やグローバルプロジェクトでは大きな評価につながります。

900点台が役立つ場面

  • 英語を武器としてキャリアの幅が広がる
  • 外資系企業や海外企業との交渉・資料作成もスムーズ
  • 昇進や海外赴任の選考で有利に

TOEICレベル・難易度の目安

【英検準2級プラス】英検準2級と英検2級の違いを徹底比較!レベル・難易度・出題形式まとめ

ここでは、TOEIC L&Rのスコア帯ごとに、得点者のレベル感や挑戦のしやすさを解説します。

400点未満

英語初心者〜基礎力がまだ十分でない層が含まれる可能性が高く、問題形式や時間配分への慣れも必要になる水準です。

400点台

受験者全体の中では 下位層だが、極端に低いわけではないというレベル感。

英語を始めて間もない学習者、またはリスニング・リーディングのいずれか一方がまだ弱い人が多く含まれる可能性があります。

Aさん

このスコア帯は基礎力からステップアップを図るフェーズで、文法、語彙力、リスニング慣れなどの底上げが必要です。

500点台

このあたりは、「初心者~中級への移行期」にあたるスコア帯。

英語力が一定の土台にはなっており、問題形式や時間配分への慣れも進んでいる人が多いです。

特に「TOEICの基礎問題には対応できるが、難しい問題や長文読解はまだ厳しい」と感じる層が多くなるでしょう。

Aさん

学習としては、語彙を増やす、文法を見直す、リーディング速度の強化などが重要になります。

600点台

平均点を含むレンジ。この領域はもっとも受験者が集まりやすい「ボリュームゾーン」とも考えられ、英語力としては中級にあたる層です。

リスニングの精度をさらに上げながら、読解の速度・正確性を強化する必要があります。

ビジネス英語の基礎や日常英語には十分対応できる力があります。

Aさん

公式問題集を活用し試験形式に慣れながら、弱点を少しずつ潰していきたいフェーズです。

700点台

かなり実力が付いてきた層です。

意味理解力、語彙力、読解力ともにかなり強くなり、ビジネス文書や少し難しいリスニングでも対応可能なレベル。

スコアを上げるためには、「速読力」「予測力」「細部理解」を鍛える必要があります。

Aさん

パート7長文への対策や、ディクテーション(音声を聞いて書き取る練習)などが効果的です。

800点台

かなり上位の英語力があります。

語学力として非常に安定しており、実務レベルのビジネス英語でも自信を持って使えるレベル。

長文・複雑な表現・ビジネスメールなどもかなりこなせる実力があると考えられます。

Aさん

スコア向上には、細かな文法ミスの削減、難解な語彙・構文への慣れ、リスニングの細部把握などが重要です。

900点台

上位層の中でも特に優秀な受験者。

英語運用能力が非常に高く、ネイティブに近い理解力・応答力があると見なされるレベル。

取得は難しく、勉強量、実践的な英語使用経験(会話、読書、リスニング)が必要になることが多いです。

TOEIC目標点数獲得!勉強時間の目安

最後に、目標のスコアを獲得するのに、どれくらいの勉強時間が必要か、目安を紹介します。

100点上げるのに200時間〜300時間必要

一般的には、TOEICスコアを100点上げるのに、200時間〜300時間必要と言われています。

そして勉強時間によって、どれくらいの期間で100点アップできるかは変わります。

以下に、「勉強時間と、それに伴う100点アップ達成までの期間」を例示しましょう。

週の勉強時間 100点アップまでの目安期間
10時間 約6〜7ヶ月
15時間 約4〜4.5ヶ月
20時間 約3〜3.5ヶ月

※250時間(200〜300時間の中央値)と仮定して計算。1ヶ月=4週間と仮定。

これを目安に、いつまでにどれくらいの点数を目指すのか、目標を設定してみてください。

目標スコア別:勉強時間の目安一覧表

Oxford University Pressが公表している、TOEIC勉強時間の目安についても抜粋して紹介します。

現在のスコアから、目標スコアまでどれだけ離れているか、また目標スコアの高さによって、必要な勉強時間が変わります。

例えば、

  • 現在250点で950点を目指す:1,750時間
  • 現在450点で650点を目指す:450時間
  • 現在450点で850点を目指す:975時間
  • 現在650点で850点を目指す:500時間

のような勉強時間が必要になります。

まとめ

今回はTOEICのスコアの目安や、必要となる勉強時間について解説しました。

重要なポイントをおさらいしましょう。

以下が紹介したTOEICスコアの目安です。

  • 履歴書:600点以上
  • 語学留学:700点以上で上位クラスに配置
  • 外資系企業:800点以上
  • TOEICで上位約5%:900点以上

また、100点スコアを上げるのには、一般的に200時間〜300時間かかります。

これらの情報を参考に、自分の目標を設定したり、学習計画を立ててみてくださいね。

【参照サイト】