「永遠」を英語で言うと何になるか、おそらく多くの人はForeverではないかと思うことでしょう。これも確かに正解です。しかし、英語ではForever以外にも使う「永遠」という意味を持つ単語があります。日本語訳をすると同じ意味になってしまう英単語は、それぞれのニュアンスを意識し、細かな違いまで理解して使うことがポイント。今回も各単語の意味を細かく見ていくので、そのイメージを頭の中に作り上げていってみてくだしさいね!
Foreverは「これから先の永遠」
「永遠」と言えば英語でForeverですが、こちらはこれから先、ずっと続くことを意味しています。また、今からという時点に限らず、過去に始めたことをこれからも続ける場合もForeverが使えます。
今の時点からこれから先ずっと愛していることを伝える愛の言葉にForeverを使うのもOKですし、以前に禁煙していて、これから先もずっとタバコは吸わないと言いたい時にもForeverで表現します。
I lover you forever, Jane.
訳)ジェーン、君を永遠に愛すよ
I love you too!!
訳)私も!!
他には、実際には永遠ではなくとも、それくらい長く思える時間を指す時にも使えます。時間が長く感じられる待っている時などに使われ、言い方によってはこの状態がいつまで続くのかとうんざりしていることを表せたり、待たされている相手に皮肉を伝えることができます。
英語独特の誇張表現とでも言いましょうか。日本語でも、「あっという間」とありますが、実は「あっ」と言っている間よりは長い時間がかかっている場合だってあります。これも一種の誇張表現でしょう。それが日常会話の中で定着した感じですね。
I’m waiting his reply foerver.
訳)彼の返事をずっと待ってるんだけど
Ah, he never reply any messages.
訳)ああ、メッセージに全然返信しないよね
For goodは「これを最後にずっと」
For goodは「永遠に」という意味があるのですが、簡単に見えるのにあまり知っている人がいません。しかし、ネイティブはよく使う表現になるので、初めてみた場合は今覚えておきましょう。
For goodは、これを最後として永遠に~するという意味を含んでいるものです。先ほどForeverでは禁煙の例を出しましたが、あれは今から、あるいは過去からこれからずっと禁煙するという意味でしたよね。しかしFor goodを使うと、このタバコを最後に永遠に禁煙するという意味合いになるのです。
禁煙の例の場合はどちらも同じ意味になるのですが、先ほど出した愛の告白の例では使えません。これを最後に永遠に君を愛し続けるとは言いません。Foreverの方が適切な表現となります。For goodを使うと、「今まで愛していなかったの?」というツッコミを入れられそうです。
また、For goodは「これを最後に」という意味合いからネガティブな状態から抜け出すために使われることが多い熟語です。今、皆さんが抜け出したいと思っている良くない習慣があるのなら、辞める宣言として文末に付け加えたい表現ですね。
I’ll quit smoking for good!
訳)もうタバコは吸わない!
You said it many times.
訳)それ何回目?
形容詞のeternal
「永遠の」と形容詞を使いたいなら、英語ではEternalという単語があります。エターナルとカタカナで書くと、聞いたこともあり意味もわかる人もいるのではないでしょうか。なんだかアニメやゲームの世界で出てきそうな単語です。
形容詞ですから、名詞の前に付けるだけで「永遠の」という意味を追加できます。「eternal life」と言えば「永遠の命」ですね。Foreverしか知らなかったら、このような簡単な表現も文章にしないと伝えることができないので苦労します。何か単語を知りたいと思ったら、できるだけたくさんの品詞で単語を知っていくのは大事なポイントです。
と、いうことでEternalの名詞形もお伝えしておくと、Eternityとなります。こちらもForeverと同様、永遠に続く時間のことを言います。文中で使うなら、「for eternity」のように前置詞とセットにし、文末に置く方法が便利です。
never-endingも使える
単語をハイフンでつないで形容詞化するという方法がありますが、ここではその方法を用いてNever-endingとしています。「決して終わらない」という意味なので、「永遠に終わらない」と言い換えることができます。皆さんも、「ネバーエンディングストーリー」という言葉を聞いたことがありませんか?この単語は、ひとつひとつの意味を知っているとなんとなくわかるので助かりますね。
こちらもEternalと同様形容詞ですが、Neverが使われていることからわかるように否定形になっています。「永遠に~ない」と言いたい時にだけ使いましょう。
It seems that global warming is never-ending problem.
訳)地球温暖化は永遠の問題に思えるね
Yeah, I think human beings destroy the Earth.
訳)うん、人間は地球を破壊するんじゃないかって思う
否定形で使うnever
Neverというと「決して~ない」という否定形のイメージが強いですが、しかしこれも使い方によっては「永遠に」と言うことができます。
絶対に、決して何かをすることがないということは、言い換えれば永遠にそれをすることがないと言えませんか?訳し方はその時のシチュエーションやリーディングの内容に合わせるべきですが、基本とする「決して~ない」がしっくりこない文脈であれば、「永遠に~ない」で訳し直してみてください。
もちろん、Neverを使うということは否定文でしか使えないので注意してくださいね。
まとめ
「永遠」には色々な英語がありましたね。まずはメジャーなForeverですが、これは肯定文で使うことができ、文末に置くだけで「永遠に」という意味を付随できます。また、意外にもネイティブが頻繁に使うのがFor goodという熟語でした。「これを最後に永遠に~」という意味で、悪い習慣などから抜け出す時などに使うのでした。そして形容詞だとEternalやNever-endingがあり、否定形で「永遠に~しない」と言いたい時はNeverが活躍するとわかりましたね。品詞別で見てみると使い方もわかってくるので、それぞれが持つ意味も合わせて覚えてみてください。