節分は、日本の伝統を子どもたちに伝えるだけでなく、英語活動との相性もとても良い行事です。

赤鬼・青鬼といった色の表現、怖がる・逃げるといった感情や動作表現を組み合わせることで、遊びながら自然に英語の語彙が身につきます。

節分では何が行われている?地域行事から保育現場での活かし方まで

節分では何が行われている?地域行事から保育現場での活かし方まで

節分は、日本の四季の節目を示す伝統行事であり、「邪気を払って新しい季節を迎える」ための大切な風習です。全国的に行われる豆まきのほか、地域によって特色ある行事が多く、保育園・幼稚園でも行事保育としてさまざまな形で生かされています。

日本各地の節分行事

節分は全国共通の豆まき以外にも、多様な風習があります。

有名寺社の節分祭

  • 浅草寺(東京):年男・年女の著名人が参加する大規模な豆まきで有名。
  • 成田山新勝寺(千葉):相撲力士や有名人が登場し、立春を祝う伝統が続いている。
  • 吉田神社(京都):追儺式(鬼やらい神事)を行い、鬼を払う儀式が古式に沿って行われる。
  • 鞍馬寺(京都):火を扱う幻想的な儀式が行われる。

地域独自の行事

  • 秋田県「なまはげ」:冬の訪れと邪気払いの風習が節分の鬼のイメージに重なる。
  • 岩手県「鬼の館」:鬼を文化的シンボルとして伝える催しがある。
  • 福豆や恵方巻を食べる文化:西日本から全国へ広がった比較的新しい習慣。

地域の風習は、子どもたちが自分の暮らしと文化をつなぐ大切な学びにもなっています。

保育園・幼稚園での節分の活かし方

保育現場では「怖い鬼が来る日」ではなく、教育的な意味づけをした節分活動へと工夫が進んでいます。

豆まき(豆に代わるものも増加)

安全面とアレルギー配慮から、大豆→新聞紙ボール、スポンジボール、カラーボールに置き換える園が増加しています。

鬼役を先生が担当する園も多く、子どもが安心して参加できるよう配慮しています。

鬼のお面制作

色、形、表情を自由に作り、自分の気持ちを投影する活動にしています。

最近では、「やさしい鬼」「泣き虫鬼」「おこりんぼ鬼」など心の成長に結びつける内容もあります。

心の鬼をやっつける活動

節分を「心の成長」の行事として捉える園が増え、早起きできない鬼、片付けしない鬼、すぐ泣いてしまう鬼など、子ども自身の課題と結びつけて豆まきをする活動が広がっています。

遊戯・運動との組み合わせ

鬼ごっこに節分要素を加える、鬼の劇遊び、音楽に合わせた鬼ダンスなど、体を動かす活動と組み合わせたりすることもあります。

絵本や紙芝居を使って

絵本や紙芝居で、節分の由来や鬼の役割を怖くしすぎず伝える工夫が一般的です。

インターナショナルスクールやバイリンガル園での節分の取り入れ方

海外の文化を尊重しながら、日本文化を英語でも伝える機会として積極的に活用されています。

英語と日本文化の融合アクティビティ

  • Red oni, blue oni
  • Scary, funny, kind
  • Run away, throw, stop

など、節分の行動や鬼の特徴を英語で説明しながら楽しんだり、鬼のお面を英語で紹介したり、豆まきの動作を指示語(throw, run, jump)で行うなど、体験と言語を結びつける工夫が多くなってきています。

英語絵本・海外の子ども向けに節分を説明する教材を活用

などを導入して、外国籍の子でも理解しやすくしています。

日本文化理解の国際教育として位置づけ

インターナショナルスクールでは、節分を”Japanese Culture Week””Seasonal Traditions”の一つとして扱う場合が多い。

豆まきはもちろん、恵方巻作り体験(具材はアレルギー配慮)、Japanese traditional mask makingなどクラフトも盛んになっています。

多文化環境ならではの導入例

鬼=ただ怖い存在ではなく、世界の「monsters」と比較し文化談義に発展しています。

また、子ども自身の国の節目行事を交換紹介するど多文化理解へ広げる取り組みも行われています。

英語で「赤鬼」「こわい」「にげろ!」などを表現しながら体を動かす遊びを提案

節分に関する絵本やメディア

節分に登場する鬼は、英語活動にとても有効な教材です。色、感情、動作といった幼児が理解しやすい要素を組み合わせることで、自然な英語アウトプットが生まれます。

 “Red Oni, Blue Oni Chase” 色で遊ぶ鬼ごっこゲーム

色の英語を覚える、英語の指示で動く力を育てることがねらいです。

子どもたちは色と鬼のイメージを結びつけ、英語の色表現が自然に口から出てきます。

使う英語

  • red oni(赤鬼)
  • blue oni(青鬼)
  • yellow oni(黄鬼)
  • green oni(緑鬼)

遊び方

  1. 先生が「I am a red oni!」と言いながら赤鬼役を演じる。
  2. 子どもは「Red oni is coming! Run!」の掛け声で逃げる。
  3. 途中で先生が色を変えて「Now I am a blue oni!」と言うと、動きもリセットされて子どもたちは大喜び。

“How is the Oni Feeling?” 鬼の感情当てゲーム

感情表現を体験的に学ぶことができます。

また、表情をまねしたり、気持ちを言葉で表したりする体験は、情緒理解にもつながります。

使う英語

  • angry(怒っている)
  • scared(こわい)
  • happy(うれしい)
  • sleepy(ねむい)

遊び方

  1. 先生が鬼のお面をつけ、感情を表情とポーズで表す。
  2. 子どもが「Is the oni angry?」「The oni looks scared!」など英語で答える。
  3. 正解したら「Yes, the oni is angry! Good job!」と一緒に確認。

“Run away! Throw! Dodge!” 豆まき英語アクション

動作英語を体で覚えることがねらいですが、言われた英語をすぐに動きにつなげるトレーニングとしても効果的です。

使う英語

  • run away(にげろ)
  • throw(投げる)
  • dodge(よける)
  • stop(止まる)

遊び方

  1. 柔らかいボールや紙ボールを豆に見立てて準備。
  2. 先生が「Throw!」「Run away!」「Dodge!」などの指示を出し、子どもが素早く動く。
  3. 最後は全員で「Oni, go away!」と言いながら鬼役に向かって投げる。

 “My Oni Has…” オリジナル鬼の紹介スピーチ

色・性格・特徴を英語で表現できるようにすることが狙いです。

クラフトと英語を組み合わせると、子どもたちの発表意欲が高まります。

使う英語

  • My oni is red.
  • My oni is kind.
  • My oni can jump.
  • My oni is a little scary.

遊び方

  1. 事前にお面制作や鬼の工作を行う。
  2. 完成したら子どもが各自の鬼を紹介する。
  3. 先生が質問形式で広げるとスムーズ。
    例:What color is your oni? Is your oni scary or kind?

節分の学びが広がる英語絵本・メディア

節分の雰囲気を感じながら語彙を広げたい場合、英語の絵本や動画も役立ちます。

絵本

The Setsubun Story for Kids

節分の習慣をわかりやすく説明しています

The Color Monster

感情表現の導入に最適です。

Pete the Catシリーズ

色や動きを楽しく学べます。

動画

行事に合わせて映像教材を取り入れると、理解の幅が広がります。

Japanese Setsubun for Kids

節分を英語で紹介しています。

Super Simple Songs:If You’re Happy

英語で感情表現をするのに役立ちます。

Jack Hartmann Kids Music:Colors Song

色の英語の学習にピッタリです。

まとめ

節分は「怖い鬼」だけでなく、色、感情、動きという子どもが理解しやすいテーマが豊富に含まれています。

これらを英語と組み合わせることで、遊びながら自然に英語の表現を身につけることができます。

保育現場でも家庭でも実践しやすいアクティビティばかりなので、ぜひ今年の節分で取り入れ、英語と伝統行事の新しい楽しみ方を広げてみてください。