秋冬を中心に、保育園では感染症が流行しやすくなります。
発熱(fever)や嘔吐(vomit)、発疹(rash)など、突然の体調変化に直面すると、「今日は預けていい?」「もう登園できる?」と保護者が迷う場面も多いのではないでしょうか。
本記事では、日本と海外の対応の違いに触れながら、保護者が特に混乱しやすいポイントを整理して解説します。
発熱や嘔吐などへの対応ルールと英語表現を紹介

保育園でよくある症状と基本対応
保育園で特に注意される症状には、次のようなものがあります。
- fever(発熱)
- vomit(嘔吐)
- diarrhea(下痢)
- rash(発疹)
- cough(咳)
多くの園では、これらの症状が見られた場合、集団生活が可能かどうかを基準に判断します。
子ども本人のつらさだけでなく、他児への感染リスクを下げることが目的です。
各国の考え方の違い
「体調不良時」や「登園基準」の考え方については、各国さまざまです。
日本
日本では比較的ルールが明確で、
- 37.5℃以上の発熱で連絡
- 嘔吐・下痢があった場合は原則お迎え
- 医師の診断書や登園許可証が必要な感染症もある
など、安全を最優先する傾向があります。
明文化されたルールが多く、医師の診断・書類を重視します。
なによりも「集団への影響」を最優先します。
アメリカ・カナダ
基本的にfever(発熱)やvomit(嘔吐)がなければ登園可能です。
24時間ルールが基本となり、園より家庭の判断を尊重されます。
医師の診断書は基本的には不要となり、「症状そのもの」よりも、日常活動に参加できるかが重視されます。
ヨーロッパ(北欧など)
家庭で無理をさせない文化なので、軽症でも自宅静養を選ぶ家庭が多いです。
「他人にうつさない責任」を重視しています。
国によって、「園が判断する」のか「家庭が判断する」のかに違いがあります。
発熱時の帰宅基準で迷いやすいポイント
保護者が特に悩むのが、次のようなケースです。
- 朝は平熱だったが、園で熱(fever)が出た
- 解熱剤を使って下がっている
- 元気そうだが体温だけが高い
多くの園では「発熱+ぐったりしている」「発熱が継続している」場合に帰宅対応となります。
解熱後24時間ルールとは?
「もう熱は下がったのに、なぜまだ登園できないの?」と感じる保護者も多いのが、解熱後24時間ルールです。
- ウイルスの排出が続く可能性
- 体力が完全に回復していない
- 再発熱を防ぐ
たとえ平熱に戻っても、24時間は症状が出ていないことが登園の目安になります。
嘔吐・発疹の場合の注意点
嘔吐(vomit)の場合
1回でも感染症が疑われる場合は帰宅となります。食事がとれない・繰り返す場合は受診を勧めます。
発疹(rash)の場合
かゆみ・発熱を伴う場合は要注意です。はしか・水ぼうそうなどは登園停止となります。
冬に多い子どもの主な感染症

インフルエンザ(Influenza)
高熱(fever)、悪寒、咳、全身倦怠感があり、乳幼児の場合は嘔吐(vomit)や下痢を伴うこともあります。
日本
発症後5日+解熱後2日(幼児は3日)登園停止となります。医師の診断が重視されます。
海外(米・欧)
明確な日数指定は少なく、fever-free for 24 hours (24時間熱がない)が基本で、元気に活動できるかが判断基準です。
ノロウイルス・ロタウイルス(胃腸炎)
嘔吐(vomit)、下痢、腹痛が基本的な賞状です。冬に集団感染しやすいのが特徴です。
日本
症状が治まり、普段の食事が取れるまで登園不可となります。嘔吐・下痢がある間は原則登園停止です。
海外
嘔吐や下痢が完全に止まって24〜48時間が目安です。消毒や家庭での隔離を強く重視されます。
RSウイルス感染症
咳、鼻水、呼吸が苦しそうになります。0〜2歳は重症化しやすいので特に注意が必要です。
日本
登園停止の明確な日数はありません。呼吸状態・全身状態で判断されることが多いようです。
海外
軽症なら登園可な場合もあります。Too sick to participate (体調が悪すぎて参加できない)かどうかが基準となります。
溶連菌感染症(Strep throat)
のどの痛み、発熱、発疹(rash)があり、舌が赤くなる(いちご舌)のが特徴です。
日本
抗菌薬開始後24時間経過で登園可能となります。医師の診断が前提となります。
海外
抗生剤服用後24時間で登園可能で、診断書は必須でない場合が多いです。
水ぼうそう(Varicella)
発疹(rash)、水疱、発熱が主な症状となります。感染力が非常に強いです。
日本
すべての発疹がかさぶたになるまで登園停止です。
海外
同様に発疹が乾くまでが原則で、ワクチン接種率が高く、流行は少なめです。
各国に共通する予防の基本基準
国が違っても、予防の考え方はほぼ共通しています。
手洗い(Hand washing)
- 石けん+流水で20秒以上
- 嘔吐・トイレ後は特に重要
体調チェック
- 朝の体温測定
- 食欲・機嫌・睡眠の確認
早めの休養
- 「軽いうちに休む」が重症化予防
- 解熱剤で登園させないのが共通認識
予防接種(Vaccination)
- インフルエンザ、水ぼうそうなど
- 集団免疫の考え方は世界共通
保護者として知っておきたい心構え
感染症対応は「厳しいルール」ではなく、子どもたち全員を守るためのマナーです。
「うちの子は元気」は集団では基準になりません。
早めの迎え・休養が結果的に回復を早めます。
園と家庭は対立ではなく協力関係といった心構えが必要です。
家族内で感染が広がった場合の援助体制はある?
冬の感染症シーズンでは、子どもをきっかけに家族全員が感染してしまうケースも珍しくありません。
そのような場合、日本を中心に、利用できる公的・民間の援助体制があります。
日本の場合
看護休暇・子の看護等休暇(職場の制度)
子どもの看病や付き添いや、家族内感染による通院・自宅療養の対応のための休暇となります。
小学校就学前までが対象のことが多く、年5日(子1人)、10日(子2人以上)が一般的です。
無給・有給は企業規定によるので確認が必要です。
感染症は「突発的」になりやすいため、インフルエンザ・胃腸炎などは取得理由として一般的です。
自治体の病児・病後児保育
利用できるケースは、子どもは回復傾向だが登園不可だったり、保護者が仕事を休めない場合、兄弟姉妹も体調不良で家庭が手一杯なときなどえす。
ただ、問題としては、医師の診断書が必要な場合あったり、定員が少ないため事前登録が重要ということや、家族内感染中は利用制限がかかる自治体もあるということです。
ファミリーサポート・緊急サポート事業
自治体が仲介する有償支援となり、自宅での見守り、送迎、簡単な世話などのサポートです。
ただ、感染症の種類によっては受け入れ不可であったり、嘔吐(vomit)や発熱(fever)がある場合は制限が厳しいという問題もあります。
保健所・自治体の相談窓口
家族全体が感染した場合、受診の目安の相談や、自宅療養中の生活指導、必要に応じた支援制度の案内などの支援を受けることが可能です。
特に、嘔吐や高熱が続く場合、「受診すべきか」「様子見でよいか」を相談できる点は大きな支えになります。
海外の場合
アメリカ・カナダ
Sick leave(病気休暇)を家族看病にも使用可能です。
医師の診断書なしで数日休める職場も多く、家庭内隔離と在宅療養が基本となります。
北欧諸国
親の看病休暇制度が手厚く、家族が感染した時点で外出を控える判断が一般的です。
社会全体で「休むこと」を前提に設計されています。
まとめ
感染症シーズンは、保護者にとっても判断が難しい時期です。
発熱(fever)、嘔吐(vomit)、発疹(rash)などの対応ルールや、解熱後24時間ルールの意味を理解しておくことで、園とのやり取りもスムーズになります。
正しい知識を持ち、安心してこの季節を乗り切りましょう!
