「なるべく早いうちから子どもに英語に親しんでほしい」
「将来に備えて、今から少しずつ準備を始めたいと思っています。」
英語の勉強に熱心なのは、決して悪いことではありません。
それはむしろ、お子さんの将来を真剣に考えていることの表れでもあります。

保育の現場では、気になる子どもたちに出会うこともあります。
「子どもが疲れているみたい、楽しいよりも緊張しているようだ」
それは「間違えたくない」って気持ちが強く出ているのだと思います。
そんな時、気づかないうちに熱心さがプレッシャーに変わっていないかなと思うことがあります。

英語教育が負担になってしまう瞬間

英語教育が負担になってしまう瞬間

子どもって、もともとすごく柔らかいところがありますよね。
でも、こんな状況が続くと、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。

  • 毎日長い時間レッスンをしている。
  • 「言ってみて」や「答えて」と何度も言われることが多い。
  • できたかできなかったかで評価される。

日本人には特に「頑張る文化」が深く根付いていると感じます。

地域や保育の現場で見られる傾向

地域ごとに子どもの成長や環境の違いがあったり、保育士の働き方や子どもたちの関わり方に特徴があったりすることが多いようです。

例えば都会の地域は、「教育の情報がたくさんある」「早いうちから教育に関心を持っている」という傾向が見られるようです。

親の不安が原因で、行動が急に早まることがよくあります。
「あの子が英語を始めたから、うちの子も!」という焦りが出てしまうようです。

海外の幼児教育の現場

英語早期教育の成功例

海外では、幼児期を土台作りの時期(The period for laying the foundations)と考えていて、言葉はその結果として自然に身についていくものだと言われています。
英語力よりも、まずは安心感や自己肯定感、それに好奇心が大事なんです。
問題なのは「熱心さ」ではありません。熱心さの注ぎ方なんです。
「成果を目指すのか、それとも関係を大切にするのか」この違いが、子どもの受け取り方をずいぶん変えるのです。

熱心さがプレッシャーになりがちなケースでの声かけ・伴走の工夫

一緒にペースを合わせていき
「焦らなくていいよ」「少しずつやろうね」と伝えて、子どもの気持ちに寄り添いながらサポートすると続けやすくなると思います。
練習って言うよりは、もっと「共有」って感じに変えたほうがいいでしょう。
つい口に出してしまう言葉「英語で話してみて」「それ、違うよ」
こう言われると、かえって話しにくくなってしまいますね。
「一緒にやってみよう。」”Let’s try together!”
「それ、楽しそうだね。」”That sounds fun.”
英語の時間を「テスト」じゃなくて「みんなで学ぶ時間」に変えるだけで、みんなの緊張がぐっと和らぎます。

「できた」にこだわりすぎないようにしよう

幼児期の英語では、正確さよりもまず安心して話せることが大事です。

「うちの子はあまり話さないんです。」
「英語で質問されてるのに、どうしても日本語で返してくるんですよね。」

それはみんな普通の反応なのです。

「休むこと」も大事にしよう

熱心なご家庭は、やはり「継続」を大切に考えることが多いですね。
「一日休んだら、忘れてしまうのでは?」って不安に感じるのです。

しかし、バイリンガル保育の現場では、休むことも大切だと考えています。
「今日はちょっとやりたくないな、子ども達があまり乗ってないみたいだな」ということがあります。
「今日はやめとくよ。」「あとでやろうか。」と、「しなくてはならない」という気持ちを、少しゆるめてあげましょう。

親の理想よりも子どもの感覚を大切にしたい

英語教育では、親と子どもの間でわかりにくいズレがよく起こります。
「将来のためにやらなきゃ」と思っている親に対して、子どもはそのときどきの気分で変わったりします。
この違いを知っておくと、子どもと関わるのがずっと楽になります。

「もうやめようか?」
「何をしたい?」

と声をかけてみてください。
この問いは、英語の力だけじゃなく、自分自身の力を育てるのに大事なのです。

英語を嫌がる子どもへの対処

英語を嫌がる子どもへの対処

「英語はやりたくない。」って、実はけっこう大事なサインなんです。

「急に英語を嫌がるようになったんですよね。」
「前は楽しんでいたのに、急にやらなくなっちゃったんです。」

これもよくある相談のひとつです。ここで伝えたいことがあるんです。
英語が苦手っていうのは、欠点ではありません。むしろ、普通の成長の一コマなんです。

どうして子どもは英語が嫌いになるのでしょう?

英語自体が原因というより、その背景には「子どもが疲れている」「だんだん難しくなってきた」「他の子と比べられてしまう」などがあります。
英語を嫌がったときに、「ここでやめたらまた最初からやり直しになる」と考えてしまうことがよくあります。

「止める勇気」

止めることは諦めることではなくて、安心できる時間を取り戻すことです。
英語の時間の拒否が続くときは、思い切って英語を教材から外してみるのもいいかもしれません。

DVDを見ない、絵本を読まない、アプリに触れない。
例えば、日常の中でこんな声かけを増やしてみます。

Aさん
Put your shoes on, please.

靴を履いてね

Aさん
Wash your hands, please.

手を洗ってね

「-please」を使うと、言葉が柔らかく感じられますよ。これも使えそうですね。
これで英語が勉強じゃなくて、生活の中から自然に身につくものになります。

子どもが発する瞬間を見逃さない

子どもは楽しかった思い出をちゃんと覚えているものです。
遊んでいるときに、ふと英語の歌を口ずさんだり、急に英語で話し始めることがあります。その瞬間を見逃さずに、

Aさん
Oh, you remember!

あっ、覚えてるんだね!

Aさん
That was great!

それはすごいね

Aさん
Good job!

よくがんばったね!

って褒めてあげてください。その楽しさを一緒に感じると、子どもはまた英語に興味を持ち始めると思います。

英語教育が成功した家庭の例

育児と英会話の両立を成功させたい子育てママへ!その秘訣を紹介

成功例①:英語を日常の一部にしている家庭

この家庭は教材やレッスンにあまり時間をかけませんでした。その代わりに夫婦で日常で使う言葉を繰り返し使う生活をしていました。
朝起きて、「Good morning」。お出かけのときは「○○、Let’s go!」「よくできたね、Good job!」…と褒めるなどでした。
親は英語が特別上手だったわけではありませんが、それでも子どもは英語を特別扱いせずに自然に育ちました。

成功例②:親が見本を見せる家庭

親は一度も子どもに「英語で言って」なんて言いませんでした。代わりに親御さんが「ちょっと聞いてね。」”I’ll try saying it…”と言いながら、身振り手振りを交えて話してました。
子どもは無理せずに英語に触れていて、小学校に入ったら自然と話し始めました。

成功した家庭の共通する特徴

①英語を急がなかった

焦らずにゆっくり進めたという感じです。

② 正しさを求めなかった

訂正をせず、「楽しかったね」「よく頑張ったね。」と声かけをしていました。

親が楽しんでいると、自然とその雰囲気が子どもにも伝わってきます。家族みんながリラックスしていると、子どもも安心して楽しめるものなのです。そういう時間が、親も子どももお互いにいい影響を与え合え、家族の絆も深まると思います。

③英語を評価しなかった

テストもしないし、比べもしないし、結果を求めなかった。

まとめ

英語教育を受けてきた多くの子どもたちを見てきて、本当にそうだと感じていることがあります。

英語は逃げたりしません。焦らずにゆっくり続ければ大丈夫です。
必要なタイミングと形で、ちゃんと育つものです。

幼児期の英語教育は、“Plant comfort, not pressure”「プレッシャーをかけるんじゃなくて、安心感を育てること」が大事だと思います。