共働き家庭にとって、「英語の時間を毎日たっぷり確保する」のは現実的に難しいものです。
仕事や家事、子どもの習い事に追われる中で、「続けられない」「時間がない」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、英語は短時間でも「毎日触れること」が大切。
5分だけでも継続すれば、子どもの耳や口は自然に英語に慣れていきます。
毎日少しずつ英語に触れるメリット

耳と発音が自然に育つ
言語は「音」に慣れることから始まります。短時間でも毎日英語を聞くと、英語特有のリズムやイントネーションが定着しやすくなり、発音も自然になります。
習慣化しやすい
「30分やらなきゃ」だと負担になりますが、「5分ならできる」と思えることで、毎日続けられます。小さな積み重ねが長期的な学びに変わります。
忘れにくい
間をあけずに触れることで、脳が「これはよく出てくる情報だ」と認識し、記憶が定着しやすくなります。週1回の長時間よりも、毎日5分の方が効果的です。
生活の一部になる
英語を「勉強」ではなく「日常のことば」として取り入れられるため、抵抗感がなくなります。片づけや食事など日常行動に英語をセットすると、自然に使える言語になります。
親子の会話が広がる
毎日の短い英語フレーズをきっかけに、親子で会話が増えたり、遊びの延長で楽しく取り組めます。英語が「親子のコミュニケーションツール」に変わります。
「できた!」の自信が育つ
5分の中で「言えた!」「わかった!」を積み重ねることで、子どもが英語に対して自信を持つようになります。この小さな成功体験が、学習意欲を支えます。
将来の学びの基盤になる
英語に抵抗感がない子は、小学校・中学校での英語学習もスムーズ。単語や表現が「知っているもの」として出てくるため、学習のスタートが楽になります。
つまり、「短時間でも毎日続けること」は、脳・耳・習慣・自信すべてにプラスに働くのです。
5分でできる英語あそびアイデア10選

1. 朝の「Hello Song」
朝の支度中に「Hello, how are you? 」の歌を流して一緒に歌うだけ。英語のあいさつを自然に覚えられます。着替えや朝ごはんの前に取り入れると習慣化しやすいです。
2. 「今日の1ワード」ゲーム
朝食や夕食の前に、家族で「今日の英語の一言」を決めて使う遊び。たとえば「Thank you」や「Delicious!」。食事中に何度も使えば実践的に身につきます。
3. お片づけ英語
「Clean up, clean up! 」と声をかけながら一緒に片づけるだけ。遊びながら英語の動作表現が自然に身に入ります。
4. エレベータートーク
家の階段やエレベーターで「Going up! 」「Going down! 」などシンプルなフレーズを言う習慣を作ると、移動時間がちょっとした英語遊びに変わります。
5. 絵本1ページだけリーディング
長い絵本を読むのは大変でも、1ページだけなら5分で完了。読み聞かせの途中で「Where is the cat? 」など簡単な質問を挟むと会話の練習にもなります。
6. スーパー英語ごっこ
夕飯の準備のときに「One carrot, two onions」と食材を数えるだけ。買い物袋を片付ける時も「Apple, orange, banana! 」と一緒に声に出すと自然に数や単語を覚えます。
7. シャワータイム英語
お風呂に入るときに「Splash!」「Wash, wash, wash! 」と声をかけるだけで楽しい英語タイムに。毎日の習慣に組み込むと忘れにくいです。
8. ストップウォッチ・英語チャレンジ
寝る前に1分だけタイマーをセットして「How many animals can you name? 」などのお題を出し合います。スピード感があって盛り上がり、語彙力も増えます。
9. 就寝前の「Good Night Ritual」
「Good night」「Sweet dreams」を必ず言って寝る習慣を作る。毎日のルーティンに組み込むことで英語が生活の一部になります。
10. 親のつぶやき英語
忙しくても親がひとこと英語をつぶやくだけで十分。「It’s hot」「So sleepy」など、自然な表現を生活に混ぜることで、子どもも真似して使うようになります。
年齢別おすすめアレンジ
幼児(3〜6歳)
- 歌やリズム遊び中心に。「Clean up song」「Hello song」などを繰り返すと効果的。
- 単語数は少なくてもよく、ジェスチャーや動作を交えると記憶に残りやすい。
小学校低学年(7〜9歳)
- 「スーパー英語ごっこ」(スーパーマーケットでお買い物英語)や「ストップウォッチ・チャレンジ」で遊び感覚を大切に。
- 数字・色・食べ物など身近な単語を広げながら、「What do you want? 」など簡単な質問にも挑戦。
小学校高学年(10〜12歳)
- 自分の言葉で表現できるように「親のつぶやき英語」に子どもが返す形を意識。
- 「One word diary」として、寝る前に1日を英語でひとこと記録するのもおすすめ。
家庭で使える英語フレーズ集

あいさつ
- Good morning! (おはよう)
- How are you? (元気?)
食事のとき
- Let’s eat! (いただきます)
- Yummy! (おいしいね)
片づけのとき
- Let’s clean up! (片づけよう)
- Good job! (よくできたね)
お風呂のとき
- Wash your hands! (手を洗って)
- Splash! (バシャッ!)
寝る前
- Good night. (おやすみ)
- Sweet dreams. (いい夢見てね)
おまけ① プリントして使える!家庭フレーズ一覧表
冷蔵庫や子ども部屋に貼って、毎日の生活で自然に英語を使えるようにしてみましょう。
| シーン | フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 朝のあいさつ | Good morning! | おはよう |
| 朝の身支度 | Let’s get dressed. | 着替えよう |
| 食事 | Let’s eat! / Yummy! | いただきます / おいしいね |
| 移動 | Let’s go! | 出発しよう |
| 遊び | Come here! / Look! | こっちにおいで / 見て! |
| 片づけ | Let’s clean up! | 片づけよう |
| 入浴 | Wash your hands! / Splash! | 手を洗って / バシャッ! |
| 就寝前 | Good night. / Sweet dreams. | おやすみ / いい夢見てね |
おまけ② 1週間お試しスケジュール(1回5分)
忙しい家庭でも取り入れやすい「短時間×習慣化」のモデルプランです。
- 月曜日:朝のあいさつ英語
朝の「Good morning! 」「How are you? 」でスタート。 - 火曜日:片づけ英語
「Clean up! 」を合言葉におもちゃ片づけ。 - 水曜日:食事英語
「One carrot, two tomatoes」と数えながら夕食準備。 - 木曜日:お風呂英語
シャワー中に「Wash, wash, wash! 」「Splash! 」。 - 金曜日:エレベータートーク
上下運動に合わせて「Going up! 」「Going down! 」。 - 土曜日:絵本1ページチャレンジ
英語絵本を1ページだけ読み、質問タイム。 - 日曜日:寝る前英語
「Good night」「Sweet dreams」で1週間を締めくくる。
このフレーズ表とスケジュールを活用すれば、忙しい共働き家庭でも無理なく「毎日英語」に触れることができます。続けるうちに子ども自身が「今日は〇〇の英語やろう!」と提案してくれるようになるでしょう。
忙しい家庭で続けるコツ
完璧を目指さない
「毎日30分英語」ではなく「1日1フレーズ」で十分。
生活の一部に組み込む
歯磨き、片づけ、寝る前など決まった行動に英語をセットする。
親も一緒に楽しむ
子どもに教えるのではなく「一緒にやる」姿勢が大事。
まとめ
年齢によって効果的な遊び方は変わりますが、共通して大切なのは「短くても毎日続けること」。
親が無理なく取り入れられる仕組みを作れば、子どもは自然に英語に親しんでいきます。
何より、「パパやママと一緒に英語を学んでいる!」という気持ちが育まれ、親子の絆も一層強くなるのでは?
今日から5分だけ、家庭に英語を取り入れてみてはいかがでしょうか。
