資料を作成したり、文字を書いていたり、さまざまなところで「重複」を発見することがあります。
日本語では、「データが重複している」「資料がダブっている」などと表現することがありますが、英語ではどのように表現するのでしょうか。
今回は重複を表す英語表現を紹介していきます。
英単語の特徴や微妙なニュアンスを理解して、スムーズな英会話を楽しみましょう!
例文も紹介するので、場面をイメージしながら理解を深めましょう。
英語で「重複」を表す単語は?
重複を表す英単語にはduplicateやoverlapなどがあります。
そのほか、redundantもよく使う単語の一つです。
いずれも「重複」を表す単語なので、どれを使用しても基本的には問題ありません。
ただし、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあるので、できれば使用するシーンごとに使い分けることが好ましいでしょう。
そのため、それぞれどのようなシーンで使用するのかしっかりと理解しておく必要があります。
使用する場面や重複内容によって使い分ける
「重複」を表す英単語にはさまざまな種類がありますが、シーンごとに使い分けられるとベター。
ここでは、どのようなシーンでどのような表現を使うのか説明していきます。
ぜひ、使用する場面をイメージしながら、読んでください。
1. duplicate
まずは、duplicateです。
Duplicateは重複する単語の中でも最もメジャーな単語といっても過言ではありません。
「重複」と辞書を引いても、duplicateが出てくるでしょう。
しかし、duplicateを使用する場面が重要です。
というのも、duplicateは複製という意味が強く、全く同じものがもう一つあるときに使用するというイメージが強いです。
たとえば、duplicate entriesは全く同じものがダブって記入されている場合に使用します。
日本語では「重複記入」と訳すのが適切でしょう。
さらに、duplicate formatは「複写書式」を意味しており、全く同じものが複写されるというイメージです。
そのほか、duplicate inputは多重に入力されているという意味なので、これも全く同じものが重複しているというニュアンスです。
Duplicateは複製という意味合いが強いので、全く同じものが重複しているときに使用する英単語です
いかがでしょうか。
なんとなく、duplicateのイメージはつきましたか?
duplicateは全く同じものを複製するという意味合いを持っています。
2. overlap
次に、overlapについて解説していきます。
Overlapは重なるという意味を持った英単語です。
Overlapは、何かの範囲が重なっているときに使用します。
わかりやすく説明すると、overlap categoryのように全く同じとはいえないものの、重なり合う範囲があるときに使用するイメージです。
さらに、overlap in many areas(多くの領域で重複する)のように複数の範囲で重複しているときも使用できます。
Duplicateは全く同じものがもう一つあるときに使用しますが、overlapはある範囲が重なっている時に使用します。
そもそも、overには重なるという意味があるので、イメージつきやすいですよね。
Overがついているから、overlapは範囲が重なる。
このように覚えるのも良いかもしれません。
3. redundant
Redundantには日本語で「冗長な」「不要な」という意味があります。
「重複」をイメージしてredundantが出てくる人は英語上級者です。
というのも、redundant自体には「重複」という意味があるわけではなく、あくまでも冗長なという意味が強いのです。
ただ、使用するシーンによっては、「重複」と訳すことがあります。
そもそも、redundantは文章などで冗長な表現があるときに使用します。
つまり、同じような意味の文章が続くときに使用するのです。
そのため、全く同じ文章でなくても意味が同じ表現が文中に含まれている場合はduplicateやoverlapではなく、redundantを使用するのが適切でしょう。
3単語を紹介しましたが、それぞれの特徴や違いは理解できたでしょうか。
【ポイント】
- duplicateは全く同じものが重複しているときに使用
- overlapは範囲が重なるときに使用
- redundantは同じ内容が繰り返し使用されるときに使用
実際に使用できる例文を紹介!
では、実際に使用できる例文を紹介していきます!
ぜひ、参考にしてください。
duplicate
It is duplicated.
訳)重複しています
Your application is duplicated.
訳)あなたからの応募が重複しています
This is my fault that the order is duplicated.
訳)発注が重複しているのは私のミスです
I am facing a trouble in programing because of a duplicate code.
訳)重複コードの影響でプログラミングのトラブルに直面しています
overlap
This is called overlap action.
訳)これは重複作用といいます
My research area is overlapping in many areas.
訳)私の研究領域はさまざまな領域と重なります
There was some overlap between your comment and hers.
訳)あなたと彼女のコメントには重複している部分がありました
redundant
You need to remove redundant information.
訳)重複している情報を削除する必要があります
Your explanation is redundant.
訳)あなたの説明は重複していますよ
Can you avoid redundant word when writing an article?
訳)記事を書くときは重複表現を避けてくれませんか
まとめ
今回は「重複って英語でなんていう?」をテーマに解説してきました。
Duplicateやoverlap、redundantなど、さまざまな英語表現で重複を表すことができます。
しかし、それぞれ使う場面やニュアンスが異なるので、しっかりと理解した上で使い分けることが大切です。
Duplicateは重複という意味合いが強く、overlapは重なる範囲があるときに使用、そしてredundantは冗長なという意味があるため、それぞれの意味をしっかりと理解した上で日本語の「重複」に当てはめることがポイントです。
ぜひ、今回の記事を参考にして、英語学習に役立ててください。