「楽しい」ことを英語でどう表現するか、これは簡単なようで実はなかなかパッと思いつかないのではありませんか?中学生の時に習ったenjoyやfunといった英単語なら思い浮かぶかもしれませんが、これは単体で使えるのでしょうか。また、熟語ではlook forward to ~ingというものがありますが、これも純粋に楽しんでいることを示すのに本当に適しているのでしょうか。この記事では、「楽しい」を適切に言い表すフレーズをご紹介していきます。どう使うのか、どのようなニュアンスがあるのかを確かめてみてくださいね!
funを使った「楽しい」
簡単な単語で「楽しい」と言えば、まず最初にfunが思い浮かんだ方も多いのでは?funは確かに楽しい時に使えます。リアルな英会話でも使えるもので、カジュアルな響きがあるため友達との旅行中や買い物中によく使用します。
ただ、funは名詞なので、動詞のhaveと合わせてhave funとして使うこともあります。例外的に、口語では名詞のfunが形容詞的に使われることもあるので、文法的には間違いでもリアルな英会話ではアリになります。例えばゲームをしていてそれが楽しければ、This game is fun!と言っても良いのです。
では、funを使って「楽しい」を言い表す例文をいくつか確認してみましょう。
It’s fun to play football with friends!
訳)友達とサッカーをするのは楽しい!
Have fun!
訳)楽しんでね!
Let’s have fun!
訳)楽しもうよ!
enjoyを使った「楽しい」
「楽しい」と言えば、もう1つ思い出すのがenjoy。こちらは動詞ですが、実は意外にも「楽しい」ことを表すだけの単語ではありません。もちろんシチュエーションによっては訳は「楽しい」になるのですが、充実感や満足感があることを示すため、たとえ感情的には悲しくても怖くても使うことができるのです。ホラー映画を見て怖くなっても、それを観て満足できたのであればenjoyを使うということですね。ここがfunとの大きな違いです。
I enjoyed watching the horror film last night.
訳)昨日の夜はホラー映画を見て楽しんだよ。
I’m really enjoying the ball!
訳)このダンスパーティー本当に楽しいよ!
I always enjoy studying English.
訳)英語を勉強するのはいつも楽しいよ。
このように、一般動詞として基本的な文法の中で使えるので使い勝手は非常に良いと言えますね。
では「楽しい」に似た言葉「おもしろい」は何と言うのでしょうか? こちらのページでチェックできます。
「今」楽しいなら現在進行形で強調しよう
ちょっと余談ですが、ここで出てきた例文について触れておきたいことがあります。先ほどの例文にこのようなものがありましたよね。
I’m really enjoying the ball!
訳)このダンスパーティー本当に楽しいよ!
enjoyにing形は使えるの?と疑問に思いはしませんでしたか?文法的な決まりももちろんありますが、特に感情を乗せる場合は言葉はそのルールを破ることがあります。ing形は進行形で使われるもので、今楽しいなら現在進行形で表して楽しいという気持ちをより強調することができます。
enjoyの後の動詞はing形
文法的な話をすると、先ほど出てきたこちらの例文にも追記がありいます。
I always enjoy studying English.
訳)英語を勉強するのはいつも楽しいよ。
この例文はenjoyが使われていますが、その後の動詞はstudyingとing形になっていますよね。これは、enjoyの後に続く動詞はing形と決まっているからです。finishもそうですね。逆に、ing形はダメで、toを使わなければいけないのがwantやhopeです。どちらでもOKという単語もあるので、ing形しか使えない動詞、toしか使えない動詞を覚えておくと良いでしょう。
ing形しか続かない動詞
・enjoy
・finish
toしか続かない動詞
・want
・hope
have a good timeもよく使われる
楽しい気持ちを表すのによく使われる表現の1つに、have a good timeがあります。直訳すれば、「楽しい時間を持っている」となりますね。何を楽しんでいるのかには関係なく、ただ単に楽しいという気持ちを述べたい時などの便利です。もし楽しい対象を記すなら、have a good time of~と続けましょう。
We had a good time of playing cricket.
訳)私たちはクリケットをして楽しんだ。
この場合も、本来ならing形にはならない動詞のhaveをing形にし、今まさに楽しんでいるということを示すことができますよ!
これからの楽しみを伝える場合
今楽しいというよりは、これから訪れる楽しいことを待ち望むことで楽しみにしていると言いたい場合、「楽しみすぎてもう待てない!」という表現を使うことができます。その代表がこちら。
I can’t wait!
訳)楽しみ!
Can’t wait!
訳)楽しみ!
直訳すると「待てない」、「待つことができない」ですよね。これは「可能」を表すというよりは、待つことができなくなるほど楽しみであることを示します。ですからI can’t wait!を「楽しみ!」と訳すのはちょっとした意訳ですね。ただ、結構有名なのでそのまま丸っと意味ごと覚えてしまう人も多いです。
他に、look forwar to ~ingという熟語を使って、以下のように言うこともできます。
I’m looking forward to it!
訳)楽しみにしてる!
ちょっとフォーマルな言い方になるので、気軽に使いたい時には別の表現の方が適切かもしれませんね。
「楽しそう!」と言いたい時
誰かの写真を見たり、おもしろそうなイベントに誘われた時。「それ、楽しそうだね!」と言いたくなりますよね。そんなときに使える表現をご紹介します。
look (like) fun
SNSにアップされた写真などを見て「楽しそう!」と言いたい時には「look (like) fun」がぴったりです。よくある使い方はこちら。
It looks fun. It looks like fun. Looks fun. Looks like fun.
カジュアルな会話なら、主語をつけなくてもOK。「like」はつけてもつけなくても大丈夫です。
That attraction looks like fun! We should definitely try it later.
訳)あのアトラクション楽しそう! 後で絶対乗らないとね。
sound (like) fun
何か魅力的な計画を聞いた時に使いやすいのが「sound (like) fun」。「それ楽しそう」「おもしろそうだね!」というワクワクした気持ちが伝わる表現です。「look fun」と同じように、主語はなくてもOK。
Do you wanna go see a movie or something?
訳)映画か何か観に行く?
Sounds fun.
訳)楽しそうだね。
「楽しかった」と感想を述べたい時
楽しかったことを相手に伝えたい時には、今まで習ってきたことを過去形にすれば良いだけです。友達と遊んで、その後何を言えば良いのか英語でパッと出てこないとなんだか違和感のある別れ際になってしまいますよね。ここはスパッと自分の感情を言えるよう、「会話の瞬発力」を鍛えておきましょう。
I had a great time!
訳)すごく楽しかった!
I really enjoyed it!
訳)すごく楽しかった!
It was so much fun today.
訳)今日は本当に楽しかった!
今までの復習ですね!しっかり頭に入れて使えるシチュエーションに笑顔で言えるようにしておきましょう。
かっこいいスラングで伝える「楽しい」
親しい仲間内なら、スラング表現で楽しい気持ちを伝えても良いですね。ここでは3種類ご紹介します。
ball
まず最初は「ball」。こちらは「great time」と同じで、「とても楽しい時間」という意味を持ちます。
The party was a ball!
訳)パーティー楽しかった!
Hey, why did you leave so early? We were having a ball!
訳)なんであんなに早く帰っちゃったの? すごく楽しかったのに!
blast
「ball」と同じ使い方ができるのが「blast」。「楽しかった」と言いたい時は、「ball」と同じように「~ was a blast」や「I had a blast」の形で使えます。
The concert was a blast!
訳)コンサート楽しかった!
We had a blast at the event.
訳)私たちはイベントを楽しんだよ。
kick
「kick」も「楽しい」を意味するスラングの一つ。「ball」や「blast」と同じような使い方ができます。
That was a kick!
訳)すごく楽しかった!
さらに「get a kick out of ~」という表現もあり、「~を楽しむ」という意味になります。~部分には、名詞かing形を取ります。
I get a kick out of watching reality shows.
訳)リアリティーショーを観るのが楽しいんだよね。
「楽しい」を表す形容詞一覧
「楽しい」を表す英語は「fun」や「enjoy」だけではありません。ポジティブな意味を持つ他の形容詞を使ってもOK。代表例をご紹介します。
fun happy enjoyable pleasant joyful amazing awesome great
まとめ
「楽しい」という気持ちを表す英語、たくさんありましたがそれぞれのニュアンスは掴めましたか?ただただその時の感情に任せて楽しいことを伝えたいなら、短くて覚えやすいフレーズを覚えておくと助かります。ただ、そのフレーズ1つだけを連発するのもなんだか変なので、他の言いまわしも少しずつ覚えていきましょう。バリエーションが豊かになると英語の幅が広がり、自分の気持ちをより正確に相手に伝えられるようになります。今回は比較的簡単な単語がメインでしたから、覚えるのもそんなに苦労しないはず。しかし、たとえ中学英語であってもそれを使うべき時に使えるかどうかは毎日のトレーニングにかかっていますよ!頑張って定着させていきましょう!