「一次は通るのに、二次でいつも落ちてしまう」
「準1級の面接は、2級までと何が違うの?」
「何を準備すれば、二次試験に自信を持って臨めるのか分からない」
私自身、英検®準1級を保持しています。英語講師として17年間、2000人以上の生徒を指導してきた中で、準1級を目指す受験者も指導してきました。この記事では、自分の合格体験と、指導した受験者の例の両方から、二次試験で苦戦する人の特徴と対策を整理します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 二次で苦戦しやすいのは3タイプ:意見に理由や具体例が足りない人、ナレーションで詰まる人、質疑応答で沈黙してしまう人です。
- ナレーションは日本語でストーリーを考えてから:1つの絵を2文で説明する練習から始め、つなぎ言葉も準備して段階的に増やしていきます。
- 意見はPREPの型+背景知識で強化:結論・理由・具体例・結論の順で話す習慣をつけ、身近な社会問題の知識を補強しておくと自信を持って答えられます。
結論:英検®準1級の二次試験で落ちやすい人の特徴は?

筆者の指導経験では、準1級の二次試験で苦戦するのは、「意見に理由や具体例が足りない人」「ナレーションで詰まる人」「質疑応答で沈黙してしまう人」でした。語彙や知識の不足に加えて、準備の仕方に原因があるケースが多いと感じています。
英検®準1級の二次試験で落ちる人に共通する特徴は?
1. 意見はあるが、理由・具体例が浅い
理由や具体例を付け加えて話す習慣がついていないと、意見を聞かれる問題でつまずく方が多いと感じます。「賛成です」「そう思います」で終わってしまい、話が続きません。
2. ナレーションで詰まる
自分のことは言えても、状況を英語で説明することに慣れていない人がいます。馴染みのない場面でも、難なく英語で描写できる語彙力や表現力が足りないと、途中で言葉に詰まってしまいます。
3. 質疑応答で沈黙する
質問が聞き取れない、分からない単語が出てきて質問の意味が取れない、そもそも知識がなくて答えられない、といったことが原因です。
合格者として、自分が意識したことは?
私が準1級に合格したときの準備期間は、3か月ほどで、初回の受験で合格しました。対策の中心は、次の4つです。
- 英単語の暗記:『英検®準1級 でる順パス単』(旺文社)を使い、1日100個をノルマにしました。隙間時間の5分、10分を活用してコツコツ暗記します。最初は英語と日本語を行き来して意味を覚え、次に日本語を隠して意味が言えるかチェックします。少しでも言えないものには印をつけ、時間を空けて復習しました。
- リスニング:Part1〜3を通しで実施しました。慣れてきたら1.2倍速にして、速さに耳を慣らします
- ライティング:模範となる英文からフレーズを抜き出し、10パターンくらいを暗記して組み合わせました。筆記は思うより時間がかかるので、意見のまとめ、構成、ノートに実際に書くところまでを、時間を計りながら練習しました(※筆者が受験した2017年当時の形式です。2024年度からは、準1級のライティングに要約問題が加わっています)
- スピーキング:過去問を見て、自分で答えてみました。言えなかった箇所は調べて、発音練習をしました。スピーキングは、言えなかったところだけを対策しています
私は一次の対策を中心に3か月で合格できましたが、二次が不安な方は、後で紹介するように、ナレーションと意見の述べ方を意識して練習することをおすすめします。
二次試験の対策で、不合格になりそうだった受験者の例は?
対面レッスンで指導した、40代の高校の英語教員の方の例です。英語教員として指導していく中で、オールイングリッシュの授業をやっていく必要があるとのことで、自己研鑽として準1級の取得を決意されました。
二次試験の対策では、ナレーションで苦戦しました。状況を描写する際に、扱う語彙が簡単になりすぎてしまいます。また、4つの絵がそれぞれ単独の描写になってしまい、ストーリーとしての流れがありませんでした。
意見を聞かれたときも、内容が抽象的だと、答えに窮する場面が多発しました。こちらのサポートがないと、ほぼ黙り込んでしまうほどです。この状態のまま二次試験の本番を迎えていたら、かなり危うかったと感じます。
対策を変えて合格した例は?
同じ受験者の、対策のやり方を紹介します。この方は、元は英検®2級のレベルで、週2回の対面レッスンで、準備期間は3か月でした。
ナレーションでは、準備の段階で、日本語でストーリーを考えておくようにしました。この方は、いきなり英語で文章を作ろうとしていたのです。そのせいで、「これ、英語でなんて言おう?」と考えているうちに、準備時間が終わってしまいます。最後まで十分に準備できないので、途中から詰まってしまっていました。
練習は、最初は1つの絵について2文言えるようにしました。徐々に2枚ずつ、3枚ずつと増やしていきます。次の文や絵に移るときのつなぎ言葉も、あらかじめリストアップしておくと、安心して堂々と話せるようになりました。
意見を述べる問題は、エッセイライティングの形で練習しました。英検®の二次試験で聞かれる内容を英作文してもらい、私が添削します。その内容をスピーチしてもらったあと、内容についてディスカッションを行いました。馴染みのないトピックだと話が詰まっていましたが、さまざまな知識がつくにつれて、自信を持って答えられるものが増えていきました。この方は、そのまま合格されています。
準1級の二次を突破するための具体的な対策は?

- ナレーションの型を決める
1つの絵に対して、2文以上で話すことを意識します。たとえば、”The woman was ~ing, and / but the man was ~ing.”のように、型を決めておくと、詰まりにくくなります。つなぎ言葉は、絵に書いてあるものを利用してください。 - 意見はPREPで話す
意見を述べる問題では、PREPの型で話す意識を持ちます。PREPとは、次の順番のことです。
P(Point):結論、自分の意見
R(Reason):理由
E(Example):具体例
P(Point):もう一度、結論
型に沿って話す習慣がつくと、意見に理由や具体例を添えることを忘れにくくなります。 - 背景知識を補強する
身近な社会問題についての知識があるほど、自信を持って答えられます。英検®の過去問に出てきたトピックを、日本語で調べておくのも有効だと感じます。
よくある質問(FAQ)

Q. 英検®準1級の二次試験で、落ちやすいのはどんな人ですか?
A. 筆者の指導経験では、意見に理由や具体例が足りない人、ナレーションで詰まる人、質疑応答で沈黙してしまう人でした。
Q. ナレーションは、どう練習すればよいですか?
A. 準備の段階で、日本語でストーリーを考えておくことをおすすめします。1つの絵について2文言える練習から始めて、2枚、3枚と増やしていきます。つなぎ言葉をリストアップしておくと、安心して話せます。
Q. 意見を聞かれる問題は、どう答えればよいですか?
A. PREP(結論、理由、具体例、結論)の型で話す意識を持ってください。英検®で聞かれる内容を英作文し、スピーチしてみる練習も有効だと考えています。
Q. 準備期間は、どのくらい必要ですか?
A. 筆者自身は、3か月ほどの準備で、初回の受験で合格しました。筆者が指導した、元は英検®2級だった受験者は、週2回の対面レッスンで、準備期間は3か月でした。ただし、個人差が大きいと考えています。
まとめ
準1級の二次試験は、語彙力だけでなく、準備の仕方で結果が変わると感じています。
- 二次で苦戦しやすいのは、意見に理由や具体例が足りない、ナレーションで詰まる、質疑応答で沈黙する人
- ナレーションは、日本語でストーリーを考えてから英語にし、段階的に増やして練習する
- 意見は、PREPの型で話す
- 身近な社会問題の背景知識を、日本語で補強しておく
二次が不安な方は、まず1つの絵を2文で説明する練習から始めてみてください。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

