日本に来ている外国人に、日本を好きになったきっかけを聞くと、相当の確率で「日本のアニメが好きだから」という答えが返ってきます。
また小学校以上の子どもたちの話題はアニメが大半を占め、キャラクターのグッズや服など、そのマーケティング市場の大きさには驚かされると同時に、私たち大人でさえアニメを見ていないと話に入っていけません!
今や日本を語るのはフジヤマでもゲイシャでもなく、「アニメ」であることを検証します!
アニメブームの始まり
日本におけるアニメブームの始まりは、1963年~1968年代ごろの「鉄腕アトム」から始まったものが第一次アニメブームと言われています。
その頃のヒット作は「おばけのQ太郎」(1965年~)、「巨人の星」(1968年~)でした。
第2次アニメブームは、1977年~1991年。「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」「うる星やつら」などが大ヒットして、アニメのファン層が子どもだけでなく青年層にまで広がり、またこのころから「アニメ」という言葉が定着したと言えます。
そして第3次アニメブームは、厳密にいうと確定できていないといいます。1991年以降。「美少女戦士セーラームーン」や「新世紀エヴァンゲリオン」が大ヒットしますが、実のところこの時期以降、テレビでのアニメの放送本数は伸びていません。
逆にDVDやインターネットの普及により、ネット配信や映画などのアニメ制作などのが増え、メディアの多様化に伴い、「ポケットモンスター」、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などの宮崎駿作品、最近では「ワンピース」「鬼滅の刃」「呪術廻戦」などがメガヒットを続け、ブームというより「日本の文化」として定着したと言えるのかもしれません。
「日本人ですか?○○のキャラクターは好きですか?」と聞かれて分からなかったら、日本人として失格?と思われているのかもしれません。
海外のアニメオタク文化
アニメ=オタク、という言葉が現在では定着しているように見えます。
数年前までは「オタク」というと、なんとなく社会的に不適合な、ちょっと理解不可能な感じを受けていたものですが、今では「オタク」という言葉は世界的な共通語になり、若者の間では大きなコミュニティーになって、経済的にも大きなマーケットになってきているのには目を見張ります!
この「オタク」について見てみましょう。
「オタク」を英語でなんというの?
よく使われるのは「Geek」「Nerd」「Freak」「Weeb」などがあります。
解説しますと、「Geek」は「特定の分野に限っては異常なほどに詳しい、マニアックな人」を指して言います。
割と社交的でおしゃべり。相手がどう思うとかまわず、好きなアニメの知識を喋りまくるタイプは「Geek」と言っていいかもしれません。
「Nerd」は同じように特定の分野に非常に詳しいのは同じですが、口数が少なく、自分の熱中しているものに一人で没頭します。
内向的で、まさしく「オタク」っぽい人たちのことです。
「Freak」は、例えば野球ゲームに熱中するような「熱い」イメージで、その分野に詳しくなくてもすごく熱中しているタイプです。
「Weeb」は限定で「日本のアニメや漫画オタク」を指します。日本人に対しては使われず、日本文化やアニメが大好きな欧米人のことです。
英語の「オタク用語」
日本では「推し」「二次元」「尊い」など、現れては消えていく「オタク用語」がありますが、海外のオタク用語もあるらしいですよ!
・Salty(ソルティ)
主にゲーマーの間で使われる用語。Salt=しょっぱい のイメージから「激怒する」「キレる」を意味します。
・anorak(アノラック)
もともとはフード付きの防寒着を指しますが、イギリスの鉄道オタクがこれを着ていることが多いので「鉄道オタク」を指して言います。
・CGDCT
「Cute Girls Doing Cute Things」を略したもので、「かわいい少女がかわいいことをする」アニメを指します。
Sailor moon is CGDCT anime, isn’t it?
訳)セーラームーンはCGDCTじゃない?
外国人が好きなアニメベスト10
- 1位 ナルト
- 2位 犬夜叉
- 3位 ドラゴンボール
- 4位 新世紀エヴァンゲリオン
- 5位 AKIRA
- 6位 ドラえもん
- 7位 美少女戦士セーラームーン
- 8位 ワンピース
- 9位 ジブリ作品
- 10位 るろうに剣心
これもアニメファンが聞いたら、熱く語ってくれること間違いなしですね!
アニメ好きが多い国は?
フランス
「JAPANExpo」(ジャパンエキスポ)は、2000年からフランスで始まり、その後毎年行われています。
フランスのサブカルチャーになったと言えるでしょう。
なんでも、プロサッカー選手が「キャプテン翼」に憧れてサッカーを始めたとかいう話もあるそうですよ!
アメリカ
アメリカ人は、何かと集まってイベントを楽しんでいます。
プレゼン形式で観客の前で「推し」の紹介をしたり、作品の考察をする「ファンパネル」や、コスプレをしてステージ上で演技をする「マスカレード」、コミックファンが集まり、クリエイターや専門家、ファン同士で交流する「コミコン」などはいつもたくさんのアニメファンで溢れかえっています。
ほかにも台湾、香港、イスラエルなどがあげられます。
まとめ
いかがでしたか?
いまや「アニメ」「漫画」は、子どもだけではなく大人も、日本だけでなく世界の国々でもに夢中な時代なのですね!
また日本の「アニメ」が新しい文化を確立している最中であることを確信せずにはいられません!