学校行事 (School Events) は、異なる文化や国々で様々な形で展開されています。
学びの場としての学校での行事は、文化の多様性を理解し、共感を生む重要な手段となっています。
ここでは、世界中の学校行事に焦点を当て、それぞれの独自性や興味深いエピソードを探ります。
各国の学校行事
アメリカ United States
– Homecoming Celebrations
アメリカでは、学校行事の中で特に注目されるのが「ホームカミング(Homecoming)」です。
おもに高校や大学で行われ、一般的には9月下旬から10月上旬に開催されます。
これは、学校の伝統行事であり、卒業生が母校に戻り、スポーツイベントやダンスなどが開催されるイベントです。
一年生から高校最終学年まで、全学年が一堂に会し、校友同士が再び繋がる機会となっています。
例えば、テキサス州のある高校では、毎年ホームカミングパレードが開催され、地元の企業やコミュニティがパレードに参加し、学校全体が一体感を持つ瞬間となります。
日本 Japan
– School Festivals (文化祭)
日本の学校行事で特に盛り上がるのが、「文化祭」です。学生たちはクラスやクラブごとに出し物や展示を企画し、家族や地元の人々を招待しています。
例えば、東京のある高校では、生徒たちが伝統的な着物で舞台演技を行ったり、手作りのフードブースを出したりしています。
この文化祭は、学生たちが協力し合い、クリエイティブな一面を発揮する素晴らしい機会となっています。
人間関係を深める、協調性を学ぶ、コミュニケーション能力を育てるなどの利点があり、青春そのもの!という印象ですよね。
アメリカ United States
– Pajama Day
アメリカの一般的な学校行事のひとつとして、「パジャマ デー」というのもあります。
毎年4月16日は、アメリカでは「パジャマ デー」と定められていて、祝日にはなっていないですが、学校にパジャマを着ていってもいい日とされています。
パジャマを着ていくのは強制ではないので、気が進まなければ着ていかなくても大丈夫ですが、プリスクール等では、生徒や先生がパジャマを着て学校に行き、パジャマを見せ合うのが恒例になっています。
パジャマを着て学校に行っても、先生に叱られないなんて、信じられないですね。日本など学校規則が厳しい国では、考えられないことです。日本の都市部の場合、小学生でも電車に乗って通学しているので、パジャマを着て電車に乗るのは、かなり勇気が要りますね。アメリカでは、プロスクールや小学生は、スクールバスで通学している生徒が多いため、パジャマ デーにみんながパジャマを着ていたら、恥ずかしくないですね。
訳)4月16日は、アメリカではパジャマデーです。生徒たちは、学校でパジャマを着ることが許可されています。
訳)冗談でしょ! 学校が生徒にパジャマを着ることを許すなんて信じられない。
インド India
– Republic Day Celebrations
インドでは、「共和国の日(Republic Day)」が学校行事の中で大きな位置を占めています。
1月26日に祝われるこの日には、学生たちは学校でパレードや文化プログラムを行います。
あるデリーの学校では、生徒たちが伝統的な衣装を身に纏い、国旗を掲げながら校内を練り歩く様子が見られます。
この行事を通じて、学生たちは国の誇りと統一感を体験しています。
ドイツ Germany
– Schulfest (School Festival)
ドイツでは、「シューレフェスト(Schulfest)」と呼ばれる学校行事があります。
これは学年全体で開催され、生徒や教員だけでなく、地域の人々も参加します。
例えば、ベルリンのある学校では、生徒たちが手作りの工芸品を販売したり、音楽やダンスのパフォーマンスを披露したりしています。ドイツは、その伝統工芸品でも有名です。マイセンの陶磁器、ゾーリンゲンの刃物などを思いつきますが、ドイツには昔からの伝統工芸品があります。
シューレフェストは、学校と地域社会の結びつきを強化し、文化の共有を促進しています。
オーストラリアAustralia
– Harmony Day Celebrations
オーストラリアでは、毎年3月21日に、「ハーモニー デー(Harmony Day)」が学校で広く祝われています。
この日は、異なる文化やバックグラウンドを持つ生徒たちが、自分たちの文化を披露し、互いに理解を深める機会となります。つまり、その日は、「人種や宗教などの違いに関わらず、相手を尊重し合い、仲良くしていこう」という日なのです。
あるシドニーの小学校では、ハーモニーデーに生徒たちが伝統的な楽器を演奏し、異なる国の伝統料理を共有するイベントが開催され、学校全体が多様性を祝う雰囲気に包まれました。
オーストラリアは今でこそ移民が多いですが、1901年に移民制限法が制定され、白人以外のアジア系有色人の移民が実質的に制限されていました。オーストラリアではいわゆる「白豪主義」が取られていたのです。
しかし、1973年に労働党が移民法を改正し、人種、国籍に関わらず、オーストラリアに3年以上居住した人には等しくオーストラリア国籍を申請する権利が認められ、白豪主義が廃止されました。その後、ハーモニーデーが設けられ、学校等で広く祝われるようになりました。
ハーモニーデーのテーマカラーはオレンジで、生徒たちは何かしらオレンジ色のアイテムを身に付けます。
訳)オーストラリアでは、生徒たちは3月21日に「ハーモニー デー」を祝います。
訳)その日は、人種や宗教的な違いに関わらず、他人を尊重し仲良くしていこうという目的で設定されました。
南アフリカ South Africa
– Youth Day Observances
南アフリカでは、6月16日の「ユースデー(Youth Day)」が学校行事の中で特に重要なイベントとなっています。
この日は、1976年の若者たちのアパルトヘイト反対デモを記念しています。
学生たちは学校でアートや音楽のパフォーマンスを行い、同時に歴史的な出来事に敬意を表します。
この行事を通じて、若者は歴史の教訓を学び、共に未来を築く力を養っています。
ブラジル Brazil
– Carnival in Schools
ブラジルでは、学校行事の中で「カーニバル(Carnival)」が特に華やかなものとなっています。
学生たちはカラフルな衣装を身に纏い、音楽やダンスのパフォーマンスを披露します。
あるリオデジャネイロの学校では、生徒たちが学年ごとに独自のカーニバルパレードを行い、伝統的なサンバ音楽に合わせて踊ります。
この行事は学校全体が一堂に会し、生徒たちが学業以外の面でも活気づけられる場となっています。
いかにもブラジルらしい学校行事ですよね!
中国 China
– Spring Festival Celebrations
中国では、「春節(Spring Festival)」が学校行事の中で特に盛大に祝われます。
ある上海の学校では、春節の期間中に伝統的な舞踏や歌唱コンテストが開催され、学生たちは伝統的な春節の飾りつけを学校内に施します。
この行事は、学生たちが自国の文化を大切にし、同時に異なるバックグラウンドを持つ仲間たちと交流する機会となっています。
イギリス United Kingdom
– Sports Day Traditions
イギリスでは、「スポーツデー(Sports Day)」が学校行事の一環として広く行われています。
学生たちは陸上競技やリレーなどで競い合い、優勝者には栄誉が授与されます。
あるロンドンの学校では、伝統的なスポーツデーの他に、クラシックカーのディスプレイやフードフェスティバルが併催され、地域の人々も楽しむイベントとなっています。
日本のようなプログラムはなく、校庭のあちこちに種目が分かれて用意されて、生徒たちが順番にその種目を回っていくというシステムで、あくまで「スポーツを楽しむ」のが目的になっています。
訳)日本の学校にもスポーツデー(体育の日)はあります。日本のスポーツデーとイギリスのそれは何が違うのですか?
訳)イギリスのスポーツデーは、生徒たちが自分の得意な種目に挑戦し、スポーツを楽しむという趣旨で行われています。
アイルランド Ireland
– St. Patrick’s Day
アイルランドでは、「聖パトリックデー (St. Patrick’s Day)」を祝う学校行事も行われます。
3月17日の「聖パトリックデー」はアイルランドの祝日で、盛大に祝われますが、アイルランド系移民が多い国、たとえばアメリカなどでもアイルランド系移民が「聖パトリックデー」を祝っています。
「聖パトリックデー」のテーマカラーは緑で、緑色の服や帽子などを身に付けて、緑色の食べ物を食べるのが慣習になっています。3月17日はアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日です。
「聖パトリックデー」に緑色の三つ葉を見かけた方も多いのではないでしょうか。緑色の三つ葉シャムロックは、聖パトリックのシンボルでした。
まとめ
世界中の学校で行われているさまざまな行事は、文化の多様性や伝統を称えるだけでなく、学生たちに共感と理解をもたらしています。
異なる国々での学校行事のエピソードを通して、私たちは教育の場での結びつきがいかに重要であるかを垣間見ることができます。いくつかの国の学校行事を紹介しましたが、それぞれの国のお国柄が学校行事にも表れていますね。
これらの行事は学生たちにとって、学びや友情の場としてだけでなく、世界とのつながりを感じる重要な機会となっています。本記事で紹介した、世界各国の学校行事の中に、興味を持ったり羨ましいなと思ったりした行事もあったのではないでしょうか。
これからの社会のグローバル化にもつながる大切な経験を、学校行事などを通して子どもたちに与えてあげたいものですね!