ドラマや漫画の最後によく見かける「続く」という言葉。
日常会話でも「続いて~」「代々続く」「後ろに続く」など以外によく使う表現の一つでしょう。
では英語で「続く」は何と表現するのでしょうか。
パッと出てきやすい単語はcontinueかもしれませんが、その他にもさまざまな表現があります。
英語では「続く」という言葉を使う状況や表現したいニュアンスによって、単語を使い分けなければなりません。
そこで今回は「続く」の英語表現を解説していきます。
「続く」は英語で?
「続く」の英語表現といえば、continueがイメージしやすい単語でしょう。
しかし意外にも「続く」の英語表現は数が多く、状況に応じて使い分けが必要です。
ここでは複数ある「続く」の英語表現について、違いや使い方のポイントを解説していきます。
continue
「続く」の代表的な英語といえば、continueでしょう。
continueはもちろん「続く」「継続する」という意味がありますが、“今から”続くというように始点を強調した表現になるのがポイントです。
わたしは(今から)日本で彼と暮らすことを決めました。
わたしは(今から)20時まで働きます。
continue to do
「continue to do」は「~し続ける」というのを表現できる便利なフレーズなので覚えておきましょう。
ただし、「continue to do」はずっとし続けているという意味ではなく、習慣的にし続けているという意味になります。
たとえば、「continue to write in my blog」と言う場合、「ブログを書き続けている」のではなく「(習慣的に)ブログを書き続けている」という意味合いになるのです。
つまり、「continue to do」は一時的に中断することはあっても、習慣として続けている物事を表現できるのです。
continue~ing
中断することなく、ずっと継続している状況を説明する場合は「continue~ing」を使います。
わたしは3時間ブログを書き続けた。
このように、中断することなく続けている様子を表現できます。
last
「最後の」「終わりの」といったイメージの強いlastですが、「持ちこたえる」という意味もあります。
「持ちこたえる」から意味が派生して「(持ちこたえている状況が)~が続く」という意味でも使われるケースがあるのです。
熱はどのくらい続いていますか?
lastは「最後の」という意味があるように、終わりあるものの「続く」状況に対して使います。
continueは始まりに注目していたのに対し、lastは終わりに注目した表現なので、同じ「続く」でもニュアンスの違いがあるのです。
keep
keepは「取っておく」「守る」「引き留めておく」と言った意味があるので、維持する状態から意味が派生して「続く」「継続する」という意味でも使われる表現です。
先ほど、continueは始まりに注目しており、lastは終わりに注目している表現だと解説しました。
keepは維持する状態を表現する「続く」なので、始まりでも終わりでもなく、キープする・保つニュアンスを強調できます。
わたしは努力を続けます。
交流を続けましょう。
follow・after
「続く」は状況や物事が続く様子のほか、人に付いていくときにも使いますよね。
「前の人に続く」「先輩に続く」などが例として挙げられます。
このように、人に付いていく場合の「続く」はfollowやafterを使います。
「Twitter」でフォローする、フォロワーが増えるといった言葉が使われているのは、人に対して続く場合に使うfollowが語源となっているのです。
あなたの後ろに続きます。
わたしに続いて読んでください。
現在完了(継続表現)の続く
現在完了形「have+過去分詞」を使う場合も、「続く」のニュアンスを表現できます。
これまで紹介したcontinueやlast、keepとの違いは、 “過去のある時点から現在まで継続している状況” を表現できることです。
もし明日雪が降ったら、5日間連続で雪が降り続くことになります。
「続く」の関連表現
「続く」にはさまざまな表現があるのがわかりましたよね。
ただ、「続く」という言葉は「代々続く」「それから」などと表現されることもあるでしょう。
ここでは、「続く」に関連する英語表現を紹介していきます。
代々続く
家業が受け継がれている様子などを表現する際、「代々続く」という表現をしますよね。
英語では「take over」「succeed to」というフレーズを使うと、同様のニュアンスを表現できます。
「take over」は「引き継ぐ」、「succeed to」は「継承する」「相続する」「受け継ぐ」といった日本語訳になります。
わたしは家業を受け継ぎます。
財産を相続する。
それから
「それから」「あとで」といった意味合いを表現する場合、副詞のafterwardsを使いましょう。
「~して、それから〇〇をした」といったシーンで使えます。
わたしたちは買い物をして、それからカフェでお茶を飲みました。
その後
「その後」は「after that」というフレーズをよく使います。
フォーマルなシーンではなく、会話でよく使われる表現ですよ。
わたしはその後、家に帰りました。
その後、わたしは友達と買い物に行きました。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「続く」の英語表現について解説しました。
「続く」といえば、continueのイメージがあるかもしれませんが、英語では複数の表現があります。
continueは始まりに注目しており、lastは終わりに注目している表現だと解説しました。
keepは始まりでも終わりでもなく、キープする・保つニュアンスを強調できます。
単語によってどのような「続く」なのかが変わってくるので、シーンによって表現が使い分けできるとスムーズなコミュニケーションになるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「続く」の英語表現を覚えてみてくださいね。