料理をする際、欠かすことのできない調味料。
塩や砂糖、胡椒などの「日本以外でも使われる物」もあれば「日本で主に使われる物」「日本ではあまり使われない物」もあります。
それらの調味料は英語でなんて言うのでしょうか?
また、調理には使われなくても後からかける「ソース」や「つけだれ」などもありますね。
この記事では、調味料と調味料にまつわる単語やフレーズをいろいろと紹介します。
「ソース」って英語でなんて言う?
ソースは英語で「sauce」といい、発音記号は「sɔ́ːs」でカタカナでは「ソース」です。
ソースと一口に言ってもたくさんの種類があり、目的もさまざま。
一つずつソースの内容と英語表記について紹介します。
Worcestershire sauce(ウスターソース)
(「wʊstə(ɹ)ʃə(ɹ) ˈsɔːs」ウースターシャ ソース)
野菜や果実のジュースやピューレなどに食塩、砂糖、酢、それに香辛料などを加えて調整し、熟成させてできる液体調味料。
フライや目玉焼きにかけたり、ハンバーグやカレーの味付けにも使われます。
中濃ソース(濃いウスターソース):thickened Worcestershire sauce
とんかつソース:Tonkatsu sauce
Tomato sauce(トマトソース)
トマトをベースにして香味野菜や香辛料を加えて作られるソースをトマトソースと呼んでおり、とろみをつけたり煮詰めたりと料理によって異なる形で作られます。
肉類や魚などの煮込み料理や、パスタソースなどに広く使われ、イギリスではケチャップを「tomato sauce」と呼んでいます。
demi-glace sauce(デミグラスソース)
牛のすね肉や骨をたくさんの香味野菜と一緒に煮込み、小麦粉とバターを炒めて作る褐色ルーを入れてさらに長時間煮込んで作られます。
ビーフシチューやハンバーグ、ハヤシライスなど、洋食によく使われます。
ketchup(ケチャップソース)
野菜やキノコなどを煮て裏漉ししてから濃縮し、香辛料や調味料を加えて作られます。
日本ではケチャップといえばトマトケチャップのことを指しますが、海外ではマッシュルームのケチャップやバナナのケチャップなどもあります。
日本ではオムライスやナポリタンなどの洋食や炒め物などに広く使われるソースです。
Oyster sauce(オイスターソース)
中国から伝わったソースで本来オイスターソースは牡蠣の塩漬けを発酵させて作られます。
現在では牡蠣の煮汁に調味料を加えて作られているそうです。
中華料理や、和食、洋食の隠し味としても使える便利なソースです。
「たれ」って英語でなんて言う?
たれは英語で「sauce」といいます。ソースと同じですね。
例えば「ごまだれ」は「sesame sauce」ですし、「餃子のたれ」は「Gyoza sauce」で通じます。
「餃子」はたれにつけて食べるので「dip」を使うこともできますね。
「ポン酢」は「ponzu」で通じなければ「soy sauce with citrus juice」と説明すれば良いでしょう。
「スパイス」は英語でなんて言う?
「スパイス」は英語でも「spice」で、香りや刺激性の強い植物から採取される果実や種子などを加工したものを指します。
料理に色付けしたり、風味を加えたり、臭みを消したりするために使います。
乾燥した物と生の物があり、主なスパイスとしてはクローブやナツメグ、胡椒やシナモンなどがあります。
スパイスとハーブはどう違う?
ハーブは英語で「herb」といいます。
スパイスとハーブは日本でははっきりとした区別がありません。
ハーブは香りの良い物だけでなく、健康に良い効果をもたらす植物という認識です。
日本ではハーブを医療に使うことはありませんが、海外では薬として、また防虫や保存料、香料としても使われます。効果が強すぎて毒になるものもあります。
主なハーブとして、バジルやローリエ、ローズマリーやエキナセアなどがあります。
参考資料:香辛料(スパイス及びハーブ)の取扱い(厚生労働省)
「めんつゆ」って英語でなんて言う?
麺料理以外にも料理に広く使えることで愛用者の多い「めんつゆ」は、英語で「noodle soup base」といいます。
「mentsuyu」と言ってから「This is an all-purpose seasoning for Japanese food.」と説明しても良いかもしれません。
「Mentsuyu is a multi-purpose sauce that can be used for a variety of dishes.
(めんつゆは色々な料理に使えるソースです)」
のように説明するのも分かりやすいのではないでしょうか。
「希釈して使う」と英語で説明したい
めんつゆは希釈して使うタイプも多いですから、めんつゆを初めて使う外国人に対しては「希釈して使う」ことを説明する必要があります。
「希釈して使う」は「dilute it 〇 times」(〇倍に薄める(希釈する))といいます。
You should dilute it 5 times before use.(5倍に希釈して使います)という感じですね。
「香辛料」って英語でなんて言う?
「香辛料」は英語で「spice」といいます。
「ん?ということはスパイス=香辛料なの?」と思われると思いますが、日本における香辛料とは「ハーブとスパイスをまとめた呼び方」です。言い換えると、「香辛料はハーブとスパイスに分けられる」ということですね。
これはあくまでも日本の中での定義です。海外ではまた異なる定義づけがされていることを覚えておきましょう。(定義が曖昧な国もありますよ)
「料理酒」って英語でなんて言う?
料理に使うお酒を、英語では「cooking sake」といいます。
料理酒と呼ばれる料理専用のお酒を使う人もいれば、日本酒を使う人もいます。
料理酒と日本酒の違いは、料理酒には食塩、または甘味料などの添加物が入っている場合があるということです。
そのため、料理をする際には元々入っている塩分や糖分を考慮する必要があります。
普通の日本酒を使うと、料理酒を使うよりも「素材の味を生かし、料理にコクが出る効果」が高くなります。
料理に酒を使う効果を英語で説明しよう
料理にお酒を使うことでどんな効果があるのでしょうか。調べてみると思った以上にたくさんの効果が得られることが分かりました。
- 食材の臭みを取る
- 味を染み込みやすくする
- 食材を柔らかくする
- 旨味やコクを出す
- 煮崩れを防ぐ
There are many benefits to using sake for cooking.
訳)料理にお酒を使うと色んなメリットがあるんだね
However it seems your cooking skills haven’t changed.
訳)でも料理の腕は変わらないみたいだね
料理の「さ・し・す・せ・そ」
「調味料」は英語で「seasoning」といいます。
日本の料理の基本の調味料、「さ・し・す・せ・そ」は英語では何というのでしょう?
- さ
sugar(砂糖) - し
salt(塩) - す
vinegar(酢) - せ
soy sauce(醤油) - そ
miso(味噌)
日本の酢には米酢や寿司酢、黒酢などの種類があります。寿司酢は「sushi vinegar」といい、黒酢は「black vinegar」といいます。覚えておきましょう。
味噌は「miso」や「soubean paste」といいます。
まとめ
料理には欠かせない調味料。どんどん新しい調味料も出ていて、料理が好きな人はあれこれ試してみたくなりますよね。
海外には珍しい調味料もたくさんありますから、海外に行ったらスーパーマーケットを覗いてみるのも面白いですよ。
また、外国人に日本の調味料を説明する際にも今日紹介した単語やフレーズが使えますから是非役立てて下さい。Let’s try!