オンライン英会話を選んだ理由

英会話や英語の塾に通うのではなくオンライン英会話を選んだ理由は2つ。ひとつはネイティブの発音で学んで欲しかったからです。もうひとつは物理的な問題で、家で好きな時間に受講できるというシステムが魅力的でした。

次女と三女の小学生チームは「Kimini英会話」の「小学生コース」を受講しました。レッスンを予約する時に講師を選択するのですが、最初はたくさんの顔写真が並んだ講師一覧から子どもたちがフィーリングで選びました。お会いしてみると、例えるなら幼稚園の先生のように笑顔が絶えることはなく優しくてフレンドリーな方でした。子どもたちはすっかり気に入って毎回その先生のレッスンを予約していました。残念なことにその先生はコース半ばで長期のお休みを取られてしまったので、途中からは違う方に。中には子どもがわからずにあまりにも悩んでいると待たずに次に進んでしまう方もいたので、その方の次回予約はなしにしました。そこは通塾スタイルでないメリットだなと感じました。

レッスンの最初には講師との簡単な会話のやりとりと、毎回決まったフレーズの練習があります。午前中のレッスンであれば「朝ごはんは食べた?」「何を食べたの?」など、午後のレッスンであれば「午前中には何をしていたの?」、休日であれば「今日は学校ないの?うれしい?」などを英語で質問されます。

レッスンを重ねるうちに

最初、質問に対する次女の答えはいつも単語でした。しかしレッスンを重ねるうちに「Yes」ではなく「Yes,  I do.」と答えるようになった時は感動しました。「Do you~?」と聞かれたら「Yes,  I do.」と答えるということを日本語で説明されたわけでないのに理解していたのです。時期を同じくして長女は中学校の授業で疑問文を習っていました。でもbe動詞と一般動詞の違いがしっかり身についていないので「Do you~?」とテストで聞かれて「Yes,  I am.」と答えていました。学生の頃「日本人は英語で聞かれたら一度日本語に訳して答えを考え、それをもう一度英語に直して答えようとするから英語が上達しない。海外で暮らして英語で夢を見るようになったら英語が身についたと言える」と言われたことがあります。それをまさに体感した瞬間でした。

毎回決まったフレーズのやりとりは「Good morning.-Good morning.」「I’m sorry.-It’s OK.」といったものでした。その中に「How are you?」があり、「I’m fine.」と返さなくてはならないのですが、三女は最初に「気分はどう?って聞いてるよ」と私が通訳してしまったために「I’m happy!」といつも元気いっぱいに答えていました。先生も笑って「先生もまたあなたに会えてハッピーよ」と返事してくださっていました。コースの終わりが近づく頃には「I’m fine.」が正しいのだと教えましたが、彼女にとっては毎回のレッスンが「I’m happy!」と答えるほど楽しかったようです。

しかし苦労もありました。次女はローマ字も習っていたので画面に表示される英文もなんとなく読めたのですが、三女はなんと書いてあるかがわからないのです。例えば「banana」には「a」をつけるけど「apple」だと「an」だという違いも英語で図解しながら説明してくれますが、次女はそれが理解でき三女はできませんでした。そもそも母音という知識も認識も2年生の三女にはなかったので難しかったようです。

先生が色々な絵を示してそれが何かを質問するレッスンがあります。三女は質問する文章を覚えきれないし画面に表示されている英文も読めないので言葉に詰まってしまいます。先生は根気強く繰り返し教えてくれるのですが、理解して自分の言葉として質問できないとそのレッスンを合格することはできません。後半に近づくに連れ内容も難しくなってくるので、三女はレッスンの途中に涙を浮かべながらやっていることが何度もありました。それでも彼女にとっては「I’m happy!」だったのです。英語が嫌いになることはなく、「I’m happy!」と思える雰囲気でレッスンをしてくださった先生にはとても感謝しています。

最後に

実はKimini英会話はモニターとして受講させていただいていたので期間が決まっていました。平日はなかなか時間が取れないので週末に1~2レッスンをやっていたのですが、気がつけば期限がせまっていて最後は土曜日も日曜日も3レッスンずつというような状態になってしまいました。しかし1週間空いてしまうよりも子どもにとっては反復練習になるので良かったようです。他の習い事もしていて時間が取りづらいというような場合は夏休みなどに集中してレッスンを行う方が身につくのではと思います。