試験前や発表会前など、生活していると「緊張」するシーンってありますよね。

ポジティブな緊張もあれば、心が落ち着かないようなネガティブな緊張もあります。

日本語の「緊張」は便利な言葉の一つで、「緊張」という言葉だけでさまざまなシチュエーションに対して使えます。

しかし、英語で「緊張」を表現する場合、状況やニュアンスによって使うべき表現が変わります。

そこで今回は、「緊張」の英語表現を複数紹介します。

ニュアンスや使えるシチュエーションについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

「緊張」の英語表現

「緊張」の英語表現

生活していると、何かと緊張するシーンがありますよね。

新しい職場に出社したり、試験前だったり、告白前だったり……さまざまなシーンが考えられます。

英語で「緊張」を表現する場合、パッと出てくる言葉はnervousではないでしょうか。

しかし、nervous以外にもさまざまな言葉で「緊張」を言い表せます。

ここでは、「緊張」の英語表現を6つ紹介します。

nervous

「緊張」の代表的な表現といえば、nervousでしょう。

日本語でも「ナーバスな気持ちになっている」と言うことがありますが、英語でも同様のニュアンスです。

nervousを使うときのポイントは、ネガティブなシーンで使われる表現だということです。

わくわくするような気持ちではなく、不安でドキドキする、緊張で手足が震えるといった、少しマイナスなシチュエーションで使われるケースが多いですよ。

Aさん
Why were you that nervous?
あなたはなぜそんなに緊張していたのですか?
Bさん
I was so nervous because of the examination.
わたしは試験のせいでとても緊張しました。

excited

ポジティブなニュアンスの緊張を表現する場合は、excitedを使います。

緊張しているが、楽しみという気持ちを表現できますよ。

Aさん
I am excited and cannot wait to see my friend.
わたしは緊張していて、友達に会うのが待ちきれません。
Aさん
I was very excited seeing the real dolphins.
わたしは本物のイルカを見て、とても緊張しました(興奮しました)。

under tension

かたい言葉で「緊張」を表現する際、「under tension」というフレーズが使われるケースがあります。

ただ、日常会話ではほとんど使われていません。

tensionは「緊張」という意味があり、「under tension」で「緊張する」という意味になりますよ。

ちなみに、「rise in tension」は「緊張が高まる」と訳されます。

Aさん
I’m always under tension.
わたしは常に緊張しています。

have butterflies in one’s stomach

英語らしい緊張の表現といえば、「have butterflies in one’s stomach」でしょう。

「have butterflies in one’s stomach」は直訳すると「胃の中に蝶々がいる」となります。

「stomach:胃」「butterflies:蝶々」という意味です。

蝶々は不安定にゆらゆらと飛びますよね。

そのため、「胃の中に蝶々がいる」→「蝶々が胃の中に入ると、胃にあたって痛い」→「胃がキリキリするほど緊張している」という状況を表現できるのです。

英語っぽい表現でおもしろいですよね。

日本語にはない独特の表現だと言えます。

Aさん
I got butterflies in my stomach.
わたしは(胃がキリキリするほど)緊張しました。

heart beating

心臓がドキドキするような緊張は、「heart beating」というフレーズを使います。

beatingは「打つこと」「叩くこと」という意味があり、「heart beating」を直訳すると「心臓が鼓動する」となります。

そのため、心臓の鼓動が早くなるような緊張を表現する場合は、「heart beating」を使うのです。

Aさん
I left his house with a beating heart.
わたしはドキドキしながら彼の家を出ました。

go blank

人前で発表したり、尊敬する人と話したりする際、「緊張で頭が真っ白になった」と言うことがあるでしょう。

英語で同様のニュアンスを表現するなら、「go blank」というイディオムを使うのがおすすめです。

blankは「白紙の」「空白の」といった意味の形容詞で、「go blank」=「空白になる」という意味になります。

Aさん
My mind went blank. I don’t remember what I said.
わたしは頭が真っ白になりました。わたしは自分が何を話したか覚えていません。

スラングでの「緊張」の英語表現

スラングでの「緊張」の英語表現

英語にはさまざまな「緊張」の表現があり、驚いた方も多いのではないでしょうか。

先ほど紹介したのは基本表現なので、ここではスラングの表現を紹介していきます。

どれも「get」を使った表現なので、まとめてチェックしてみてくださいね。

get the jitters

緊張でそわそわして落ち着かない様子を表現できるのが、「get the jitters」です。

jitterは「神経質である」「いらいらする」という意味があり、「get the jitters」で「緊張してびくびくしている」というニュアンスを表現できます。

「get the jitters」とする場合は、jitterを複数形にしてjittersしましょう。

Aさん
My brother got the jitters.
わたしの弟はびくびく緊張していました。

get keyed up

興奮しているニュアンスを含む緊張を表現する場合、「get keyed up」というスラングが使われることがあります。

「keyed up」は「~に(ひどく)興奮して」という意味があります。

Aさん
They get keyed up about an exam.
彼らは試験のことでひどく緊張(興奮)している。

get tense

「get tense」は、緊張で空気がピンと張りつめた様子を表現できます。

tenseは「ピンと張った」「張りつめた」「緊張した」などの意味がある形容詞で、「get tense」で「緊張しすぎて堅苦しい空気」というニュアンスになるのです。

Aさん
It was easy for the exam, but I got strangely tense.
そのテストは簡単だったが、わたしはひどく緊張した。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「緊張」に関する英語表現を紹介しました。

「緊張」といえばnervousという単語が代表的ですが、他にもさまざまな表現があります。

ポジティブな緊張の場合はexcited、緊張で頭が真っ白になる様子はgo blankなどがあります。

どのような緊張なのかによって、単語・フレーズを使い分けできると、表現の幅が広がりますよ。

また、英語らしい表現の「have butterflies in one’s stomach」もぜひ使ってみてください。

ぜひ今回の記事を参考に、英語の「緊張」をかっこよく英語で伝えてみてくださいね。