「マルチ」の意味を完全にマスターしよう!
皆さんは「マルチ」の意味について、パッと答えることはできますか?
この言葉は日常生活からビジネスシーンに至るまで、さまざまな場面で耳にすることがあります。しかし、その意味を深く理解している人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、英語学習者に向けて「マルチ」の意味や使い方、そして言い換えも紹介しています。「マルチ商法」や「マルチな人」とはどんな人なのか、「マルチに活躍」の意味も解説中です。
“Multi”と”Multiple”の違いについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
マルチの意味は?
「マルチ」とは、一体何を指すのでしょうか?
この用語は様々な文脈で使われていますが、基本的には「多数の」「多様な」などの意味を持っています。
ここでは、マルチがどのように使われるのか、その具体例を見ていきましょう。
マルチは「多数の」を意味する
「マルチ」という言葉は、基本的に「多数の」を意味します。以下でより詳しい意味を確認しておきましょう。
マルチの意味
マルチは、「複数の」を表す接頭語。英語の連結形(他の語と結びつく)multi-(多い〜、多くの〜、多数の〜、複数の〜、さまざまの〜、多様な〜、多数倍の〜)より。マルティとも表記するが、全英語圏における本来の発音は 「モウタイ」、「モウティ」 に近い。
引用:ウィキペディア 様
他にも「複数の」と訳されることもありますが、元々は英語の”Multi”から由来しているのです。
「マルチ商法」の略称で使われる
「マルチ」は「多数の」「複数の」という意味で使われていましたが、「マルチ商法」の略語としても使われることがあります。
ちなみにマルチ商法とは、マルチレベルマーケティング(MLM)とも呼ばれ、直接販売のビジネスモデルの一種です。
マルチ商法の意味
マルチ商法(マルチしょうほう)あるいはマルチレベル・マーケティング(MLM, multi-level marketing)は、会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態である。日本では連鎖販売取引とも呼ばれる。
引用:ウィキペディア 様
販売員が製品を消費者に直接売るだけでなく、新しい販売員を勧誘して自分の「下」のレベルに配置し、その販売からも利益を得る仕組みで、運営が不透明だと詐欺的な「ねずみ講」と見なされることもあります。
「マルチな人」とは
「マルチな人」とは一言でいうと、「多彩な人」の事を指します。複数の分野で活躍することができたり、多くの技能や才能を持っている人の事です。
例えば職場で営業からマネジメントまで、様々な役割をこなすことができる人や、趣味で多様な活動を楽しむ人など、マルチに活躍できる人を指します。
つまり、誰かに「マルチな人だね」と言われた場合は、誉め言葉としてとらえるのが適切です。
“Multi”の単語解説
「マルチ」は元々英語の”Multi”に由来していることが分かりました。
ここまで日本語のマルチについて沢山学んできたので、ここからは英語の”Multi”について、色々な側面から確認していきましょう。
“Multi”は「多数の」を意味する
“Multi”はラテン語由来の接頭辞で、「多数の」「複数の」という意味を持ちます。
英語では、”Multi”を他の単語と組み合わせることで、その単語が持つ意味に「多数の」「多様性の」というニュアンスを加えることが可能です。
例えば、複数言語を話せる人を”Multilingual”で「マルチリンガル」と表現することができます。
“Multi”の品詞と発音
“Multi”は「接頭辞」であり、それ自体が独立した単語として使われることはほとんどありません。基本的には”Multilingual”の例のように、他の名詞や形容詞と組み合わせて用いられます。
発音は単体で「マルティ[mʌlti]」です。
“Multi”の使い方
- “Multicultural”:多文化の
- “Multifunctional”:多機能の
- “Multinational”:多国籍の
“Multi”は先にも紹介したように、単体で使うことは基本ありません。
紹介している単語のように「Multi-○○」の形式で意味を成すので、覚えておきましょう。
“Multi”の例文
訳)当社は多国籍企業であり、30カ国以上で事業を展開している。
ちなみに、例文で使われている”Multinational”は、先に紹介した「多国籍の」という意味を持つ英単語です。
“Multi”と”Multiple”の違い
結論から言うと、”Multi”と”Multiple”の違いは使われ方に違いがあります。
“Multi”は「接頭辞」なのに対し、”Multiple”は「形容詞」や「名詞」です。
意味についてはどちらも「多数の」「複数の」となる為、詳しく異なるのはその品詞の部分になります。
“Multi”の関連表現
ここでは”Multi”の関連表現として、以下の3つの言葉を紹介します。
- “Multimedia” – マルチメディア
- “Multipurpose” – 多目的の
- “Multilingual” – 多言語
それぞれ「多数の」「複数の」のニュアンスを含む英単語なので、さっそく見ていきましょう。
“Multimedia” – マルチメディア
“Multimedia”は、そのまま「マルチメディア」と訳される英単語です。
あえて和訳をする場合は「複合媒体」と訳すことができますが意味は、文字・音声・画像・動画など複数のメディア形式を組み合わせて情報を伝達する手段を指します。
品詞は名詞であり、発音は「マルチメディア[mʌltiˈmiːdiə]」です。
“Multimedia”の使い方
訳)新しい博物館の展示では、ビデオ、音声、インタラクティブなディスプレイを組み合わせたマルチメディアを使用して、来館者に没入感を与えます。
“Multipurpose” – 多目的
“Multipurpose”は、「多目的の」という意味を持つ英単語です。
“Multi(多数の)”に、”Purpose(目的)”の意味が加わって意味を成しており、複数の用途や目的に適することを表します。
品詞は形容詞で、発音は「マルチパーパス[ˌmʌltɪˈpɜːpəs]」です。
“Multipurpose”の使い方
訳)コミュニティセンターは多目的で、アート教室から町の会議まで、あらゆるものを開催している。
“Multilingual” – 多言語
“Multilingual”は、先にも少し触れましたが「多言語を話せる人」を指します。
こちらは”Lingual(言葉の・言語の)”という意味を持ち、”Multi(多数の)”を組み合わせることで、意味を成すのです。
品詞は形容詞で、発音は「マルチリンガル[ˌmʌltɪˈlɪŋɡwəl]」となります。
“Multilingual”の使い方
訳)ホテルの多言語スタッフは5ヶ国語以上でコミュニケーションが可能で、世界中からのゲストを歓迎しています。
まとめ
こちらの記事では「マルチ」というカタカナ表現の解説から、英単語の”Multi”について広く紹介してきました。
色々な側面から”Multi”について学んできたので、最後に復習をしておきましょう。
- 「マルチ」は「多数の」「複数の」を意味する。
- 「マルチ」は接頭辞の”Multi”に由来。
- 「マルチ」は「マルチ商法」の略称としても使われる。
- “Multi”は単体では基本使われない。
- “Multi”は”Multimedia”や”Multipurpose”のような単語で使われる。
関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。