川嶋澄乃さん(脚本家)
プロフィール
静岡県出身。
大学卒業後、出版社に勤務。退職後、イギリスに留学し、帰国後に貿易会社で秘書を務める。
1995年、『ハートにS』で脚本家デビュー。TX『怨み屋本舗』、TBS『オーバー30』など、テレビドラマのほか、映画やアニメの脚本を執筆。
プロフィール
静岡県出身。
大学卒業後、出版社に勤務。退職後、イギリスに留学し、帰国後に貿易会社で秘書を務める。
1995年、『ハートにS』で脚本家デビュー。TX『怨み屋本舗』、TBS『オーバー30』など、テレビドラマのほか、映画やアニメの脚本を執筆。
ゴールデンから深夜・ひるドラなど、あらゆる時間帯やジャンルの脚本を手掛ける川嶋澄乃さん。10月クールの深夜連続ドラマを執筆し、オンエアを控えている。仕事だけでなく趣味も豊富。何事にも全力投球し、いつもキラキラしているその秘訣を聞いてみましょう。
目次
脚本家の夢にワクワク、きっかけはドラマのプロット募集の説明会
今、10月クールのドラマの脚本を書いているんですよね?
川嶋さん
CX系東海テレビ制作のオトナの土ドラです。私は2話分だけなので、もう書き終わりましたが…。タイトルは『結婚相手は抽選で』です。
お疲れ様でした。楽しみですね。
川嶋さん
はい。内容がすごく面白いので、参加させてもらってよかったなって思っています。
川嶋さんは社会人経験を経ての脚本家スタートですが、何がきっかけだったんですか?
川嶋さん
プロフィールを見ると急に脚本家になった感があるかもしれないですが、もともと映画が好きで、大学時代は映画サークルに入っていたんです。だからと言って、そこで脚本を書いていたわけじゃないですけどね。
その時から脚本家を目指そうという思いはあったんですか?
川嶋さん
全然。留学から戻ってきた後、シナリオスクールの短期講座を受けたんです。そのとき、「わぁ、面白いなぁ」「私、脚本家になれるかも」と思ったんです(笑)。
わかります、誰もが言いますよね(笑)。ほとんどの受講生が「脚本家になっちゃうんじゃない?自分」って。でも、半数以上がすぐやめていくという。
川嶋さん
私はあまりに楽しくて、基礎科、研修科と続けていって、ちょうど1年ぐらい経った頃ですかね、友人の結婚式で大学時代の同期に会ったんです。その人は映画関係の会社で働いていて、「私、今、シナリオスクールで脚本の勉強をしてるんだ~♪」と話したんです。すると、「深夜ドラマのプロット募集の説明会があるんだけど来る?」と言われ、「行く行く」と。
ノリで行った感じですか?
川嶋さん
ノリっていうか脚本家の夢にワクワクして行った感じです。で、10人ぐらいが説明会に来ていたんですけど、そこで出したプロットが通ってCXの深夜ドラマ、『ハートにS』でデビューしました。
トントン拍子な流れですね。
川嶋さん
今、考えるとデビューできたのは本当にラッキーだったと思います。
デビューはしたものの、2作目の仕事を受けるまでに時間がかかるケースが多いですが、川嶋さんはどうでしたか?
川嶋さん
私の場合は、最初の作品の後、デビューさせてくれたプロデューサーさんがすぐ次の作品に誘ってくれたんです。
いい流れですね。
川嶋さん
でも、うまく書けなくて、力量不足を痛感しました。その頃は会社にも勤めていたので、時間も足りなかったですし…。
ずっと仕事ですもんね。
川嶋さん
でも、脚本は楽しかったです。始めたばかりだったし、もっともっとという意欲も向上心もあって。で、何作か書いた後、会社を辞めました。
その頃はフリーで脚本の仕事を受けていたんですよね?今はマネージメントオフィスに登録されているようですが…。
川嶋さん
書くことに集中したかったので入りました。ギャラ交渉とか、細かい契約関係とかそういうの苦手なので。
スケジュールも管理してもらえて良いですよね。
川嶋さん
そうですね。企画と執筆が一時期に集中しないようにとか、そういうバランスはとってもらえますね。
今までで一番忘れられない脚本は何ですか?
川嶋さん
TBS系列CBCテレビ制作のひるドラ『オーバー30』です。全40話を書ききったので達成感がありましたね。オリジナル企画だったし。
オリジナル!それはいいですね。
川嶋さん
はい。自分が企画したものだし、自分が一番キャラクターを理解していると思えましたから。
それは打ち合わせも楽しそう。
川嶋さん
早く終わりすぎて、もっと話していたいくらいでした。
海外旅行先の文化に触れるのが好き
川嶋さんは海外にもよく行かれますが、NYに行ったらやっぱりミュージカルですか?
川嶋さん
行ったら必ず観ますね。
どういう作品を?
川嶋さん
一緒に観る人にもよるけど…。私も好きだし他人にもお勧めしやすいものは、『ファントム(オペラ座の怪人)』ですね。
いいですよね。私もミュージカルを観たことがない人に最初に勧めるときはそうしています。
川嶋さん
ストーリーもドラマティックだし、曲もいいし。あのシャンデリアが落ちてくる演出は迫力があって、一緒に行った人も喜んでくれます。
そうですよね。英語が多少わからなくても十分、楽しめるし。
川嶋さん
そうやって旅行した先の文化に触れるのが楽しくて。
いろんな国に行ってますよね。文化や習慣の違いで戸惑うことはもうないですか?
川嶋さん
うーん…。後進国のトイレ事情にはまだ慣れない部分がありますね。留学時代の夏休み、安価なホテルに泊まったらトイレが共同で。それだけならまだ良いんですが、トイレのあとシャワーで流す文化なのか、床がびしょ濡れで…。
衛生的にちょっと厳しそうですね。
川嶋さん
今は値段よりもセキュリティやアクセス、サービスを重視してホテルを選ぶようになりました。
サービスとは具体的にどのような?
川嶋さん
たとえば朝に着いて部屋に入れる時間ではない場合、スポーツジムやプールを利用できたり、ラウンジで休めたり。そういうサービスがあるところですね。
ホテルライフも旅の重要なポイントのひとつなんですね。
川嶋さん
テンションが上がるし、せっかくの旅行を出来る限り楽しみたいんです。
後編では、留学や趣味、海外の方とのコミュニケーションについて伺います。