今回は「観光客」の英単語がテーマです。

分かりそうで、ちょっと自信が持てないと感じる人も多いのではないでしょうか。

「観光地」や「観光スポット」などの英単語も、それぞれニュアンスの違いをご紹介します。

すぐに使える、「観光」に関連する英語表現もお伝えするので参考にしてみてください。

「観光客」は 英語でなに?

「観光客」は英語で“tourist”です。

「ツーリスト」と読みたくなりますが、発音に気をつけて下さい。

カタカナで発音を表現すると「トゥアリスト」が近いです。

接尾語の【ist】は、動詞や名詞と結びついて、「特定の事柄に従事する人」や、「特定の思想を持っている人」を表します。

“tour”(旅行)する人=”tourist”ということですね。

他には例えば、”cyclist”(自転車に乗る人)、”perfectionist” (完璧主義者)、”revolutionist”(革命家)など、色々な単語を変形できます。

「観光」というと”sightseeing”が思い浮かぶかもしれません。

「観光客」も、“sightseer”と訳すこともできます

“sightseer”というと、「特定のスポットを見に来ている」ことに焦点が置かれます。

一方で、“tourist”は、「どこか他の場所から来ている」ことがポイントです。

観光できていればビーチで寝転んでいても”tourist”ですが、”sightseer”は合いません。

逆に、遺跡をゲストに案内しているときなどには、地元の人であっても、”sightseer”と呼ぶことができます。

Aさん
Do you have lots of tourists in your city?
訳)あなたの街には観光客が沢山来ますか?
Bさん
We get a lot of tourists in summer because of our beautiful beach.
訳)きれいなビーチがあるから夏に沢山観光客が来るよ。

 

Aさん
What is that crowed over there?
訳)あの人だかりはなに?
Bさん
They are sightseers visiting the museum.
訳)博物館に来た観光客だよ。

 

「観光地」と「観光スポット」それぞれ英語で言える?

「観光客」は 英語でなに?

次に、「観光地」や「観光スポット」の英単語をそれぞれご紹介します。

tourist destination / sightseeing destination

“destination”は「目的地」の意味。

“tourist destination/ sightseeing destination”で、特に観光客が訪れる場を指します。

東京や京都など、大きな都市の場合に使う傾向があります。

<例>

  • Kyoto is a popular tourist destination.
    (訳)京都は人気の観光地です。

tourist spot / sightseeing spot 

“tourist spot“は、どちらかというともう少し具体的な場所を指します。

そのまま「観光スポット」のニュアンスです。

例えば東京のなかで見たときに、「明治神宮」や「スカイツリー」は”tourist spots”です。

  • The famous sightseeing spots in Paris are always very crowded.
    (訳)パリの観光スポットは常にとても混雑している。

tourist site / sightseeing site 

“tourist site / sightseeing site”は、どちらかと言うと、遺跡や神社などが連想されます。

“historical sites”といった表現もよく使われます。

  • There are many famous tourist sites in Kyoto.
    (訳)京都には有名な観光名所が沢山あります。

tourist attraction / sightseeing attraction 

“tourist attraction”は、観光客に人気の場所を指します。

  •  Skytree in Tokyo has become a major tourist attraction.
    (訳)東京のスカイツリーは人気の観光地になった。

「観光する」は英語でどういう?

「観光する」は英語でどういう?

そして、「観光する」は英語で“sightsee” /  “go sightseeing” / “do sightseeing”という言い方をします。

<例>

  • This is a nice place to sightsee and shop.
    (訳)ここは観光と買い物をするのに良い場所だ。
  • I want to go sightseeing in Tokyo.
    (訳)東京で観光したい。
  • I am going to do sightseeing in Tokyo.
    (訳)東京で観光する予定だ。
Aさん
What’s the purpose of your visit?
訳)滞在の目的は何ですか。
Bさん
Sightseeing.
訳)観光です。
Aさん
What did you do yesterday?
訳)昨日は何したの?
Bさん
We did some sightseeing in Kyoto.
訳)京都でちょっと観光したよ。

 

なお、ただ単に「旅行する」であれば“take a trip”“go on a trip”いう表現の方が一般的です。

<例>

I went on a trip to Europe this year.
(訳)今年はヨーロッパ旅行をしました。

一方で、誰かを観光案内するときは、“give you a tour” “take you on a tour” と表現します。

<例>

I will give you a tour in Tokyo if you come to Japan.
(訳)もし日本に来た際には、東京を案内するよ。

「観光ですか」英語で会話を切り出そう

「観光ですか」英語で会話を切り出そう

日本に観光に来ている外国の方とは、英会話のチャンスですよね。

観光中ともなれば、相手もローカルの人たちとのコミュニケーションは嬉しいはずです。

「観光ですか」と切り出してみてはいかがでしょうか。

一般会話では、“Are you travelling?”“Are you sightseeing?”で十分です。

Aさん
Are you travelling in Japan?
訳)日本で観光ですか?
Bさん
Yes, we are going around in Japan for 2 weeks.
訳)そうです、日本を2週間巡っています。

 

Aさん
Business or sightseeing?
訳)(観光目的は)ビジネスですか、それとも観光ですか?
Bさん
sightseeing.
訳)観光です。

 

ちなみに、”trip” は「短期間の旅行」、”travel”は「長期間の旅行」「趣味として旅行」、journeyは「旅の道中」「長い道のり」を表すので使い分けていきましょう。

まとめ

「観光客」は英語で基本的に”tourist”です。

“sightseer”という表現もありますが、ニュアンスが少し異なります。

「観光地」を英語でいうには、表現する対象によって、付け加える言葉が異なります。

自分が観光するときはもちろん、日本国内で観光をしている外国の方々との会話で役立ちそうですね。

微妙なニュアンスを探りながら、ぜひ実践で使ってみてください。