突然ですが、皆さんは英語で「柿」をどのように言うかご存知でしょうか。
そもそも英語圏に柿があるのか、食べられるものとして認識されているのかすらわからないという場合もあるのでは?日本では秋のイメージで、果物として定着していますが海外ではどうなのでしょう。
この記事では「柿」の表現と合わせて、海外での柿について文化的側面をお伝えしていきます!
「柿」の表現は3つある
英語で「柿」をなんというのか、その答えを早速発表しちゃいましょう!それはこちら!
- persimmon
- Japanese persimmon
- kaki
「ん?3つもあるの?」と思ったかもしれませんね。そうなんです。英語で「柿」を表す単語は複数あり、これには理由があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
persimmonとは
さて、persimmonは辞書などで調べると「柿」と出てくると思いますが、甘くてオレンジのトロピカルフルーツなんて解説されることもあります。日本人にとってはトロピカルなイメージはそうなく、どちらかというと和風なイメージがあるかもしれませんね。
persimmonは一般的に「柿」を示す時に使われ、干し柿や渋柿などを言う時にも使われます。
- 干し柿:dried persimmon
- 渋柿:astringent persimmon
- 柿ジュース:persimmon juice
渋柿はちょっと難しい単語が入っていますが、それ以外は単純な英語を使って言い表すことができます。persimmonを使った例文はこちら。
The persimmon tastes sweet.
訳)この柿は甘いですね。
It’s my first time to drink persimmon juice!
訳)柿ジュースを飲んだのは初めてだよ!
名詞なので、使うのは比較的簡単です。知っている文法の中に組み込むだけで幅広い表現ができるので、単語さえ覚えておけば良いでしょう。
Japanese persimmonとは
Japanese persimmonも「柿」という意味です。どうしてJapaneseとあえてつけているのか、それは柿はアメリカなど違う地域にもあり、それぞれ特徴が異なるからです。ですから、特に日本の柿のことを言いたいのであればJapaneseと付けた方が相手に的確に伝わるでしょう。しかし、それは相手が日本の柿を知っていたらの話ですから、少し説明すると納得してもらいやすいと思います。
Japanese persimmonはpersimmonと違ってアジアの柿の木と訳されていることが多く、食用であることが明記されている辞書もあります。アメリカにも柿はありますが、こちらは日本の柿より小さくて同じ柿とは思えないような果物です。ですから柿と一口に言っても世界の認識には大きなズレがあるということなのです。以下で例文を見てみましょう。
Japanese persimmons are different from American persimmons.
訳)日本の柿はアメリカの柿と違います。
Japanese persimmons are eaten in autumn.
訳)日本の柿は秋に食べます。
日本の柿であることを強調し、説明をするなら上記のような例文を使ってみてくださいね。
kakiとは
「柿」は英語でkakiとも表記されます。これはもちろん日本語由来で、日本にしかない柿を言い表す時に使います。読み方は「カーキー」と、少し音を伸ばします。特にヨーロッパでは日本の柿の知名度は高いので、kakiのままでも通じるのです。
This kaki is too much expensive!
訳)この柿は高すぎるよ!
柿に対する海外の反応
「柿」の英語表現がわかりましたが、具体的に柿が食べられている地域は日本以外にどこがあるのでしょうか。また、日本では柿と言えば秋に食べますが、海外でも流通する時期は同じなのでしょうか。先ほどヨーロッパでは日本の柿はよく知られていると書きましたが、それ以外のもっと詳しい情報を調べてみました!これで海外の文化的なところも少しわかりますよ!
柿を食べる国はどこ?
柿を食べる習慣がある国は日本以外にどこなのか、気になる地域はこちら!
- 中国
- ブラジル
- イスラエル
- アメリカ
- イタリア
- ニュージーランド
- スペイン
これらの国では、ただ柿を食べる習慣があるだけでなく、自国で柿を生産して収穫しています。南米や中東、北米、ヨーロッパ、オセアニアとかなり広い地域に知られていますが、特に好まれているのはやはり東アジアということで、アジア圏で最も慣れ親しまれた果物になっています。
海外での柿の食べ方
日本では、柿をそのまま生で食べることが最も多いのではないでしょうか。皮をむけば甘くておいしい果実が食べられますよね。その他では干し柿も好まれます。
海外では、柿を料理の中に使うことがあります。レストランなどでよく出て来るのがカプレーゼで、チーズとオリーブオイルを加えています。
柿の甘さを存分に楽しむのならジャムにすることもあるそうですし、シャーベットにしたりもするそうです。日本では柿のジャムやシャーベットはメジャーではありませんが、あればおいしく食べられそうではありませんか?ヨーロッパでは、完熟させてドロドロの状態にしてからスプーンで食べるのが一般的です。あの柿の少し硬い触感を残して食べることはしないようです。完熟させた方が甘くなるため、この方がヨーロッパの方の舌には合うのかもしれませんね。
海外の柿の季節はいつ?
日本の柿は10月から12月にかけて食べられますが、海外でも日本と同じく秋に食べられる果物なのでしょうか。柿を生産している国の多くにも日本と同じように四季があるため、おおよそ同じような時期に柿を食べると言います。しかし、例外は南半球。北半球に位置する日本と違って季節は真逆になるのですから、時期が違って当然です。涼しい時期に柿のピークを迎えるため、ニュージーランドなどでは収穫時期が日本より1~2ヶ月早いそうですよ?
もちろん、同じ国でもアメリカやブラジルなどの国土面積が大きな国なら地域によっても収穫時期は多少異なるでしょうから、一概にこの時期!とは言えません。日本は細長い国で季節の到来が早いところと遅いところがありますが、大体の収穫時期はそろっています。それゆえ日本では柿といえば秋のイメージが定着しています。
まとめ
「柿」の英単語は主に3つありましたね!persimmon、Japanese persimmon、そしてkaki。特に日本の柿であることを強調しなくても良い時にはpersimmonを使い、日本の柿を強調したい時にはJapanese persimmonやkakiを使うようにすればよいでしょう。
kakiで通じない地域もあるので、その国では一般的に日本の柿をどのように言っているのか調べておくと安心です。この辺りは、英語をただ言語として学ぶだけでなく、文化も同時に学べるチャンスであると言えますよね。そして文化と言えば、海外では柿をそのまま食べることはせず、料理の中に入れたり、ドロドロになるまで完熟させて甘くなってから食べるということも学びました。
海外での食事事情も、このように単語から疑問を持って調べていけば詳しくなれます。