「重要な影響を及ぼす」
「大きなエラーが起こってしまった」
どちらも重要なことを示す例文ですが、英語ではどのような表現を使うかご存知ですか?
この記事では、importantと使い分けをできるようになりたい英語significantを紹介します。重要性を強調する表現を学びましょう。
significantの意味と使い方
何かが重大であることを表現するsignificantは形容詞です。カタカナ語の発音は少し難しいですが、シグニフィカントのように読みましょう。
significantの語源
significantはラテン語significare由来ですが、significareは印であるsignumと、作るというfacereの組み合わせで作られています。印を作るという意味から、それほど重要であったり、意義深いことを表す英語として使われるようになりました。
significantの意味
現在のsignificantは形容詞として、以下の意味で使用されます。
- 重要な
- 重大な
- 大きな
- 意義深い
- 意味のある
- 大きな影響を与える
何か他のものと比較し、特別な影響や価値があることを示す単語がsignificantです。ビジネスのシーンでの意思決定や研究の結果やデータなど重要な場面でよく使用されます。統計学においては有意の意味になります。
例えば、インターネットの登場は多くの人や企業にとってsignificantでした。重要な発見だったり大きな影響という意味から、このように注目に値するほどの社会的な大きな変化によく使われます。
significantの使い方
それでは、significantの使い方を具体的な例文でみていきます。significantがポジティブのみならず、ネガティブなインパクトがあるときにも使われる表現という点もご確認ください。
訳)重要な変更点がありますので、保険約款をお読みください。
訳)IT企業は今年、大きな利益を上げました。
訳)鉄道の乗客は、週末の大幅な混乱に注意を促されました。
訳)病院は冬に大きなプレッシャーにさらされていることを認識しなければいけません。
どの例文も、重大な影響があることについてsignificantが使用されています。
significantとimportantの違い
重要・重大・大切ということではimportantという単語に馴染みがあります。
2つの単語の違いですが、significantはビジネス、ニュースになる内容、研究など比較的改まった場面で、一方importantは口語でもカジュアルによく使われるという点があります。
significant otherの意味
次に紹介するsignificant otherというフレーズはここまでのsignificantの意味からイメージできるものの、意外性もある使い方になります。
significant otherで「大切なパートナー」
significantは私たちの心の面、人間関係にも使用される表現です。significant otherは「大切なパートナー」であり、その人にとってロマンチックな側面における大切な人を指します。
イギリスでもこのフレーズが使われています。というのも、1989年のテレビシリーズOnly Fools and Horsesで、デレクが長年のパートナーのラケルを指してsignificant otherを使ったことで広まりました。
significant otherの例文
では、大切なパートナーを表すsignificant otherの使い方を例文で紹介しましょう。性別的にも中立に使える表現です。
訳)大切な人のためにホテルのレストランを予約したんだ。
訳)彼の大切なパートナーは昨年、病気で亡くなりました。
英語のサーベイなどでも、パートナーの代わりにsignificant otherが使われることがあります。このフレーズを知らないとまったく意味が分からない、ということになります。
my significant otherの意味
significant otherの次は、my significant otherです。myが使われていることから、自分にとっての大切な人という意味でネイティブが使用します。
my significant otherで「恋人・配偶者」
大切な人は家族、友人を含みますが、my significant otherは恋愛関係にある大切な人を指します。結婚をしていないときはgirlfriend/boyfriendなど恋人、既婚者であればwife/husbandと配偶者がこれに当たります。ちなみに、筆者はイギリス人夫から、一度もmy significant otherと呼ばれた記憶がありません・・
訳)彼氏(彼女)を紹介してもいいかな?
訳)決断する前に、妻と話をしなければならない。
significant differenceの意味
significantの様々な意味が分かってきました。ここでは、significant differenceがどういう意味なのか紹介します。
significant differenceで「重要な違い」
significant differenceには「重要な違い」の意味があります。2つの事柄の間にある顕著で重要な違いを表現します。
訳)実際の店舗とオンラインショップでは、価格にかなりの差があることが分かりました。
significant differenceで「有意差」
統計学において、たまたま起こった差ではなく、意味のある数値の差のことを有意差と呼びます。偶然とは考えにくいということであり、有意差を英語にすると、これもsignificant differenceになります。
statistically significantの意味
上のところで、significant differenceには「有意差」の意味があることを紹介しました。統計学において「統計においては」というフレーズとともに使うこともありますので、ここではそれにあたるstatistically significantをみていきます。
statistically significantで「統計的に有意な」
そもそもstatistically(スタティスティカリィ)は「統計的に」という意味の副詞です。また、関連用語のstatisticは名詞で「統計値」という意味です。
そこで、statistically significantにすると「統計的に有意な」になります。統計的に有意ということは、結果やデータが単なる偶然ではなく、実際の効果や差異に基づいている可能性が高いということです。
訳)結果が統計的に有意な場合、それはランダムな要因や偶然だけで説明できる可能性は低いことを意味します。
significant figuresの意味
それでは、significant figuresはどうでしょう?figureには数字や桁という意味があります。
significant figuresで「有効数字」
先ほどの統計学で使うsignificant difference(有意差)に続いて、significant figuresは「有効数字」の意味で使われます。有効数字とは、確実に信頼できる数字のことであり、例えば0.015は有効数字2桁になります。
訳)445には、3つの有効数字があります。
significant changeの意味
最後に、significant changeをみていきましょう。ここまでお読みいただけたので、このフレーズの意味がお分かりではないでしょうか?
significant changeで「重大な変化」
人生における大きな変化、健康状態の重大な変化、または組織などの文化の変化など、人々に大きく影響を与える変化をsignificant change(重大な変化・大きな変化)で表現します。
訳)イングランド人と結婚して以来、私の人生には大きな変化がありました。
国際結婚を機に、それまでとガラリと大きく人生が変わった筆者の体験談です。日本だけでは得られないであろう様々な経験をしています。
訳)インターネットの登場によって、人々のライフスタイルは大きく変化しました。
インターネットも重大な変化を及ぼしました。考えてみると、一般に普及し始めたのは1995年ごろと言われていますのでまだ30年なんですね!
まとめ
形容詞significantは以下の意味です。
- 重要な
- 重大な
- 大きな
- 意義深い
- 意味のある
- 大きな影響を与える
何かに対して大きな影響を与えるときの表現であり、ポジティブにもネガティブにも使用されます。importantに加えて、significantも使えるようにしていきましょう。
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