距離や範囲を表すとき、「半径2キロ以内」「半径1メートル」など、「半径」という言葉を使って説明したことはありませんか?
「半径」とは円または球の中心点から、その円周上または球面上の一点に至るまでの線分のことを指します。
「円」は英語で”circle”ですが、「半径」は英語でどのように表現するのでしょうか。
今回は、わたしたちが普段何気なく使っている「半径」と、直径や円周など円にまつわるさまざまな英語表現を紹介していきます。
「半径」は英語で “radius”
「半径」は、英語で”radius”です。
発音記号は〔ˈreɪ.di.əs〕で、カタカナにするとアメリカ英語は「レイディアス」、イギリス英語は「リィディアス」のように読み方が若干異なります。
(the length of) a straight line joining the center of a circle to its edge or the center of a sphere to its surface
円の中心と辺、または球の中心と表面を結ぶ直線の長さのこと
“radius”は頭文字から略して”r”もしくは”R”と表記される場合もあります。
図形の授業で目にしたことがある人もいるかもしれませんね。
直径(diameter)の半分という意味で、”half of the diameter”とも表現できますが、まずは一般的な言い方である”radius”を覚えておくのが無難でしょう。
例文で”radius”の使い方を確認してみましょう。
【例文1】
What does radius mean?
訳)半径とは何ですか?
The radius is half of the diameter.
訳)直径の半分が半径です。
【例文2】
How long is the radius of this circle?
訳)この円の半径はどのくらいですか?
The radius of the circle is 1 meter.
訳)The radius of the circle is 1 meter.
「半径〜以内」のように範囲を説明するときに使える表現も紹介します。
I live in a 3-mile radius of my office.
訳)オフィスから半径3マイルのところに住んでいます。
There are 3 elementary schools within a radius of 5 kilometers.
訳)半径5キロ圏内に3つの小学校があります。
I have no idea of what’s going on outside of a radius of 5 meters from me.
訳)自分から半径5メートルより外のことはさっぱりわかりません。
「直径」は英語で “diameter”
「直径」は、英語で”diameter”です。
発音は、アメリカ英語が〔daɪˈæm.ə.t̬ɚ〕「ダィアメトァ」、イギリス英語が〔daɪˈæm.ɪ.tər〕「ダィアメタ」のように、語尾だけ少し違う読み方になります。
(the length of) a straight line that reaches from one point on the edge of a round shape or object, through its center, to a point on the opposite edge
丸い形や物体の端の一点から、その中心を通って反対側の端の一点に達する直線の長さのこと
“diameter”を使った例文を紹介します。
【例文1】
What does diameter mean?
訳)直径とは何ですか?
The diameter is the line that goes through the center of the circle.
訳)直径は、円の中心を通る線のことです。
【例文2】
Can you calculate the diameter of this circle?
訳)この円の直径を計算できますか?
Yes, the diameter of this circle is 20 centimeters.
訳)この円の直径は20センチです。
【例文3】
How big! What is the diameter of this pizza?
訳)すごい大きいですね!このピザは直径何センチですか?
The diameter of the pizza is about 30 centimeters.
訳)ピザの直径は30センチくらいです。
「円周」は英語で “circumference”
「円周」は、英語で”circumference”です。
「円周」という言葉自体、日常的にはあまり使われない言葉なので、”circumference”を初めて目にした人もいるでしょう。
“circumference”の発音は、アメリカ英語が〔sɚˈkʌm.fɚ.əns〕、イギリス英語が〔səˈkʌm.fər.əns〕で、カタカナにするとどちらも「スァーカムフレンツ」のように読めます。
the line surrounding a circular space, or the length of this line
円形の空間を囲む線、またはその線の長さのこと
ちなみに、「円周率」は英語で”pi”です。発音はデザートの”pie”と同じで「パイ」と読みます。
数学の授業で習って以来、おそらくほとんど耳にしていないであろう円周率ですが、短くてスペルも簡単なので、”circumference”と”pi”をセットで覚えておくと良いでしょう。
“circumference”と”pi”は、以下の例文のように使われます。
【例文1】
Please find the circumference of this circle.
訳)この円の円周を計算してください。
I can’t. I don’t know how to calculate the circumference of a circle.
訳)できません。円周の求め方がわかりません。
【例文2】
He’s reciting the digits of pi every day.
訳)彼は毎日、円周率を暗唱しています。
That’s why he has memorized pi to the 100th decimal.
訳)だから円周率を100桁まで覚えているんですね。
【例文3】
I learned about circumference today in math class.
訳)今日、円周について習いました。
So, he can determine the diameter from the circumference.
訳)それなら、円周から直径を求めることができますね。
「弧」「円弧」は英語で “arc”
「弧」は、英語で”arc”です。
円の2つの点を結ぶ滑らかな曲線のことを日本語では「弧」と言いますが、“arc”は、「弧」「円弧」のほかに「アーチ形」や「湾曲形」、「弓形」などの意味も持っています。
「きれいな弧を描く」「弧を描いたように」といった表現を英語にしたいときには、”arc”を使うのが最適です。
円周の一部分という意味で”circular arc”と呼ぶ場合もあります。
the shape of part of a circle, or other curved line
円またはその他の曲線の一部のこと
“arc”を使った例文は以下の通りです。
【例文1】
This famous monument is in the shape of an arc.
訳)この有名な記念碑は、アーチ形をしています。
The ceiling of the building in the back is also designed in an arc.
訳)奥に見える建物の天井も弧を描くように設計されています。
【例文2】
The rainbow formed a beautiful arc this morning.
訳)今朝、虹が美しい弧を描いていました。
Yeah, I saw the arc of a rainbow clearly from my window.
訳)ええ、窓から虹の弧がはっきりと見えました。
【例文3】
He hit the ball and it made a perfect arc.
訳)彼が打ったボールは完璧な弧を描いていましたね。
The ball curved away in a graceful arc and reached my seat!
訳)ボールは素晴らしい弧を描いて、わたしの席まで届きました!
まとめ
円の「半径」をはじめ、直径や円周など円にまつわるさまざまな英語表現を紹介しました。
半径は “radius”、直径は、“diameter”です。円周は、“circumference”で、円周率は“pi”と表し「パイ」と読みます。
使う頻度は低いかもしれませんが、弧の“arc”も一緒に覚えておくといざというときに役立ちます。
図形の英語は答えられても、半径や直径、円周など細かい部分の単語は意外と知らないものです。
紹介した例文を参考に、図形に関する語彙を増やし、英会話力をアップさせていきましょう!
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