「メモの英語表現を完全習得しよう!」
皆さんは英語で「メモ」を表現できますか?
こちらの記事では、英語学習者向けに、メモを表す英語表現の種類や使い方、さらには具体的な例文を紹介します。
メモに関する英語表現が分からなくて困っている人や、英語でメモについて話したいと思っている人は必見です!
「メモ」を英語で表現する方法
まずは、「メモ」を意味する英単語を3つ紹介していきます。
- “Note”
- “Memorandum (Memo)”
- “Reminder”
それぞれの単語の意味や使い方・例文を確認していきましょう。
“Note”
“Note”は、文字で書かれた情報または思考の短い記録を指す単語です。特定のタスクや、イベント、またはアイデアに関連する重要な情報を記憶するために使用されます。
品詞は「名詞」ですが、「動詞」でも意味を持つ単語です。この場合、「他動詞」に分類され、「~を書き留める」といった意味で使われます。
訳)重要な締め切りは必ず手帳にメモしています。
「メモをとる」は英語で “take a note” または “take notes”と言います。
この表現をイディオムとして覚えておくといいでしょう。
訳)数十年前、新聞記者は誰かにインタビューしたとき、通常メモを取っていたね。
訳)そうだね。でも、昨今では、ほとんどの記者が彼らのインタビューを録音しているね。
訳)あらゆる業界において、技術の進歩が採用されているね。
“Memorandum (Memo)”
“Memo”は通常、ビジネスシーンで使用され、特定の情報や、指示、または要点を伝えるための短い文書を指します。短い通知または報告とも言うことも可能です。
品詞は「名詞」であり、訳は「回覧状」や「連絡票」となります。
ちなみに”Memorandum”という単語を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、”Memo”はこの単語の略称表現です。
訳)ボスは新し職場の方針についての通知を出した。
“Memorandum”は、「回覧状」や「連絡票」という意味の他、「覚書」という意味でも使われます。「覚書」に、”Memorandum of Understanding (MOU)” という表現がよく使われます。
英語の”Memorandum (Memo)” は、日本語でいう「メモ」というニュアンスではないので、その点についてよく理解しておきましょう。
「覚書」という言葉にあまりなじみにない方もおられるでしょうが、「契約」とまではいかなくても、打ち合わせで決まったことに関して「覚書」を用いて締結を交わし、後日正式な「契約」を交わすということもあります。
訳)その2社は、ミーティングの後、覚書を交わした。
“Reminder”
“Reminder”は、特定のイベントや、行動、またはタスクについて人々を通知または覚えておくためのメモやメッセージを指す単語です。また、その行動を起こす必要があることを思い出させるためのものの意味も持ちます。
品詞は「名詞」であり、”reminder advertising”で「リマインダー広告」を表現出来たりもする便利表現です。
訳)打ち合わせを忘れないように、携帯にリマインダーをセットしました。
携帯のカレンダーに自分の予定を入力しておくと、30分ぐらい前に、その予定をリマインドしてくれます。
また、自分がホストとしてZoomのミーティングを設定すると、そのミーティングの30分前に、携帯やパソコンを通して、その予定についてリマインドしてくれます。
“Note”と”Memorandum (Memo)”の違い
“Note”は日常生活全般でよく使われる一方で、”Memo”(メモランダムの短縮形)は通常、ビジネスや公式な文脈で使用されます。
つまり、日本語では「ノート」と「メモ」は別物のイメージですが、英語では同じような意味を持つものの、使用されるニュアンスが少し異なっているのです。
日本語でよく使われる「ノート」は、英語にすると “notebook” になります。
日本語の「メモをとる」は、英語にすると “take a note (notes)” になることも、覚えておきましょう。
「メモ」を取る? 取らない?
ミーティングや授業で「メモ」を取る人と、全く何も「メモ」を取らない人がいますが、「メモ」を取ることにどんなメリットがあるのでしょうか。メモを取る目的とメリットについて、考察してみましょう。
メモを取る目的とメリット
メモを取る第一の目的としては、大事な情報を書き留めて、忘れないことです。
ミーティングで、プロジェクトのスケジュールや締切などが口頭で発表される場合、メモを取っておかないと大変なことになります。
また、スケジュールや締切だけでなく、プロジェクトの意図や目的について、クライアントから詳しく説明されるかもしれません。そういったことも、要点をまとめてメモしておくと、きっと役に経ちます。
メモを取る目的は、「忘れない」ことだけでなく、以下のような目的があります。
- 情報の整理:キーワードとキーセンテンスをメモしましょう。
- 情報の見える化・共有:後で情報を見える化したり、メンバーと情報共有ができます。
学生時代であれば、自分でメモを取っていなくても、後でクラスの友達に聞いたりして情報が得られたりしますが、ビジネスミーティングの場合、自分が代表としてそのミーティングに出席する機会が増えてきます。ミーティングで聞いた重要な情報は、しっかりメモを取るようにしましょう。
少し前に、『メモの魔力』という本がビジネスパーソンの間でベストセラーになりました。多くのビジネスパーソンは「メモの重要性」について認識しており、その本の中で、メモの持つパワーが分かりやすく説得力をもって紹介されていたため、その本に惹きつけられました。
『メモの魔力』の英語タイトルが、”The Magic of Memos” となっていましたが、”The Magic of Taking Notes”とした方が、英米人にそのニュアンスが正しく伝わるように思います。
「メモ」に関連する表現
次は、「メモ」に近しい意味を持つ表現を確認していきましょう。
- メモ帳:“Notepad”
- 付箋紙:“Post-it”
- 公報:“Bulletin”
それぞれの単語の意味や使い方、例文を解説します。
メモ帳:“Notepad”
“Notepad”はメモを取るための小さな本や帳面を指します。個々のページにメモやノートを書き込むために使用されるのが一般的です。
品詞は「名詞」であり、複数形は”Notepads”となります。
訳)いつもメモ帳を持ち歩いて、思いついたアイデアを書き留めています。
付箋紙:“Post-it”
“Post-it”は、特定の種類の付箋紙を指すブランド名ですが、広く付箋紙全般を指す言葉として使われます。
品詞は「名詞」であり、複数形の場合も”Post-its”が使われるので、注意しましょう。
訳)明日、クライアントに電話するようにリマインダーを設定します。
公報:”Bulletin”
“Bulletin”は、重要な情報やニュースを人々に伝えるための短い公式の声明や報告を指しす単語です。また、一般的には、定期的に発行される情報の掲示やニュースレターを指すこともあります。
品詞は「名詞」であり、発音は「ブリティン」に近い言い方となるので、覚えておきましょう。
訳)会社のニュースを社員に伝えるために、週報を掲載しています。
「メモ」の実戦練習|例文紹介
最後に「メモ」を使った実戦練習をしていきましょう。
対話形式の例文を用意したので、ぜひ参考にしてください。
“Note”の例文紹介
訳)そういえばいつもミーティング中にメモ取ってるよね。
訳)そうそう。メモを取ることが大好きなんだよね。大切なポイントを覚えておくのに役立つから便利だよ。
“Memorandum (Memo)”の例文紹介
訳)うちの会社とあの会社の間で交わされた覚書はもう読んだ?
訳)うん、読んだよ。かなり細かく書いてあったね。近い将来、うちの会社には何が起きるんだろう?
訳)覚書では2社は互いの技術を最大限に活かして「技術提携」すると明記しているけれど、相手方は業界最大手の会社だからね。
訳)いずれうちの会社は相手方にM&Aされるかもしれない。近年、当社は経営不振にあえいでいるしね。
“Reminder”の例文紹介
訳)明日会議だったの忘れそうだった!
訳)リマインドしといてよかった。今回の会議はプロジェクトの次の段階に関して話し合うから重要だよ。
訳)本当に教えてくれてありがとう。今夜メモを準備するね。
訳)いいと思う。明日の会議でまた!
まとめ
今回の記事では、英語で「メモ」を表す様々な単語とその使い方について紹介しました。3つの言い方を最後に復習していきましょう。
- “Note”
- “Memorandum (Memo)”
- “Reminder”
英語を使った「メモ」の表現は、日常会話やビジネスの場でも頻繁に使われる表現の一つです。
今回の記事を参考に、「メモ」を正確に伝えるための表現を学び、英語力の向上に役立ててみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。