皆さんには、心にとめておきたい言葉はありますか?座右の銘を持っている方もいるでしょう。そんな人生の節目で思い返したくなるような言葉はもちろん英語にもあります。日本語と同じことわざであるものもありますし、英語圏の有名人が言った心に響く言葉もあります。
英語で何か言えたらカッコいいですし、これから生きていく上でハッとする言葉を知れるのは良い機会です。ということで、今回は英語のさまざまな明言についてご紹介していきましょう!
時間の大切さに気づく言葉
まず、時間の大切さに気づかせてくれる言葉をみていきましょう。
There is no time like the present.
こちらは「現在にまさる時はない」という意味なのですが、日本語のことわざに当てはめると近いのは「思い立ったが吉日」でしょう。考えているだけでは始まらない、思ったことは行動に移そうという意味ですね。実行力を身につけたい方や、尻込みしてしまう方、勇気が出ずに一歩を踏み出せない方におすすめの言葉です。
英語的な解説をすると、There is/are~は「~がある、いる」という意味で、presentは「現在」という意味です。プレゼントというと贈り物のイメージが強いですが、このように文脈的にここが贈り物ではおかしいとなった場合には「現在」で訳してみてくださいね。
Time is money.
こちらは言わずと知れた有名な言葉。日本語でも「時は金なり」という言葉がありますからね。皆さんは、仕事や家事に追われて自分だけの時間を逃していませんか?時間はどんな人にも平等に1日24時間与えられます。それをどのように使うかは自分次第。誰にも縛られることはないのです。
もちろん、体調が悪いときには何もできずに寝込むしかなく、時間を無駄に過ごしたような気がすることもありますが、それ以外の時間は自分のもの。お金は大切と言われますが、それと同等くらい時間も大切なんだよと思い出せてくれる言葉ですね。これを座右の銘にして、ワークライフバランスを今一度見直してみるのはいかがでしょうか。
人生の意味に気づく言葉
人生は、誰しも苦しいときや迷いのあるときがあります。そんなとき、とくに心に響く言葉と出会うこともあるでしょう。
人生の意味、すばらしさに気づく言葉を紹介します。
If you’ve never eaten while crying you don’t know what life tastes like.
こちらは「涙とともにパンをかじった者でなければ、人生の本当の味はわからない」というゲーテの有名な言葉です。文章は長く、特別に深い意味を込めたものというよりは意外とストレートに言っていますよね。だからこそ心に響くのかもしれません。
しかし、理解をするのはまた別。涙を流しながらパンをかじったことによって人生というものがわかるということですが、その意味を真に理解している人はこの世の中にどのくらいいるのでしょうか。
こちらも英語的な話をすると、you’ve never eatenというところには現在完了形が使われています。これは、「~したことがない」という経験用法の否定形です。直訳すれば、「あなたは今までに食べたことがない」となります。
The flower that blooms in adversity is the rarest and most beautiful of all.
「逆境の中で咲く花は、どの花よりも貴重で美しい」という言葉です。ミッキーマウスの生みの親であるウォルト・ディズニーの名言です。
人生は順調なことばかりではありません。逆境の中で咲く花は、心を輝かせるという意味がこめられているのでしょう。
adversityは「逆境、困難」という意味です。rareは「素晴らしい、最高の」という意味の形容詞で、the rarestはその最上級です。
If you can dream it, you can do it.
「夢があればそれは必ず実現できる」という言葉です。この言葉も、ウォルト・ディズニーの名言です。
夢があってもそれが実現できるかどうか不安に感じる人は多いでしょう。ディズニーの言葉として、この名言に触れると、夢の実現に向かって歩んでいく励みになりますね。
Only the gentle are ever really strong.
「優しさこそ本当の強さだ」という言葉です。24歳の若さで交通事故によってこの世を去った伝説の俳優ジェームス・ディーンの名言です。
人生で大切なことを思い出すことができる言葉ですね。
Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving.
「人生は自転車のようだ。倒れないためには、進み続けなければならない」ということばです。
相対性理論を導き、ノーベル物理学賞も受賞した世界的な物理学者、アルベルト・アインシュタインの名言です。人生というつかみにくいものを教えてくれる名言です。
程よく歩み続けることが人生には大事だという教えなのでしょう。
Lifeは、ここでは「人生」という意味になります。
You can’t get away from yourself by moving from one place to another.
「いろいろな場所に旅をしても、自分から逃げることはできない」
「老人と海」などで有名なアーネスト・ヘミングウェイの言葉です。
とても深い言葉です。どこまで行っても、どこへ行っても、自分から逃げることはできません。やはり自分自身に向き合うことが、とても大切だということを言っています。
However difficult life may seem, there is always something you can do and succeed at.
「どんなに人生が大変に感じられても、必ずあなたに出来ること、成功できることがある」というホーキング博士の名言です。
人間だれでも苦手なものもあります。万能な人はいませんね。人生がどんなに大変だと感じても、どの人にも必ず得意なことがあるので、自分に得意なことで成功するのがいいですね。
Just trust yourself, then you will know how to live.
ゲーテの「自分自身を信じるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる」という名言です。
自分で自分を信じることは大切です。自分を信じれば、自分の生きる道を見出すことが可能になるということですね。
ポジティブな気持ちになる言葉
人生でつらいことがあっても、この言葉を聞けばポジティブになり希望的になるという言葉を知っているといいですね。
Everything’s gonna be alright.
こちらは「きっと全部うまくいくよ」という意味の言葉です。文法的にも難しいものではなく、未来形のbe going to~がカジュアルな表現で略されてgonnaになっています。実はこの言葉、音楽グループの「sweet box」が歌う歌の歌詞でも有名になりました。
未来のことはわからないから不安や恐怖を抱くものですが、未来なんて誰にもわからないのだから不安になっても仕方がありません。そう頭ではわかっていても、気付いたら心が不安定になっているなんてことも…。そんなときは、この言葉を思い出して前向き思考になってみませんか?
思考は行動に変わり、行動は習慣に変わり、習慣は運命を変えるなんて言葉もあるほどです。ですからまずは思考をポジティブに変えていきましょう。
I need plenty of rest in case tomorrow is a great day.
こちら、もしかしたらスヌーピー好きは知っているのでは?こちらはあの世界的に有名なビーグル犬、スヌーピーが言った言葉です。「明日がすばらしい日だといけないからたくさん休息をとるのさ」という意味です。
スヌーピーというと、日本でも愛されているキャラクターですが、マンガを読んでみると意外と彼は哲学的なことをたくさん言っています。ですからここからお気に入りの言葉を探すこともおすすめですよ!
plenty of~は「たくさんの~」、in caseは「~の時のために」や「~だった場合」と訳したりします。最近忙しくてバタバタしている、そんな人に贈りたい言葉ですね。
Failure teaches success.
「失敗は成功を教える」という意味ですが、日本のことわざで言えば「失敗は成功のもと」でしょう。これは身に染みて知っている人も多いのでは?成功してしまったら反省することもなく得るものがないけれど、失敗すれば反省するから、そこから得るものがあるといった意味合いです。
失敗はしたくないものですが、そこから学ぶことがあるなら意味がないわけではないと思える言葉ですよね。仕事で失敗続きだなあとか、人間関係で失敗してしまったなあと思ったらこの言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。
Forgive and forget.
「許して忘れなさい」
非常に深い言葉です。
このことわざは、「いつまでも過去の恨みを根に持っていないで、相手のことを許しなさい」を意味しています。日本語のことわざでは「水に流す」という言葉が近いかもしれません。
なかなか忘れられないことは多いですが、「許す」ということは、相手のためでもありますが自分自身が楽になります。
チャレンジしたくなる言葉
新しいことにチャレンジしたい、一度挫折したことにもう一度チャレンジしたい…というとき、背中を押してくれるような言葉を聞きたいですね。チャレンジしたくなるような言葉をご紹介します。
Keep looking. Don’t settle.
「探しつづけなさい。落ち着いてしまってはいけない」という意味。これはアップル社創始者のスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で言った言葉です。有名な言葉やことわざはなんだか遠い昔の人が言った言葉というイメージがありますが、実は現代の著名人や、身近な家族からの言葉だって十分刺さるときはありますよね。だからこれから生まれてくる明言にも注目しておきましょう。
そしてこのような言葉は、言葉の意味だけでなく誰が言ったかという点にも大きな意味を持つのではないでしょうか。スティーブ・ジョブズが言った言葉だから感銘を受けるのであって、毎日ダラダラしている人から言われても何も響きませんからね。安定や現状維持を好みがちな日本人こそ、この言葉で動くことが求められているのかもしれません。
Persistence pays off.
「粘り強さは成果をもたらす」という意味ですが、こちらも日本語のことわざに照らし合わせると、多くの方が座右の銘とする「継続は力なり」という言葉になります。飽き性で諦めてしまいがちな方や、結果がなかなか出ない方をもうひと踏ん張りさせてくれる言葉ですよね。
「継続は力なり」という日本語は有名でこれを英語で伝えたいのに、意外と知らない人は多いもの。Time is money.のように簡単な単語で構成されていないからかもしれませんね。単語もあまり馴染みがない難しいものですから、今覚えてしまいましょう。
Mistakes make people.
「失敗が人を作る」という名言です。
人生に失敗はつきものです。失敗をしない人はいません。失敗を重ねることを糧にして、人は成長するという名言です。
とても勇気づけられますね。
Don’t lose faith.
スティーブ・ジョブズの「信念を失うな」という名言です。
人生の中で、自分自身の信念を持ち、それを失わないことは大切ですね。
faithは「信念、信頼、信条」という意味です。
Find purpose, the means will follow.
「目的をみつけよ。手段は後からついてくる」
インド独立の父であるマハトマ・ガンジーの名言です。
purposeは「目的」、meansは「手段、方法」という意味。手段を考えてから目的を見つけるのではなく、まずは目的を持つことが大切で、どうすればいいのかは自然とわかるという教えです。
目的を見つけて、それに向かってチャレンジしようという気持ちになりますね。
愛の大切さに気づく言葉
家族愛、夫婦愛、男女の愛、人を愛すること。これらは永遠のテーマです。「愛」とは何か、愛の大切とは何かに気づかされる言葉を紹介します。
Where there is love, there is life.
「愛があるところに人生がある」
インドのマハトマ・ガンジーの言葉です。
生きていると、誰かからの愛を感じたり誰かへの愛が芽生えることはあるのではないでしょうか。人生において愛は大切です。
人生は愛であふれているのかもしれませんね。
Only in the agony of parting do we look into the depths of love.
イギリスの女性作家であるジョージ・エリオットの言葉で、「別れの痛みの中にのみ、愛の深さを見ることができる」という意味です。
とても深い意味があります。
Love does not dominate; it cultivates.
「愛は支配するものではなく、愛は育てるものだ」というゲーテの言葉です。
真の愛について語った言葉です。
He who is devoid of the power to forgive is devoid of the power to love.
「許す力がない人は、愛する力がない」というキング牧師の言葉です。
人は失敗をするものですが、許すことができてこそ愛することができるという深い言葉です。
If you judge people, you have no time to love them.
「人を批判していると、人を愛する時間がなくなります」というマザー・テレサの言葉です。
人を批判していると助けるのが遅れてしまったり、手を差し伸べることができないかもしれません。
批判をしないで、助ける、愛するということをやり続けたマザー・テレサの生き方そのものを表す深い言葉です。
物語の中の名言
物語の中にも、多くの名言が出てきます。ここでは、フランスのサン・テグジュペリによる「星の王子さま」に出てくる名言、心に残る言葉を紹介します。
It is only with the heart that one can see rightly. What is essential is invisible to the eye.
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。かんじんなことは、目に見えないんだ」
「星の王子さま」の中のキツネの名言です。
「essential」は「必須の、最も重要な」、「invisible」は「目に見えない」という意味の形容詞です。
The eyes are blind. One must look with the heart.
「目は盲目だ。心で見なければならない」
王子さまの名言です。
「blind」は、「目の見えない、盲目の」という意味の形容詞です。
It’s the time you spent on your rose that makes your rose so important.
「バラを重要なものにするのは、あなたがバラのために費やした時間である」
キツネの名言です。
「make + 人/物 + 形容詞」は、「人/物を~にさせる」という意味です。
この場合は、「your rose」を「so important」にさせる、という意味になります。
映画の中の名言
映画の中に出てくるセリフが心に響いたという経験は多くの方が持っていることでしょう。
チャールズ・チャップリンの不朽の名作から、心に残る言葉を紹介します。
You’ll never find a rainbow if you’re looking down.
チャールズ・チャップリン自身の言葉「うつむいていたら、決して虹を見つけることはできないよ」です。
人生には、何か失敗したり、失敗が続くときもあります。そんなときは、前を見て進む元気がなくなり、ついついネガティブなことを考えがちです。しかし下ばかり見ていては、チャンスが訪れません。
失敗したときこそ前を向くことが大事です。落ち込んでいる人に、この先には明るい未来があるよということを、この言葉とともに教えてあげたいですね。
A day without laughter is a day wasted.
「無駄な一日。それは笑いのない日である」
チャップリンの映画「独裁者」の有名なスピーチです。
笑顔ほど大切なものはないですね。
Life can be wonderful if you’re not afraid of it. All it takes is courage, imagination… and a little dough.
「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ」
映画「ライムライト」のセリフです。
人生には、勇気と想像力が大切ですね。
まとめ
英語で知っておきたい、心にとどめておきたい言葉をたくさん紹介しました!何か気になるもの、座右の銘にしたいものはありましたか?ちょっと凹んでしまったときなど、ネットで明言やことわざを調べてみるとそのときの心情に刺さるものがあります。
英語を学習しているのであればもっとグローバルに探せるので、世界的有名人が言った言葉などを検索してみてはいかがでしょうか。覚えておけば、オンライン英会話スクールなどで使えて相手にびっくりされますよ!