海外で映画やCD、絵画などに「masterpiece」と書かれているのを見たことがありませんか?また、友人に写真を送ると、「masterpiece」と返信が来ることもあるでしょう。
この「masterpiece」という言葉は、意味を知らなくてもコミュニケーションで大きな問題になることはないかもしれません。しかし、知っておくと便利な表現でもあります。
そこで今回は「masterpiece」の意味や使い方について解説します。
英語の理解をより深くするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
「masterpiece」ってどんな意味?
「masterpiece」は「傑作」「名作」「代表作」という意味です。
とある歌手の代表作を紹介したり、不朽の名作というのを表現したりするときに「masterpiece」という単語が使われます。
masterpieceは英語で以下のように解説されています。
masterpiece :a work of outstanding skill
日本語に訳すと「実に優れた技術の作品(傑作)」となります。outstandingが「実に優れた」という意味です。そのため、「masterpiece」と評価されれば最高の栄誉だと考えていいでしょう。
また、masterpieceは「傑作」という表現が使われる通り、何らかの作品を評価するときに用いられます。
・映画
・マンガ
・アニメ
・書籍
・写真
・絵画 など
この映画は傑作です。
あの絵画は後期印象派の名作です。
ただ、有名なプロの作品に対して使うだけでなく、身近な褒め言葉としても使われる言葉です。たとえば、SNSに写真を載せると、「This pic is a masterpiece!」とコメントされることがあります。
まさに傑作だね!(いい写真だね)
というニュアンスです。
「マスターピース」ってどんな意味?
英語のmasterpieceの意味について解説しましたが、「マスターピース」と日本語として使われることもありますよね。
日本語で「マスターピース」と言うと「原版」という意味になります。原版とは最初に刷られた版のことで、もし内容に修正があった場合は第二版、第三版と内容が修正されて更新されます。
このような「原版」のことを「マスターピース」と言い、とくにCDの原版に対して使われる言葉です。
「masterpiece(マスターピース)」英語と日本語で意味が異なる
英語で「masterpiece」と言うと「傑作」「名作」「代表作」という意味になりますが、日本語で「マスターピース」と言うと主にCDの「原版」という意味に解釈されます。
英語で会話をする際、日本語としての使い方で使わないよう注意しましょう。
「masterpiece」に関連する表現
「masterpiece」の意味について解説しました。
ここでは「masterpiece」を使ったさまざまな関連表現を紹介します。
完璧な最高傑作
最高傑作の中でもとくにすばらしい作品のことを「完璧な最高傑作」と表現することがありますよね。
「完璧な最高傑作」は英語でabsolute masterpieceと言います。
absoluteは「絶対的な」「完全な」「疑問の余地のない」といった意味の形容詞なので、absolute masterpieceで「絶対的な傑作」→「完璧な最高傑作」というニュアンスになります。
名作集
アーティストのヒット曲だけを収録したCDを発売するときなどに「名作集」という言葉が使われますよね。
「名作集」は英語で「collection of masterpieces」と言います。collectionは日本語で「コレクション」という言葉がある通り、「集めること」「収集」という意味ですよね。
そのため、「collection of masterpieces」で「傑作を集めること」→「名作集」という意味合いを表現できます。
名曲、名文学、名建築、絵画の名作
masterpieceは作品を評価するときに使われる表現なので、“どのようなジャンルの作品か”を付け加えることで「名曲」「名文学」などを言い表せます。
・music masterpiece:名曲
・literary masterpiece:名文学
・architectural masterpiece:名建築
・masterpiece painting:絵画の名作
不朽の名作
長い年月が経っても価値が落ちない、いつまでも朽ちることのない作品のことを「不朽の名作」と言います。
「不朽の名作」は「timeless masterpiece」で表現できます。
timelessは「永遠の」「時代を超越した」という意味なので、傑作(masterpiece)の中でも時代によって価値が落ちない「不朽の名作」というニュアンスを伝えられるでしょう。
このアニメはまさに不朽の名作です。
〇〇は~の代表作です
アーティストや画家、建築家などの代表作を紹介するときにもmasterpieceが用いられます。
「considered to be someone’s masterpiece」=「~の代表作とれている」という意味のフレーズです。覚えておきましょう。
この有名な絵画は彼の代表作とされています。
毎日をすばらしいものにする
「名作」「傑作」とは直接的な関係のないニュアンスですが「毎日をすばらしいものにする」というのを伝えるときにもmasterpieceという単語が使われます。
というのも、毎日を作品と捉えてみると、「毎日を最高傑作にする」→「毎日をすばらしいものにする」という意味合いになりますよね。
そのため、「make each day one’s masterpiece」=「毎日をすばらしいものにする(最高傑作にする)」という意味のフレーズになるのです。
わたしは毎日を自分にとってすばらしいものにしたいです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「masterpiece」の英語表現について解説しました。
「masterpiece」「傑作」「名作」「代表作」という意味で、音楽や映画、アニメ、絵画などの作品を褒めるときに使われる単語です。
ただ、正式な作品を褒めるだけでなく、SNSに挙げた写真に対して「This pic is a masterpiece!(いい写真だね、傑作だね)」とほめるときにも使えるので、身近な単語だと言えるでしょう。
また、今回は「considered to be someone’s masterpiece」=「~の代表作とれている」、「make each day one’s masterpiece」=「毎日をすばらしいものにする(最高傑作にする)」などのフレーズも紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考に、「masterpiece」を英会話で活用してみてくださいね。