GTECは特に高校受験や大学受験を視野に入れた学生が、英語力を測ったりアピールしたりする時に使われる試験です。

文法や読解、英作文などの記述試験だけでなく、スピーキングを含めた4技能を測る試験なので高校受験や大学受験で参考にする学校も多いです。

そのためGTECを受験する学生は多く、さらに「学校の推薦で受けたことがある」という生徒さんもいます。

さらにGTECは英検のような合否で結果が出るのではなく、TOEICのようにスコア(点数)で結果が出ます。

つまり「合格か不合格か」という2択で結果が出るのではなく、点数を取った分だけ結果が出るのも評価されているポイントです。

この記事では、そんなGTECについてわかりやすくお伝えします。

GTECはどれくらいの難易度?

GTECは受験対象者や難易度ごとに大きく以下3つのカテゴリーに分けられます。

  1. GTEC Junior
  2. GTEC
  3. 大学生・社会人向けGTEC

順番に見ていきましょう。

1.GTEC Juniorの難易度

GTEC Juniorは英語初学者向けの試験です。

「Junior」とありますが、2020年度より科目としての英語教育が小学校5年生からスタートになったことを考えて「子供向け」というイメージよりも「英語初学者向け」と認識したほうが良いでしょう。

GTEC Juniorの中でも難易度が「Junior1、Junior2、Junior Plus」に分けられていて、それぞれJunior1が小学校5年生向け、Junior2が小学校6年生向け、Junior Plusが中学校1年生向けの難易度となっています。

2.GTECの難易度

GTECは中学生から高校生向けの試験です。一般的にGTECと呼ばれるのはこのタイプが多いです。

GTECには対象となる受験者層ごとに、「Core、Basic、Advanced、CBT」の4つの難易度に分けられています。

Coreは中学校2年生〜中学校3年生レベル、Basicは中学校3年生〜高校2年生レベル、Advancedは高校1年生〜高校3年生レベル、CBTは高校2年生の後半〜高校3年生レベルの問題が出題されます。

3.大学生・社会人向けGTEC

GTECには大学生や社会人向けの試験コースもあります。

大学生向けにはGTEC Academicが、大学4年生(就職活動中の大学生)や社会人向けにはGTEC Businessが受験できます。

GTEC Businessが「大学4年生〜社会人向け」だと聞くと、GTEC Academicの「大学生向け」の方が難易度が低いように思えますが、GTEC BusinessとGTEC Academicの違いは難易度ではなく「英語の性質」の違いです。

GTEC BusinessはTOEICのようにビジネスや実用の英語力を測るのに対して、GTEC Academicは大学で読むような学術記事や論文の抜粋などが読めるかを測ります。

GTECの申し込み方法は?

GTECの申し込み方法は主に以下の2つに分かれています。

  1. 団体申し込み
  2. 個人申し込み

順番に見ていきましょう。

1.団体申し込み

GTECの申し込み方法は「団体申し込み」が一般的です。

というのも、一般的にGTECが浸透している中高生向けGTECのほとんどが団体申し込みだからです。

具体的にはGTEC Junior全体、GTEC Core、GTEC Basic、GTEC Advanced、GTEC Academicが団体申込みのみの対応です。

団体というのは具体的に学校での申し込みになりますから、先生方や学校の職員さんの指示に従って申し込みをしましょう。

またGTEC Businessは団体申し込みと個人申し込みの2通り選択肢があります。英語力の指標としてGTEC Businessを導入している会社であれば団体申し込みも可能です。(TOEICのip試験と似たイメージですね。)

2.個人申し込み

GTECのCBTとGTEC Businessは個人申し込みで受験申請します。

個人で申し込みをするにはGTECのホームページから「マイページ登録」をして、必要事項を記入、支払いをします。また受験日までに写真の登録をする必要があるので用意しておきましょう。

GTEC各試験のスコアはどれくらいのレベル?

難易度

冒頭でお伝えしたようにGTECの魅力のひとつは「結果が合否ではなくスコアで出る」という点です。

それではGTECのスコアについてそれぞれ見ていきましょう。

GTEC Juniorのスコア

GTEC Juniorのスコアは大きく以下の5段階に分かれて評価されます。

  1. グレード1:スコア 〜204 :英語の基本的な決まり文句をいくつか理解できるレベル
  2. グレード2:スコア205〜284:知っている表現を理解して、行動できるレベル
  3. グレード3:スコア284〜364:決まった表現を自分なりに使い始めるレベル
  4. グレード4:365〜480:なじみのある英語を使えるようになるレベル
  5. グレード5:481〜560:英語に広がりをもって使えるようになるレベル

ベネッセGTEC スコアレポートより抜粋

前項「GTECはどれくらいの難易度?」でお伝えしたとおり、GTEC JuniorにはJunior1、Junior2、JuniorPlusまでの3つの試験があります。

Junior1の最高スコア(上限スコア)は400点、Junior2は480点、JuniorPlusは560点です。

Junior1〜Junior2までで、すでにグレード4まで到達できることがわかりますね。

加えてJuniorPlusを受験しても、しっかり高得点を取らないとグレード5には至れないこともわかります。

ご自分の学習レベルや目標に合わせた受験が大事になるのがわかりますね。

GTECのスコア

中学生から高校生向けのGTECは、CEFR(セファール)と呼ばれるヨーロッパ共通の外国語習得指標に基づいて6つのレベルに分けられます。

  1. Pre A1:0〜269:ごく簡単な自己紹介ができるレベル
  2. A1:270〜689:外国語指導補助(ALT)と日常的な会話ができるレベル
  3. A2:690〜959:海外のホームステイや語学研修で楽しめるレベル
  4. B1:960〜1189:海外の高校で授業を理解し、参加できるレベル
  5. B2:1190〜1349:海外の大学で授業を理解し、参加できるレベル
  6. C1:1350〜1400:自分の専門外の内容についても理解し、発言できるレベル

ベネッセGTEC スコアレポートより抜粋

GTEC Coreの上限スコアが840点なのでA2レベルを、GTEC Basicの上限スコアが1080点なのでB1レベルを、GTEC Advancedの上限スコアが1280点なのでB2レベルを、CBTの上限スコアが1400点なのでC1レベルをそれぞれ狙えることがわかります。

もちろん、簡単なテストで高得点を狙うのが向いているのか、難しいテストでそこそこの点数を取る方が向いているのかは個人差があるので、中高生向けGTECもご自分の学習レベルや目標に合わせた受験が大事なのは変わりません。

また現在のご自分のスコアをもとに、GTECを使って有利に受験できる学校を探せる「入試活用検索」機能があるので活用してみてください。

大学生・社会人向けGTEC

大学生向けGTECであるGTEC Academicと、社会人向けGTECであるGTEC Businessは、0〜1000のスコアで共通の5段階で評価されます。

  1. スコア0〜349:限られた状況の中でなら、部分的に相手のことを理解し、簡単なフレーズで自分の意図を相手に伝えることができるレベル
  2. スコア350〜559:個人的な海外旅行程度であれば 英語を使ってコミュニケーションできるレベル
  3. スコア560〜649:担当業務での海外出張や、海外担当業務を行うことができるレベル
  4. スコア650〜719:海外赴任が可能なレベル。日常生活、担当業務でも大きな問題なく即戦力で使える英語力を持っているレベル
  5. スコア720〜1000:交渉、プレゼンテーション、マネジメントなど、ほぼどのような場面でも自信を持って英語を業務に使用することができるレベル

ベネッセGTEC スコアレポートより抜粋

大学受験にはGTEC CBT

GTECを受験する人の多くが「受験」を視野に入れています。

特に「大学受験」を目的に受験する人が多いです。

大学受験を目的としたGTECの受験なら、GTEC CBTの受験が効果的です。

なぜなら、以下の3点の理由があるからです。

  1. 難易度が明確に「高校3年生」をターゲットにしている
  2. 狙えるCEFRランクが広い
  3. 個人で受験できる

高校3年生までを対象にしているGTEC Advancedの出題範囲が「高校2年生〜高校3年生」なのに対して、GTEC CBTの出題範囲は「高校3年生」です。

つまりGTEC CBTでは大学受験で出題される範囲だけを集中して解くことが可能です。

またGTEC CBTはGTECで取得できる最大のC1レベルまで狙えるので、自分の力を広いレベルで試すことができます。

さらにGTEC CBTは個人で受験出来るので、自分で立てた学習目標に最適な形で受験時期を設定できます。

以上のメリットから、大学受験ではGTEC CBTを受けるのが効果的だといえます。

GTEC合格に役立つ 学研のKimini英会話コース

学研のKimini英会話が提供するフリートークコースやニューストークコースなどで対策をするのもおすすめです。

「GTEC」のBasic・Advancedに対応しており、「Part A 音読問題 & Part D 意見陳述問題対策編」と「Part B 応答問題 & Part C イラスト描写問題対策編」の2種類のレッスンで構成されています。「GTEC」スピーキングで問われるすべての形式の対策ができます。Partごとの模擬問題で問題形式に慣れることができ、模擬試験後の講師によるフィードバックで、攻略のポイントがしっかり身につくコースです。

英語と教育に精通したプロの講師と学べるこちらのコースをぜひ参考にしてみてください。

Kimini英会話「GTEC®対策講座

まとめ

この記事では、英検に換わる教育英語の検定試験であるGTECについてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、GTECについて対象の年代や難易度、それぞれの試験の特徴までしっかりと把握していることでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより豊かなものにできれば幸いです。