新しく言語を覚えるためには、言葉のシャワーを浴びるといいと言われています。外国人のように常に英語に触れている環境があれば、子供は自然に英語を覚えられるかもしれないと考える保護者もいらっしゃるかもしれません。
本記事では幼児向けの英語環境の効果について説明するとともに、自宅での英語環境の作りにおすすめのユーチューブキッズについて紹介します。
幼児は常に英語に触れていれば習得できる?
8歳くらいまでなら効果が期待できる
英語の習得が難しい理由の一つに、英語と日本語の音声の周波数に違いがあります。日本語の音声だけに慣れてしまうと、英語の音声を聞き取ることが難しくなります。大人が英語を聞き流すだけでは取得できないのはこのためです。
では、幼児はどうでしょうか。
人間の耳は2歳から7歳の間に急激に発達します。言語の発達という観点からも、0歳から8歳までは「言語形成期前半」と言われる時期です。この時期に母語が形成され、話し言葉から読み書きの基礎を身に付けて書き言葉へと移行していきます。このため、話し言葉の形成時期である2歳から8歳頃までの間は英語に触れる環境を多く作っておくとよいでしょう。
聞き流すだけだと効果は限定的
英語環境を作るのに一番簡単な方法は、英語の音楽CDやDVDをかけておき、英語の音が常に聞こえている状態を作ることです。いわゆる「聞き流し」の状態です。
ところが、この方法だけでは効果が低いと考えられています。内容がわからないものが流れていても、ただの雑音にしか聞こえないからです。
また、聞き流すために何度もかけていると子供も飽きてしまい、余計に耳に入ってこなくなります。子供が興味を持ち続けられる内容を選ぶなど、音に意識を向けることができるような工夫が必要になるでしょう。
【幼児におすすめ】英語動画を観るならユーチューブキッズ
そこでおすすめなのがユーチューブです。幼児向けの英語学習のチャンネルや、英語圏の子供たちの動画など、さまざまな種類の動画を観ることができるからです。
ただ、ユーチューブだと子供が見るのにふさわしくない動画にアクセスしてしまう可能性があったり、子供が長時間動画を見続けてしまったりと心配事もありますよね。そのような不安を解消するのが「ユーチューブキッズ」です。
ユーチューブキッズとは?
ユーチューブキッズは子供向けのアプリです。アプリは無料でダウンロードでき、パソコンのブラウザからも操作が可能です。
使い方ですが、まずは保護者のGoogleアカウントでログインし、それから子供用のプロフィールを作成します。プロフィールには子供の年齢を含むので、年齢情報を元にユーチューブで表示される内容がカスタマイズされます。コンテンツを英語だけに限定したい場合は「保護者が許可したコンテンツ」にて英語学習のチャンネルを選びます。
例えば「みんなでえいごレッスン」というコレクションだと、英語学習のチャンネルを複数視聴できます。また、検索機能のオン/オフにて、子供が自分で動画を検索できるかどうかを選びます。「保護者が許可したコンテンツ」を選択した場合は、検索機能はオフになります。使用制限しない場合はログインをせずスキップすることも可能です。その場合は「お子様に合ったコンテンツ設定」が「未就学児向け(4歳以下)」「小学校低学年向け(5~8歳)」「小学校高学年向け(9~12歳)」の3種類になります。子供が動画を再生した後にプロフィールアイコンをクリックすることで動画の再生履歴を確認できる機能も備えています。
幼児がユーチューブキッズで英語動画を観るメリット
子供の視聴に適した設定のできるユーチューブキッズには次のようなメリットがあります。
無料で楽しめる
インターネット接続がある場所にいれば、いつでもどこでも無料で視聴することができます。子供の英語環境を作りたい時に作れるのはとても使い勝手がよいでしょう。
生きた英語を学べる
英語学習用の教材ではやりとりが不自然だったり、無理に作っているシチュエーションだったりすることがあります。しかし、ユーチューブで視聴できる動画は実際のネイティブが撮影していたり、英語圏向けの幼児に作られているものだったりと自然な英語の動画が多くなっています。まさに生きたやりとりの中から実際に使える英語を学ぶことができるといえるでしょう。
興味のあるチャンネルを見つけることができる
子供向けの英語のチャンネルが多く登録されています。動画も随時更新されているので飽きずに視聴を続けられます。好きな番組であれば繰り返し視聴したがるので、何度も見聞きすることは英語表現の習得に効果大です。
視聴時間を制限できる
視聴時間を制限できるタイマー機能があるので、見すぎてしまうのを防止できます。
ユーチューブキッズのデメリット
メリットがあるユーチューブキッズですが、注意しなければならない点もあります。
体系的に英語を学ぶことはできない
教材としてカリキュラムに沿って進むものではないので、ユーチューブキッズの動画だけで英語を学ぶことは難しいでしょう。英語の音やリズムに耳を慣らすものと考えて英語学習に活用するのをおすすめします。英語を体系的に習得することを目指すのであれば、他の教材と併用するとよいでしょう。
動画の見過ぎに注意
制限時間がきても再度見たくなるほどユーチューブに夢中になってしまう子供が多くいます。動画が終わってしまうと癇癪を起すこともあります。子供とは動画を見る時の約束を事前に決めて、約束を守って視聴するように促しましょう。
動画で英語に親しんだら次のステップは双方向のコミュニケーション
ユーチューブでの動画視聴は、動画を観るだけの一方向でした。英語に触れることに抵抗がなければ次のステップとして英会話を試してみることをおすすめします。
言葉の発達には双方向のコミュニケーションを取ることが必要だからです。自分が反応したことに対して相手も言葉を使って反応してくれる、いわゆる声かけを聞いて言葉が育っていきます。
英会話は、幼児を対象としたものは通学型の教室が一般的でしたが、近年ではオンライン英会話も幼児コースを開設しています。どちらのタイプがいいか、ぜひ体験レッスンを受けて検討してみましょう。
おすすめはオンライン英会話です。自宅という子供がリラックスできる環境で、マンツーマンレッスンを受けられるからです。幼児向けの教材やコースを用意しているオンライン英会話の数も増えてきています。
Kimini英会話でも幼児コースを用意しています。4歳から親子で一緒に学ぶことができ、学研の教材を元に知育をしながら英語に触れていきます。単なる英会話だけでなく、学力の土台を付けていくのに適しているコースです。ぜひ体験レッスンを受けてみましょう。
まとめ
幼児が英語環境に触れるだけで英語を身に付けるためには、興味のもてる内容の動画を見続けると効果が期待できます。興味をもち続けて視聴できる動画を探すのにユーチューブキッズは最適です。英語圏の動画を観ることで生きた英語に触れることができます。また、コンテンツや時間を制限できるので、保護者も安心する英語環境を作ることができます。お気に入りの英語動画を見つけて英語に親しんでいきましょう。