「寒い」を英語で表現するなら「cold」という単語が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、「寒い」を表現する英語はcoldだけではありません。寒さの程度によってさまざまな表現があり、単語を使い分けられると“どのくらい寒いのか”という細かなニュアンスを表現できます。

天気や気候に関することは、日本だけでなく英語圏でも会話でよく話す内容なので、正しく英語で表現できると便利です。

そこで今回は、「寒い」の英語表現について解説します。
「(つまらないという意味の)寒い」や「寒くなってきたのでご自愛ください」といった関連表現も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「寒い」の基本表現6選

「寒い」の基本表現6選

日本には四季があるので、冬のシーズンになると「寒い」という言葉をほぼ毎日使うのではないでしょうか。

しかし、英語でも「寒い」は基本表現の一つであり、頻繁に使う言葉だといえます。ただ、「寒い=cold」で間違いないのですが、どの程度寒いのかによってさまざまな表現があります。

そこで、「寒い」の基本表現を6つ紹介します。

cold

「寒い」を表現するときに最もよく使われるのがcoldですよね。

coldを使って寒さを表現するときは、適温から外れて不快感があるときです。coldを使ってより細かく寒さを表現したいときは、coldの前に副詞を付け加えます。

・a bit cold:ほんの少し寒い
・a little cold:少し寒い
・very cold:とても寒い
・pretty cold:すごく寒い
・extremely cold:非常に寒い
・terribly cold:ひどく寒い

cool

coolは「涼しい」「ほどよく冷たい」といった意味の形容詞で、寒いというよりも涼しくて過ごしやすい状況を表現するときに使います。

Aさん
It was very cool this morning.
今朝はとても涼しかったです。

chilly

chillyは「(寒くて震えるほど)冷え冷えする」「うすら寒い」といった意味で、もっと一般的は表現を使うなら「肌寒い」といえます。

実際に凍えたり、震えたりするわけではないものの、羽織が必要な程度の寒さを表現できます。日本の気候で表現するなら、秋から冬の間の寒さが本格的に感じられるシーズンに使う表現だといえるでしょう。

Aさん
It’s a chilly day today.
今日は肌寒い日です。
Aさん
Feeling chilly, I turned on the heater for the first time this year.
肌寒くなってきたので、わたしは今年初めて暖房をつけました。

nippy

nippyはchillyよりも寒さのレベルが高くなった表現で、寒さや風の程度を表現するときは「身を切るような」「厳しい」が日本語訳となります。

Aさん
I don’t like nippy weather.
わたしは身を切るような寒い天気が嫌いです。

frosty

frostyは形容詞で「凍る寒さの」「霜の降りる」などの意味です。

寒さの程度としては、地面や窓が凍るような寒さをイメージするとよいでしょう。そのため、frostyが使われているときは、かなり寒い様子が分かります。

Aさん
It is frosty today so make sure you dress warmly.
今日は凍るほどの寒さなので、温かい服装をしてください。
Aさん
It is frosty, I need a scarf and gloves.
霜が降りる寒さなので、わたしはスカーフと手袋が必要です。

freezing

本当に寒い様子を表現したいときは、freezingを使います。

freezingは「非常に寒い」「凍るような寒さ」「凍りつくほど」などの意味があります。

同類単語に「冷蔵庫:freezer」「凍る:freeze」があるように、体が凍えてしまうような寒さを表現するにはぴったりの形容詞なのです。

Aさん
It’s freezing cold outside.
外は凍えるような寒さです。
Aさん
I need another coat, I am freezing cold.
凍り付くほど寒いので、ほかのコートが必要です。

「寒い」に関連する英語表現

「寒い」に関連する英語表現

「寒い」はcoldのほかにもさまざまな表現があり、知らない単語も多かったのではないでしょうか。

ここでは、「寒い」に関連する英語表現を解説します。

寒い(会話やジョークがおもしろくないとき)

日本語では、会話がつまらなかったり、冗談がおもしろくなかったりすると「寒い」と言うことがありますよね。

これは日本語の独得な表現なので、英語で「Your story is cold.」や「Your joke is cold.」と言っても意味が通じません。

日本語のように「寒い」=「つまらない」「おもしろくない」と解釈することがないので、同じようなニュアンスを表現するときは、シンプルに「つまらない」「おもしろくない」と言うようにしましょう。

Aさん
You are not funny.
おもしろくないです。
Aさん
That joke isn’t funny.
その冗談はおもしろくないです。

この場合、かなり直接的な表現になってしまうので、英語では皮肉の表現を使うことが多いです。

Aさん
Oh, you’re so funny.

これは意味をそのまま訳すと「おもしろいね」となりますが、皮肉っぽい言い方のときは「はいはい、おもしろいね」といったように、おもしろく感じていない様子を表現しています。

皮肉はシチュエーションや言い方によるので、何度も会話をするとニュアンスを理解できるでしょう。

寒い日が続きますがお身体に気を付けてください

英語でメールのやりとりをするときは、日本語よりもシンプルな表現となります。とくにビジネスシーンでは、手短に要件を伝えることが大切になるでしょう。

しかし、文末などに簡単な気遣いやあいさつを添えるのはマナー違反ではありません。簡単な一言を添えるだけでもメールの印象がよくなるので、覚えておくと便利です。

Aさん
Please take care of yourself in this cold weather.
寒い日が続きますがお身体に気を付けてください。

シンプルな文章ですが、寒さと相手の体調を気遣っている様子が伝わります。

親しい間柄の人なら、「keep warm.」「Stay warm.」で「暖かくしてね」と伝えるフレーズもあります。

まとめ

今回は「寒い」の英語表現について解説しました。

「寒い」は英語でcoldの印象が強いかもしれませんが、寒さの程度によってさまざまな表現が使い分けられています。coolやfreezing、nippy、chillyなどのニュアンスの違いを理解して、どのくらい寒いのかを細かく伝えられるとよいでしょう。

また、coldの前に副詞を付け加えることで、寒さの程度を伝える方法もあります。

・a bit cold:ほんの少し寒い
・a little cold:少し寒い
・very cold:とても寒い
・pretty cold:すごく寒い
・extremely cold:非常に寒い
・terribly cold:ひどく寒い

天気や気候に関することが英語圏でも頻繁に話されるので、今回の記事を参考に細かなニュアンスを伝えられるようになっておきましょう!