仕事をしながら英会話を学びたいと考えたときにはオンライン英会話がとても便利です。

しかし、PC画面越しの会話に慣れていなかったり、うまく話せるのか不安な気持ちが大きかったりすると「緊張」を感じやすくなります。

私自身もオンライン英会話経験がありますが、画面越しのネイティブ講師との会話は「緊張」してうまく喋れず悩んだ経験があります。

誰もが経験する「緊張」ですが、和らげる解決策はあります。「緊張」を和らげることで英会話上達につながるので、ぜひ試してみることをおすすめします。

本記事では、「緊張」を克服するための方法や持っておきたい考え方についてご紹介します。

オンライン英会話で「緊張」してしまうシチュエーションは?

オンライン英会話が「緊張」してしまう原因は5つあります。

・オンライン英会話の経験がない

・オンライン英会話を通して成功体験がない

・英会話で失敗することを想像してしまう

・外国人講師とのマンツーマンレッスン

・沈黙が続くことが怖い

それぞれを解説していきます。

オンライン英会話の経験がない

まず1つ目にオンライン英会話が「緊張」する原因は、オンライン英会話自体を行った体験がないことで起こります。

私たちは、学校の英語の授業を通して、対面式でネイティブ講師や日本人講師から習う経験があります。しかし、PC画面越しでの英会話は未経験な場合もあります。

そのため、オンライン英会話のやり方がわからないために、どのように進めていくのか、オンライン英会話でどのようなことを話せばよいのか、実際に行って英語力の向上はあるのかというような漠然とした不安を感じます。

さらにオンラインを行えるネット環境を整えられるのか、PC操作が行えるのかというような経験したことがないことを始めるときは誰もが不安から「緊張」につながります。

オンライン英会話を始めるためのはじめの一歩を踏み出す勇気が出ない方は、以下の記事をご覧ください。

オンライン英会話を通して成功体験がない

2つ目にオンライン英会話が「緊張」する原因は、実際にオンライン英会話を行ってうまく話せた、英会話力が身についた、という成功した体験がないことによって起こります。

PC画面越しでの英会話は、対面よりも緊張するものがあります。会話している中で、自分の英語が講師に伝わらなかった、言いたい言葉が出てこなくて会話が止まってしまったということが起きたときに一気に「緊張」が高まります。

この「緊張」は頭を真っ白にさせて、リラックスしていればできた会話もできなくさせるネガティブな効果があるのです。

この状態が繰り返し起こると「緊張」とともに、できない自分を責めてしまう状態になることで、英会話を楽しめなくなってしまいます。

英会話で失敗することを想像してしまう

3つ目にオンライン英会話が「緊張」する原因は、失敗することを想像してしまうことで起こります。

はじめは、英会話で自分が想像していたよりも英語が出てこなかった、先生の話している英語が聞き取れない、理解できないということは起こりやすいものです。

失敗した体験をすると、また会話のキャッチボールができなくなってしまうのではないか、失敗してしまうのではないかというネガティブな感情が、より「緊張」させてしまいます。

英会話で講師と完璧に会話をしなければならない、話していることを全部理解できるようにならなければならないと完璧を求めてしまうほど、失敗するのではないかという不安から「緊張」を感じやすくなってしまいます。

外国人講師とのマンツーマンレッスン

4つ目にオンライン英会話が「緊張」する原因は、外国人講師とのマンツーマンレッスンを受けるときの不安から起きます。

外国人講師と話したことが全くない、またはほとんどないような場合は、マンツーマンだとなおさら緊張しますね。

たとえば、「講師の言っていることが全然聞き取れなかったらどうしよう」、「何も話せなかったらどうしよう」、「英語が話せないと笑われてしまうかな」など、不安な気持ちがわき起こるのではないでしょうか。

あとでご紹介しますが、対策方法がいくつかありますのでご安心ください。それに、良い講師のそろった英会話サービスであれば、英語を話せなくても間違っても講師は笑ったりしません。

沈黙が続くことが怖い

5つ目にオンライン英会話が「緊張」する原因は、オンライン英会話中に沈黙が続いてしまうことが怖いと思っていることから起きます。

沈黙になるのは、講師の英語が聞き取れないとき、自分が話したいと思うことを英語にできず言葉が出てこないときなどですね。単語やフレーズのインプットが少ないとアウトプットすることは難しいでしょう。また、単語はわかっているはずなのに口から出てこない…というのはよくあることです。

沈黙にならなくてすむ対策がいろいろあるので、次の欄でご確認ください。

「緊張を和らげる方法」10選をご紹介!

「緊張を和らげる方法」3選をご紹介!

ここからは、「緊張」を解消するための10の方法を解説します。

「緊張」しやすかったり、英会話を行っていてなかなか「緊張」が軽減されない方はぜひ参考にしてください。

日本人または日本語を話せるネイティブ講師を選ぶ

まず1つ目の「緊張」を和らげる方法として、日本人の講師を選ぶことです。

なぜかというと、初めてオンライン英会話を体験する方や、英会話のレベルが高くない方、画面越しでの会話に慣れていなかったり、ハードルが高いと感じている方は会話をすること自体に「緊張」してしまうからです。

会話の内容を英語だけにしてしまうと、その会話が理解できなかったときに、より「緊張」を高めてしまうのです。

そこで、英語の内容を日本語にも訳してくれる講師であれば、英語だけしか話せないというプレッシャーから安心した気持ちで授業を受けれます。

これが緊張を和らげてくれることにつながるのです。

目標やゴールの設定を下げる

2つ目の「緊張」を和らげる方法として、英会話の目標や達成したいゴールを下げて設定することです。

英会話を始めるときには、「洋画を字幕なしでも理解できるようになるんだ」などと、目標も高く掲げがちです。

洋画を字幕なしで全て理解するのは相当な英語力が必要です。

「緊張」の原因として、成功体験を感じることができないことで起こることをお話ししました。逆を言えば、成功体験をするためには、まず達成しやすい目標やゴールを設定することで「緊張」を緩和できるということです。

たとえば、自己紹介を伝えることができること、話したかったフレーズが言えるようになることという目標でもいいのです。小さな成功体験を積み重ねて会話を繰り返すことで、緊張を和らげてリラックスして会話することができるようになります。

困ったときに使えるフレーズを準備しておく

3つ目の「緊張」を和らげる方法として、困ったときに使えるフレーズを準備しておくことです。

英会話では、講師が話した言葉が聞き取れなかったり、うまく話せなかったと感じることがあります。そんなときに自分は理解できなかった、話せなかったと落ち込み、また失敗してしまうのではないかという気持ちが次の授業を受けるときに「緊張」という形を生み出します。

講師との会話が理解できなかったと感じたときに、「理解できなかった」「もう一度言い直してほしい」というように聞き返せるフレーズを事前に準備しておきましょう。

困ったときに使えるフレーズを準備しておくことで、失敗しても焦らず対応できるので、「緊張」を軽減できます。

教材を使ったレッスンを選ぶ

4つ目の「緊張」を和らげる方法として、教材を使ったレッスンを選ぶことです。

オンライン英会話で緊張してしまう場合は、最初からフリートークのレッスンを選ぶのはやめておきましょう。フリートークは全て自分で話す内容を考えなくてはならず、話せなかったときに落ち込んでしまいがちです。

教材を使ったレッスンであれば、教材に沿ってレッスンが進み、教材を見ながら話す場面も多く、フリートークと比べると緊張感が和らぎます。沈黙になる不安も少なくなりますね

英会話に慣れてきたら、時々フリートークを受けてみてもいいでしょう。

自己紹介を準備しておく

5つ目の「緊張」を和らげる方法として、自己紹介を言えるように準備しておくことです。

オンライン英会話では、最初には自己紹介があります。講師が変わればその都度自己紹介をすることになります。

自己紹介だけは大丈夫…と思えると、かなり緊張を和らげることができます。自己紹介では、以下のようなフレーズを言えたら十分です。

  • はじめまして(Nice to meet you.)
  • 私の名前は~(My Name is~)
  • 私は~に住んでいて、(I live in ~)
  • 私はどんな仕事をしていて、(I work ~/ My job is ~)
  • 私の趣味は~(My hobby is/ I like ~)

そのほか、自己紹介で言いたい内容があれば、調べておきましょう。紙に書いておいて、それを見ながら自己紹介しても大丈夫ですよ。まずはスタートがうまくいけば、緊張感が緩むのではないでしょうか。

教材を予習しておく

6つ目の「緊張」を和らげる方法として、教材を予習しておくことです。

次のレッスンで学ぶ箇所を事前に目を通しておくとよいです。レッスンで使う単語やフレーズの発音や意味が分からなければ、事前に調べておきましょう

ノートに書いたり声に出しておくと、レッスン中の緊張感が和らぐことでしょう

講師のプロフィールに目を通しておく

7つ目の「緊張」を和らげる方法として、講師のプロフィールに目を通しておくことです。

オンライン英会話は、講師の自己紹介をウェブページに載せていることが多いです。講師のプロフィールを事前に確認しておきましょう。

どんな講師なのかを知っておくことで、講師と話すことを事前に準備することができます。講師の出身国のことについて質問してもよいし、共通点があれば話題をつくることができますね。

事前準備が少しでもできていれば、緊張が和らぎます。

講師に頼ってしまう

8つ目の「緊張」を和らげる方法として、レッスンの流れを講師に頼ることです。

オンライン英会話の講師は多くのレッスンをしています。日本人の生徒にも教えていますので、レッスンの進め方もよくわかっています。もちろん、生徒が緊張するということも理解しています。

そのため、講師から親しみやすい雰囲気で話しかけてくれますし、話に詰まってしまった場合はサポートしてくれます

「講師に頼って任せてしまおう」くらいの気持ちでリラックスして臨んでも大丈夫です。

初心者向けのコースを受ける

9つ目の「緊張」を和らげる方法として、初心者向けのコースを受けることです。

最初は緊張してしまうという方は、初心者よりは少し上のレベルだとしても、あえて初心者向けのコースを受けるとよいでしょう

初心者向けのコースなら、講師もゆっくりと進めてくれますし、「初心者」として対応してくれますので、あまり緊張しなくてすむでしょう。

慣れてきたら、少しずつレベルアップしていってみてください。

「間違ってもいい」と開き直る

最後の「緊張」を和らげる方法として、「間違ってもいい」と開き直ることです。

いろいろな方法を紹介しましたが、それらを取り入れて少しずつ慣れていってください。そして、最後は、「間違ってもいい」「何とかなる」と開き直ると、リラックスできるかもしれません

最初は緊張するのは当たり前ですし、最初からうまく話せる人なんていません。

たとえ、英語が全く話せなくても間違いだらけでも、講師は驚きもしないし、笑ったりもしません。むしろ、生徒がうまく英語を話せるようになることを応援してくれ、英語が好きになるように優しく教えてくれますよ。

オンライン英会話で持ち合わせておきたい3つの「勇気」

オンライン英会話で持ち合わせておきたい3つの「勇気」

ここまで、緊張する原因とそれらに対する解決策を紹介してきました。最後にそれらを実行する際に持ち合わせておきたい心の持ち方を3つ、お伝えします。

まずは飛び込んで体験する勇気

1つ目の勇気は、とりあえず体験してみることです。

オンライン英会話では「PC画面越しだし、うまく会話できるのかな」と感じるかもしれませんが、やってみなければわからないことも多いのです。

たしかに画面越しでの会話はハードルが高く感じるかもしれませんが、英会話教室に通うことなく自宅から手軽に始めることができますし、質の高い英会話の授業を全国どこにいても選ぶことができる強みがあります。

「緊張」するかもしれませんが、解決策を試しながら挑戦してみる勇気を持ってみましょう。

自分を甘やかす勇気

2つ目の勇気は、自分を甘やかしてもいいのだということです。

せっかくお金を払って、英会話をはじめるのだから英語を流暢に話したいと思うでしょう。

しかし、自分のレベルよりも高すぎる目標やゴールを設定すると、途中で達成できないときに自分が情けなくなったり、挫折してしまうことがあります。

そのため、完璧を求めすぎずに、まず達成できそうな目標を考えてみましょう。

背伸びせず、現状の自分の立ち位置を俯瞰してみてください。そうすれば些細なことであっても、昨日までの自分ができなかったことが今日できたのであれば、その頑張りを素直に喜ぶことができるでしょう。

間違ってもいい(忘れてもいい)勇気

3つ目の勇気は、間違ってもいいんだということです。

失敗してしまうかもしれないという感情が「緊張」につながることをお話ししました。初めから失敗しない人はいません。そのため、失敗してもいい、間違ってもいいのです。

準備してきたフレーズだって「緊張」してしまったりすると、忘れて会話できなくなることも当たり前のように起こります。

間違ってしまってダメなやつだと自分を思わずに、はじめから英会話は間違ってしまうものだし、うまく会話できなくても気にしないでいようという勇気をもつことが大切です。

まとめ

オンライン英会話では「緊張」することは普通なことです。

とくに、初めての方や英会話に慣れていない方にはハードルが高いと感じるかもしれません。

しかし、「緊張」という感情を和らげる方法や考え方も持っておけば誰でも解決できます。

私自身も、オンライン英会話に慣れていないときは、講師を変更したり、目標を下げて今の自分が精一杯できる準備をして授業に参加していました。失敗しても仕方ないと開き直ることで、少しずつ「緊張」を和らげることができました。

「緊張」しやすくうまくオンライン英会話を始めようか悩んでいる方、実際に英会話がうまくいかない方はぜひ「緊張」を和らげる方法や考え方を参考にしてみてくださいね。