夏の夜、真っ暗ななかで小さな光がいくつも飛びまわる景色は幻想的です。その正体は蛍、夏の風物詩として人気です。
さて、蛍は英語で何と呼ばれるのでしょう。外国にもいるんでしょうか?
てんとう虫や蝶々などは、英語でも言える人が多いかもしれませんが、ホタルはそうでもないかもしれません。
この記事では蛍の英語表現を紹介します。今年の夏が来る前に、ぜひ蛍を知る機会にしましょう。
a firefly
蛍の英語表現はいくつかありますが、一つ目は「a firefly」です。
fireflyをfire(炎)+fly(飛ぶ)に分けてみれば、ホタルがイメージしやすいのではないでしょうか?調べてみても、光の閃光によって命名されたということでシンプルです。単数でa firefly、複数になるとfirefliesになります。
ちなみに、とんぼもdragonflyでflyがついていますね。
a fireflyの使い方
ここで、a fireflyを例文でどのように使うかみていきましょう。蛍のオスはa male firefly、メスはa female fireflyになります。
Fireflies are insects.
訳)蛍は昆虫です。
Fireflies are beetles.
訳)蛍は甲虫です。
insectは昆虫、beetleとはカブトムシ、クワガタなどの甲虫でホタルも含まれます。昆虫は節足動物の総称で、甲虫はその一種という扱いです。
I used to see many fireflies when I was a child.
訳)子どもの頃、たくさんのホタルを見たものです。
Fireflies produce light in special organs in their abdomens by combining chemicals.
訳)蛍は、化学物質と組み合わせることで腹部の特別な器官で光を生成します。
A male firefly flies around, blinking its tail, looking for a female. That’s why the male firefly glows while flying and the female firefly sits somewhere and glows.
訳)オスの蛍が尻尾をパチパチさせながら飛び回り、メスを探します。
なのでオスの蛍は飛び回りながら光り、メスの蛍はどこかに座って光るのです。
ここで、glowという単語に注目してみましょう。glowは「蛍光を発する・火照る」といった意味を持ちます。パーティなどで着る暗闇で光る衣服もglow clothと呼ばれますが、蛍が光る状態に関しても、fireではなく例文のようにglowで表現するのです。ここで、もう一度英文に戻って確認してみてくださいね。
a lightning bug
次の蛍は「a lightning bug」です。a lightning beetleの言い方をすることもあります。lightningは照明・点灯の意味を持ち、bugは一般的な日常語としての虫を指します。
a lightning bugは前出のa fireflyとまったく同じ、蛍の意味です。違いは、どの国で呼ばれているかの点になります。
アメリカ英語ではa firefly、イギリスなど他ではa lightning bugが使われています。
a lightning bugの使い方
日本国内にも蛍の名所や鑑賞スポットがありますし、都内のホテルでも初夏には”ほたるの夕べ”といったイベントが開催されます。
I booked an event at a hotel in June where I will see lightning bugs flying around.
訳)6月にある蛍が飛び交うところを鑑賞するホテルでのイベントを予約しました。
What a fantastical view, look! Many lightning bugs are flying around.
訳)なんて幻想的な景色、ほら!たくさんの螢が飛び回っているよ。
Lightning bugs are most active in June and July, because they are mating.
訳)蛍は6月と7月にもっとも活発になります。なぜなら、彼らは交配しているからです。
Adult lightning bugs live for only a couple of weeks.
訳)成虫のホタルは数週間しか生きません。
There are rare lightning bugs which show off their unique blue-white hues.
訳)独特な青白の色合いを披露する珍しい蛍がいます。
a glowworm
最後にもう一つ、「a glowworm」という蛍の表現を紹介します。
ロンドンのThe Natural History Museum(自然史博物館)のウェブサイトではglow-wormの表現が使われています。glowは上で説明した単語ですね。
興味ある方は、以下からロンドン自然史博物館の蛍のページをご覧いただけます。
The Natural History Museum “The glimmering world of glow-worms”
蛍は外国にもいる?
日本では多くの地域で蛍を見ることができ、その種類は約50種、鹿児島には20種類もいるそうです。有名なのはゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルです。
では、外国にもホタルはいるのでしょうか?
蛍は約2,000種類もいると言われ、その種類にもよりますが世界中に分布しています。光を出さない種類もいますが、アジア、ヨーロッパ、アメリカの多くで蛍を見ることができます。
There are about 2,000 different type of lightning bugs in the world, especially in Asia, Europe and America.
訳)アジア、ヨーロッパ、アメリカを中心に、世界には約2,000種類の蛍がいます。
ホタル鑑賞に外国人を誘うフレーズ
最後に、日本にいる外国人に蛍を観に行くお誘いフレーズを紹介しましょう。初夏の1日、郊外へ日帰り旅行できると楽しそうですね。
Have you ever seen fireflies?
訳)蛍を見たことありますか?
Are there any lightning bugs in your country?
訳)あなたの国に蛍はいますか?
Are you interested in going out one day in June or July and watching lightning bugs in countryside?
訳)6月か7月のどこかで出かけて、田舎で蛍を見るのって興味ある?
Did you know there are many places in Japan where you can see glowworms?
Shall we make a plan?
訳)日本には蛍を観られる場所がたくさんあるの知ってる?計画をたてない?
I’ve never seen fireflies and want to go somewhere that I can see them. Would you like to join me?
訳)今まで一度もホタルを見たことがないのでどこか観れるところへ行きたいです。一緒に行きませんか?
夏の風物詩「蛍」の英語まとめ
- a firefly
- a lightning bug(a lighting beetle)
- a glowworm
季節のイベントはプランを立てるときからワクワクします。外国人を蛍鑑賞に誘うなら、ホテルのイベントよりも自然のある場所へ出かけていく方が興味があるかもしれません。また、オンライン英会話の講師に出身国では蛍がいるのか、蛍を観た事があるかなどコミュニケーションをとってみるのもおすすめです。