「有効な手段を打って経営を安定させたいね。」
「手段を選ばずに目的を果たすと、後からしっぺ返しを食らうから慎重に。」
以上のように、何か目的を果たすために取られる措置のことを「手段」と言いますよね。
こうした「手段」を英語で言うには、一般的に”means”が使われます。
ただし、英語を話す外国人は”means”の他にも細かい意味や使い方の違いから、色んな英語を使って「手段」を表現します。
この記事では、そんな「手段」を表す色んな英語表現を紹介します。
「手段」を意味する英語表現
「手段」を英語で言うには、以下の表現が使えます。
「手段」を意味する一般的な英語表現
「手段」を英語で言うときには”means” が一般的に使用される表現です。
「交通手段」や「コミュニケーション手段」など、meansを使って幅広い意味で「手段」を英語で表現できます。
【例文】
- The internet serves as a means to access vast amounts of information.
インターネットは膨大な情報にアクセスする手段として機能しています。 - Communication is the means to resolve misunderstandings.
コミュニケーションは誤解を解消する手段です。 - Saving money is a means to achieve financial stability.
貯金は財政の安定を実現する手段です。
と思われた方もいるでしょう。たしかに”mean”は「〜を意味する」の意味で使われます。
これについては「meanとmeansの違い」の項で後述します。
「〜で」を使った英語の「手段」
「自転車で来たよ。」「奨学金で大学に入れたよ。」のように、「〜で」という言い方で「手段」を表すこともありますよね。
「〜で」の言い方で手段を表現するときは、英語では”by means of” や “through” などの表現が使われます。
それぞれ直訳すると”by means of”は「〜の手段によって」、 ”through”は「〜を通して」の意味になり、「〜」の部分で具体的な手段を言い表すことができます。
【by means ofの例文】
- By means of effective time management, he completed the project on time.
効果的な時間管理で、彼はプロジェクトを期日通りに完了させました。 - By means of regular exercise, she improved her fitness level.
定期的な運動で、彼女は健康レベルは改善した。
【throughの例文】
- Through perseverance and dedication, she achieved her goals.
粘り強さと献身性で、彼女は目標を達成しました。 - Through collaboration with other departments, we completed the project successfully.
他部署との協力で、私たちはプロジェクトを見事に完了しました。
byを使った「手段」の英語
“By” の後に具体的な手段を続けて使うことで、上述した”by means of” や “through”のように「〜で」や「〜によって」といった形で「手段」を表現できます。
例えばI came here by car.が「こちらには車で来ました。」といった感じで、「車」が手段ですから、「車で」と言うことで「手段」を表しているわけですね。
【例文】
- By car, we can reach the destination in just an hour.
車で行けば目的地に1時間で到着できますよ。 - By plane, you can travel across the country in a matter of hours.
飛行機で行けば数時間で国を横断できます。
mean と meansの違い
前項の「手段を意味する英語」でも触れましたが、”mean”と聞くと「〜を意味する」の意味が浮かぶ方が多いでしょう。
確かにmeanとmeansは似ているので同じ言葉に見えますが、意味や使い方が異なります。
両者は混乱しやすいですから、わかりやすく比較して見てみましょう。
mean (動詞)
“mean” は一般に、「意味する」という動詞として使われます。
例えば以下のように使われます。
【例文】
- What does this word mean?
この言葉はどんな意味ですか? - His silence meant he was not happy.
彼の沈黙は彼が幸福ではないことを意味していた。
meanは動詞ですから、主語が三人称で時制が現在形のときは”means”の形(三単現)になるので混乱しやすいでしょう。
ですから、“means”を見たときは、文章の中で「これは動詞なのかな…?」という視点で見るのが大事だと言えるでしょう。
means (名詞)
“means” は、一般的に「手段」という名詞としても使われます。
例えば以下のように使われます。
【例文】
- Walking is the most economical means of transportation for short distances.
徒歩は、短距離の移動に最も経済的な手段です。 - Communication is the means to resolve misunderstandings.
コミュニケーションは誤解を解消する手段です。
「手段」を意味する場合では「名詞」として使われますから、例えば文章中で使われる場合は「means」とは別に、他の「動詞」が使われているでしょう。
ですから、“mean”と”means”との使い分けは、「動詞」か「名詞」かを見分けるのが大事だと言えますね。
「方法」を英語で、ビジネスシーンで使うには?
ビジネスシーンで「方法」を英語で表現する際には、さまざまな表現があります。以下にいくつか例を挙げてみましょう。
method
“method” は一般的な方法を指す言葉です。
カタカナ英語でも「東大生メソッド」や「弁護士メソッド」など、優れた人物像の「方法論」として用いられますよね。
そうした「メソッド」の元になっているのがこの”method”という言葉です。
【例文】
- Our sales team is implementing a new method to boost customer engagement.
販売チームは、顧客の関与を高める新しい方法を導入しています。 - The research department is experimenting with different methods to improve productivity.
研究部門は、生産性を向上させるための異なる方法を試しています。
approach
“approach” は、カタカナ英語で表されるような「アプローチ」や「手法」を指します。
日本でもカタカナ英語で「科学的なアプローチ」や「戦略的なアプローチ」と言われるように、手法や方法を意味して使われます。
【例文】
- The new marketing approach focuses on building long-term customer relationships.
新しいマーケティング手法は、長期的な顧客関係の構築に重点を置いています。 - Adopting a customer-centric approach has led to higher satisfaction levels among clients.
顧客中心方式を採用することで、顧客満足度が向上しました。
strategy
“strategy” は、もともと「計画」や「戦略」を指します。
ビジネスシーンにおいては「戦略性」や「計画性」を用いて、業績や社会貢献を行いますから、そうした戦略や計画は「方法論」や「手法」だと言うことができますね。
【例文】
- Our marketing strategy involves targeted advertising to specific demographic groups.
当社のマーケティング戦略には、特定の人口統計グループへのターゲット広告が含まれています。 - Implementing a digital transformation strategy has streamlined our business operations.
デジタル変革戦略を実施することで、当社のビジネス運営が効率化されました。
まとめ
この記事では「手段」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、「手段」や「方法」を意味する色んな英語の例文に触れて、あなた自身も英語を使う外国人のように適切に使い分けができるようになっているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。