お料理をしたり、お皿に盛り付けたり、その食事を食べて食器を洗う、誰もが毎日行なうことですね。
ひとつの英語を覚えればこのような日常生活を英会話で表現できます。それがdishという単語だということを知っていますか?
記事ではdishを最大限使えるようにするため、その意味、そして食事に関する様々な表現も例文で紹介しましょう。
料理の英語dish
皆さんはお料理が好きですか?食べるほうが好きという人もきっといるでしょう。まずは、dishでお料理をどう表現するのか、そこから解説します。
お料理を表すdish
材料に手を加えて調理した食べ物が料理です。物事をうまく処理したり相手を制したときにも「◯◯を料理したぞ」と言うことがあります。
名詞のdishは「料理」を表現します。特に、特定の方法で調理された食品を具体的に言うときの単語がdishです。
例を挙げてみましょう。
I enjoyed an Indian dish at a restaurant in Brick Lane, London.
訳)ロンドンのブリックレーンにあるレストランでインド料理を楽しんだよ。
この例文でインド料理をIndian dishと表しています。
インド料理は多くのスパイスを使うなど、specific(特定・特有・固有)な方法で調理された食べ物なのでdishです。
ちなみに、ロンドンでは様々な国の料理を食べることができますが、インドやパキスタン料理と言えば東ロンドンのブリックレーンが有名です。昔は治安の悪さが心配なエリアでしたが、今ではおしゃれなカフェ、レストランが集まり人気です。
dishとcuisineの違い
お料理というときにキュイジーヌという表現があります。
キュイジーヌは英語でcuisineです。
dishとcuisineの違いですが、dishに比べてcuisineはフランス語であること、また特定の文化や地域に関連した料理です。
お皿の英語dish
料理を乗せるお皿や食器もdishで表現することができます。ボールよりも平らで時には蓋付き、そこから食べ物を出したり調理に使ったりするような容器も含みます。
お皿を表すdish
お皿と言えば、ワンプレートランチなど1枚のお皿に主食や副菜などを綺麗に盛り付けたものがあります。ここで使われるプレートは英語でplateです。
dishはお皿であるのと同時に、食卓につく人々がそのお皿から取り分けるための大きな皿を含みます。一方、plateは液体が多く含まれない食べ物を入れる平らなものになります。dishの大皿に対して、plateは小皿や各自が使う取り皿とも言えます。
食器類と言えばその他、深さのあるbowl(ボウル・椀)があります。
1枚のお皿はa dish、2枚以上であればdishesと複数形にします。
I love potatoes. Can you please pass me the dish of roasted potatoes?
訳)ジャガイモ好きなんです。ローストポテトのお皿をとってもらっていいですか?
この例文のローストポテトのお皿とは、テーブルを囲む人全員がシェアする量が盛り付けられている大皿です。ここから自分のプレートに取り分けます。
お皿を洗うときのdish
ここでお皿関連でネイティブが日常的に使う表現をもう一つ紹介しましょう。「お皿を洗う」という英語です。
「お皿を洗う」は”wash the dishes”というフレーズで、この場合のdishesにはお皿のみならず、グラス、ナイフやフォークなど食事に使ったすべてが含まれます。
Let me wash the dishes. Please relax.
訳)私にお皿を洗わせて。リラックスしてね。
ちなみに、食洗機はdishwasher、スプーン、ナイフやフォークをまとめて、イギリス英語ではcutlery(カトラリー)と呼びます。
食事の英語meal
お料理を食べることが食事です。食事の代表的な英語はmealになります。朝食、昼食、夕食などの食べる機会や、そのときに食べる食べ物そのものを指します。
食事を表すmeal
毎日2食や3食と食事をとりますが、それぞれの食事はmealと呼ばれます。
It’s hard work to prepare three meals a day every day.
訳)毎日3食の食事を作るのって大変です。
meal応用バージョン
mealを使って色々な食事を表現できます。
main meal/ 夕食・ディナー・一番手間をかける食事
a hot meal/ 温かい食事
a light meal/ 軽い食事
a heavy meal/ お腹にたまる食事
食事の量
海外旅行で食事の量の多さに驚くことがあります。
「これ、すごい量だね」といった会話ができるようになるための英語を紹介します。
こんなときには英単語”portion”を使います。portionが持つ意味のなかに、料理などの「1人分の量」や「一人前」があるからです。
Look at this burger, it’s a big portion.
訳)このバーガー見て。量が多いな。
Why do expensive restaurants serve tiny portions?
訳)なぜ高級レストランは少ない量を出すんだろう?
big portionはlarge portionに、tiny portionはsmall portionに置き換えることができます。
食材の英語ingredient
お料理関連で、続けて食材の英語について紹介しましょう。
食材を表すingredient
ingredientには、料理の「材料・ネタ・原料」の意味があり、食材を表すときの表現になります。明確にするためにcooking ingredientとすることもできます。
材料2人分であればingredients for 2 people、自然の食材でnatural ingredients、ヴィーガンの食材ならvegan ingredients、このような表現も覚えておくと便利ですね。
I want a lasagne dinner tonight.
訳)今晩、ラザニアのディナー食べたいな。
Ok, can you search for a recipe and the ingredients?
訳)オーケー、レシピと食材を検索してくれる?
ご飯の英語
日本人が言う「ご飯」は、それはお米で炊いた白米のことだったり食べるものだったりと便利な言葉です。「この新米最高」と「この前行ったバスク料理のご飯、美味しかった」はかなり違う使い方ですね。
それでは英語の表現をみていきましょう。
ご飯を表すrice
炊いたお米のご飯はcooked riceです。
海外にも米を食べる習慣は多くあります。例えば、タイやベトナムのjasmine rice(ジャスミンライス)、インドやパキスタンの長い米はbasmati rice(バスマティライス)、アフリカではred rice(レッドライス)などがあり、ある国のお料理を食べるときにその国のライスを食べる醍醐味があります。
I have Japanese and basmati rice at home and I choose one depending on what I am cooking.
訳)家には日本のお米とバスマティライスがあって、料理によって使い分けています。
ご飯を表す英語
朝食はbreakfast、昼食はlunch、夕食はdinnerです。
食事のところでも紹介しましたが、これらはmealと呼ばれます。
Many foreign tourists are surprised that there are so many dishes for a Japanese style breakfast.
訳)多くの外国人観光客は、和食スタイルの朝食にこれほど多くの料理があることに驚きます。
日本食には副菜が多いですね。副菜の英語は”side dish”、洋食の副菜はサラダ、日本食であればひじきやほうれん草などが定番で、主菜の横に付け合わされる料理のことです。
食べ物の英語 使い分け比較
食べ物を表す英語表現はいくつかあります。
皆さんは、dish/food/mealの使い分けはできますか?
dish/food/mealの使い分け解説
ここまで記事ではdishとmealについて解説しました。
3つの食べ物英語の違いは以下になります。まとめた形でさらに理解を深めましょう。
- dishとは、特定の方法で調理され、お皿に盛られた食べ物。
- foodとは、もっとも一般的な食べ物。
- mealとは、食事をすること。
I’m hungry. I’ll get food.
訳)お腹すいたな。食べ物をとってくるわ。
この場合のfoodにはどんな食べ物でも含まれるんだというニュアンスを掴んでください。foodが一般的なものを表すことから、食物アレルギーにfood allergy、食中毒にfood poisoningのようにも使われます。
foodは基本、単数で使用します。
まとめ
本記事では、日常生活にまつわるお料理やお皿、食器に使えるdishを紹介しました。外国人に人気のラーメン、お好み焼き、カレーや焼き鳥もすべてJapanese foodであり、Japanese dishです。特定の方法で調理され、お皿に盛られた食べ物だからですね。
この機会にfoodだけでなくdishを英会話で使えるようにしましょう。
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