今回は、「分散って英語でなんていうの?」をテーマに、の言葉の意味や言葉を使うシーン、英語表現などを紹介します。さらに、「統計」「平均」など、分散にまつわる英語も併せて見ていきましょう。
また、記事の後半では、「分散」を使った実際に使える英語例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「分散」という言葉の意味は?
「分散」とは、あるデータセットの値がどの程度散らばっているかを示す統計的な概念です。
データが平均値からどれだけ離れているかを測るため、データのばらつきや広がりを定量的に示す指標として使われます。
たとえば、分散が大きい場合、データは平均から大きく離れていることを意味し、データのばらつきが大きいことを示します。一方、分散が小さい場合は、データが平均に近い値を持っており、ばらつきが少ないことを示します。
リスクの評価や傾向分析、予測モデルの構築など、さまざまな場面で「分散」という概念が活用されています。
「分散」は英語でなんていうの?
では、「分散」とは英語で何と表現するのか見ていきましょう。
「分散」を英語で表現する際、主に「variance」と「spread」の2つの単語が使用されます。
variance
「variance」は、「分散」を意味する統計学で使用される専門用語で、データのばらつきを定量的に示すための指標です。
The variance of the test scores indicates how much the students’ performances differ from the average.
テストのスコアの分散は、生徒たちのパフォーマンスが平均からどれだけ異なるかを示しています。
「variance」は統計学で使用される専門用語であるため、一般的に、学術的な文章や技術的なデータ分析において用いられます。
spread
「spread」にも「分散」という意味がありますが、一般的な用語で、統計学以外の多くの場面でも使用されます。
The spread of the stock prices over the past year shows significant fluctuations in the market.
過去1年間の株価の広がりは、市場の大きな変動を示しています。
「spread」は、専門用語ではなく、さまざまな文脈で使用されます。データや価格の変動、リスクの広がりなどを示す際に適しています。
「分散」にまつわる英語
「分散」の英語表現を押さえたうえで、分散にまつわる英語表現をいくつか見ていきましょう。
統計
「statistics」は名詞で「統計」「統計学」という意味があります。
Statistics help us understand the trends in customer behavior.
統計は、顧客行動の傾向を理解するのに役立ちます。
統計情報
「統計」が「statistics」と言うのに対し、「統計情報」は「statistical data」または「statistics information」と言います。
statistical information は、データそのものよりも統計的な概要や分析結果を指すことが多いのに対し、statistical dataはデータそのものを指します。
The statistical data shows a significant increase in sales this quarter.
統計データは、今四半期の売上の大幅な増加を示しています。
集計
数値で表せるデータを取り集めて、数値を合計することを「集計」と言います。
集計は英語で「aggregation」または「summation」と言います。
aggregationは、複数のデータをまとめて、一つの指標や数値として表すプロセスを指します。数値を合計するだけでなく、データや情報をまとめるという意味の集約として用いられる単語です。
一方、summationも集計の意味で使われますが、こちらは主に数値を単純に合計する際に用いられます。
The aggregation of the data points revealed an overall upward trend.
データの集計により、全体的な上昇傾向が明らかになりました。The summation of the scores will give us the total points earned.
スコアの合計により、獲得した総得点がわかります。
平均
次に「平均」の英語表現を見ていきましょう。
平均は「mean」と「average」という二つの英語表現があります。
meanは、一般的な「平均」の計算方法を指す表現で、すべての値を合計し、その個数で割った値を指します。
一方、averageも「平均」という意味で使われます。
しかし、文脈によっては「典型的な値」や「通常の水準」といった意味でも使用されるため、やや汎用性が高い単語である点が特徴です。
The mean score of the class was 75 out of 100.
クラスの平均点は100点中75点でした。The average temperature in August is quite high.
8月の平均気温はかなり高いです。
「分散」を使った英会話例文
最後に、「分散」の英語表現を使った英会話例文を紹介します。
分散が何か、簡単に説明してもらえますか?
もちろんです! 分散は、データの値が平均からどれだけ異なるかを測る指標です。
なぜ数学で分散を計算する必要があるの?
分散を計算することで、数値が平均に近いのか、それとも大きく異なるのかがわかるからだよ。
学校で分散について知っている必要があるのはなぜ?
分散を理解することで、結果がどれだけ異なるかを見るのに役立ち、プロジェクトのデータ分析にも便利だからだよ。
まとめ
今回は、「分散」という言葉の意味や、「分散」の意味する英語について紹介しました。
分散は英語で、varianceやspreadといいます。また、分散に関連する単語として、統計や平均といった英語表現も覚えておくと、表現の幅が広がります。ぜひこの機会に覚えておきましょう。
また、実際に使える英語例文も紹介しているので、実際の場面を想像しながら、英語学習の参考にしてください。
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