小学校生活にも慣れてきて、体力もついてきて成長を感じる反面、テレビや漫画のヒーローになりきって遊んだりと、まだ幼さが残るのがこの時期ではないでしょうか?
ここでは、そんな8歳までの体や心の成長を見ていきながら、それを英語で何というのか、言葉のアプローチや海外の子育てなども紹介していきます!
身体的発達
体が大きくなり、免疫力がついて抵抗力がついてきます。就学前は風邪をひいたり、熱をよく出していた子供も、体の免疫力が高まり、ウィルスに対する抵抗力がついてきます。
子どもの免疫力について
子どもは大人よりも病原菌に感染した経験が少ないため、生後10か月から5歳ごろまでに約300もの病原体に感染すると言われています。幼稚園や保育園に入ったとたんに、頻繁に病気をするようになってしまった・・・という経験があるママも多いかもしれません。
しかし、小学校に入ってしばらくすると、病原体への抵抗力が高まってくるため、風邪をひくのも年に1~2回ほどという、大人と同じくらいの免疫が出来てきます。とはいうものの、団体生活の中、またいろんなウイルスが出現しているこの時代、こどもの免疫力を高めるためにどうしたらいいでしょうか?
- 外遊びをさせる Let them play outside
外遊びをすると、土や外気、植物などに触れ、それに生息する最近にも触れます。これが免疫力をアップすると言われています。 - 体温調節機能を上げる Increase the body’s thermoregulatory function
冷暖房がいつも聞いている部屋の中で過ごすと、暑さ寒さを感じず、汗腺が発達しにくくなります。 運動などで汗をかき、しっかりと体温調節ができる体を作りましょう。 - 規則正しい生活を心がける Live a regular life.
腸内にある善玉菌は、免疫細胞の働きを助け、免疫力をアップさせます。この腸内環境を整えるには、バランスの良い食生活と規則正しい生活を送ることが大切です。 - 予防接種を受ける Receive vaccinations
予防接種はウイルスや細菌を体内に取り込むことによって抗体を作ります。感染しにくくなったり、感染しても軽症で済んだりするため必要だという研究結果もありますので、家族でよく話し合って検討するようにしましょう。 - 必要以上に薬を飲ませすぎない Don’t give your child more medication than he/she needs.
軽い鼻水などでもすぐに薬を投与してしまうと。体の自然治癒力が弱くなると言われています。症状を見極め、むやみに薬を飲ませするのは控えたいですね。
- 免疫力を高める・・・boost immune system
- 予防接種・・・vaccination
- 自然治癒力・・・natural healing power
訳)新型コロナの感染拡大後、「免疫力を高める」ことに注目が集まっています。あなたは免疫力を高めるために何をしていますか?
訳)僕は、規則正しい生活を送るようにして、免疫力アップのドリンクを飲むようにしています。
訳)私も規則正しい生活をして、免疫力アップの食べ物を食べています。自分の自然治癒力が落ちてきたと感じることもありますが、上げていきたいです。
運動動作の習得は8歳がピーク
9~12歳ごろは集中力や運動能力が高まり、あらゆる動作を取得するのに最も適している時期で、これをゴールデンエイジ “Golden Age”といいます。その前の段階は「プレ・ゴールデンエイジ」”Pre-Golden Age”と言われ、特に神経回路が発達する時期にあたり、運動動作の習得のピークになるそうです。いろいろなスポーツをやることで、脳や神経の働きが良くなります。それだけではなく、スポーツで持久力が鍛えられると、「頑張る力」が身について、精神的な面でも、あきらめない力が育つので、この時期にどんどん体を動かしましょう!
- 持久力・・・endurance
- 頑張る・・・do one’s best , try hard, make an effort
訳)「ゴールデンエイジ」という用語はギリシャ神話に由来し、そこではゴールデンエイジは人類の衰退を描いた5つの時代の最初の時代でした。
訳)今では、ゴールデンエイジとは、ある特定の活動や技術、芸術が大成功を収めた時代、あるいは人々が概して幸福だった時代のことをいいますけどね。
訳)子供たちはゴールデンエイジにいろいろなスポーツをやることで、脳や神経の働きが良くなるらしいです。
訳)子供たちはゴールデンエイジにスポーツを通して持久力を鍛えると、がんばる力が身に付くとも言われています。
視能力の発達ほぼ完成する
子どもの視力は誕生後、外界からの刺激を受けることで目で見たものを脳で認識し、発達していきます。脳の神経回路が集中的に作られるのは、8歳をピークにほぼ完成されます。
そんな中、近視や弱視、斜視、先天色覚異常など眼の異常がある場合、視覚が発達せず、日常生活に支障をきたす恐れがあります。子どもは自分の目が異常があることは理解できませんし、言葉で表現もできませんね。
- テレビや絵本を極端に近づいて見る。
- 横目や上目づかいで見る。
- 目を細めてみる。
などの症状が現れたら、早めに受信受診をしましょう!
- 近視・・・short-sighted (医学的にはmyopiaといいます)
- 遠視・・・long-sighted (医学的にはhyperopia)
情緒的発達
いろいろなことに興味がわいてくる
スポーツをする、お絵描きをする、恐竜に夢中になる・・・周りのいろんなことに興味がわき、「好きなこと」に没頭するようになってきます。あれもこれも、とやる気があるのはいいことですが、親が与えすぎると、飽きっぽい子どもになる恐れもあります。一つのことに集中できる環境を整えてみてはいかかでしょうか?
言葉のアプローチ
語彙が増え、暗記力もかなりアップしてきます。詩や物語などを読んだり、声に出してみるなどの経験をさせてあげましょう!英語だとさらに表現力も増えること間違いなし!
大人の命令を嫌い、自分で行動したがる
自我が強くなり、大人が「ああしろ、こうしろ」というのに反発をし始めます。「7歳反抗期」と呼ばれるものが始まる時期でもあります。小学校になれた頃から、「もう小学生でしょ、しっかりしなさい」と言われ、自分でできているつもりがまだまだ自立できていない、そんな親の期待に沿えないでいることを責められるのが、子供なりのプライドを傷つけるのかも?やれていることを認めながら、いつも見守っているという安心感を与えてあげましょう。
- 反抗期・・・rebellious period
訳)子供の反抗期に関しては、第一反抗期は、2歳から4歳ごろに始まると言われています。
訳)7歳ごろ始まる反抗期は、子供にとって第2反抗期ですか?
訳)正確に言えば、第2反抗期は、11歳から17歳頃の思春期に始まると言われています。
訳)なるほど。そしたら、7歳ごろから始まる反抗期は、中間反抗期ですね。
社会性が育ち、いろんな場所でのルールを理解する
まだまだ自分中心的なところがあるものの、少しのストレスや抵抗に絶えることが出来るようになり、周りとの調和が取れるようになってきます。親に言われたことはいうことを聞かないといけない、という道徳的判断はこの頃まであるようですよ!
男女を意識するようになる
いままで男の子も女の子も一緒に遊んでいたのが、だんだん同性同士で行動するようになり、異性を意識するようになってきます。行動は別々でも、「あの子が好きだな」というような感情が芽生え始めるのもこの年頃です。
海外の子育て
糖尿病は8歳で発症している?
糖質や脂肪が多い高カロリー食を摂取しているアメリカの研究結果によると、「子供のころに定着した食事スタイルが、大人になってからの肥満や糖尿病に影響している可能性がある」といいます。
成人病の人は、8歳の段階で高コレステロールになるなどの症状が出始めるということは、親の生活ライフが直接子どもの健康を蝕んでいると言えましょう。欧米化の食事が増えた現代、これはアメリカだけにある問題ではないのでは?
- 糖尿病・・・diabetes
- 肥満・・・obesity
- 成人病・・・adult disease (lifestyle disease)
訳)成人病は遺伝的素因(遺伝的感受性)が原因で発症する可能性は低いと考えられています。
訳)成人病は、生活習慣病とも呼ばれているから、子供の頃からどんな食生活をしてきたかによって発症するみたいです。
サンタクロースを信じなくなる年齢
データによると、アメリカの子供がサンタを信じなくなるのは8歳ごろが一番多いようです。これは日本の子供より遅いという結果が出ていて、日本の子供が小学校5-6年の時までサンタを信じていたのが10%だったのに対し、アメリカでは21%もいたという、大きな差があります。
この理由に、アメリカの子どもは親の送迎、公園遊びにも必ず親と同伴、という風に、必ず親がそばにいるということと、クリスマスの時期はあらゆるところにサンタが出現し、あたかも現実の人物のような存在であるから、とも考えられます。自立しているイメージがあるアメリカの子供が、精神的にはファンタジーの世界に長くいる、というのも面白いですよね!!
まとめ
この年齢の子供は、体力や免疫力がついてきて、訓練や環境でどんどん成長が促されると言えます。また、精神的にも「小さな大人」のような発言をするようになりますが、まだどこか親に依存したい気持ちもあり、葛藤が反抗となって現れます。社会のルールや人間関係などがわかってきて、小さいながらもどこかで自分を抑えているのかもしれません。「もう小学生なんだから!」と突き放さず、親子で会話を増やして、安心させてあげることが必要かもしれませんね!