愛媛県の英語教育について、どのような取り組みが行われているかご存じですか?
また、愛媛で英語を話せるようになるには、何からスタートすれば良いのか気になりますよね。
AIアプリを活用した先進的な学習方法や、教員向けのTOEICプログラム、さらには外国語指導助手の増員といった、愛媛県ならではの施策が展開されています。
愛媛県に住む中学生・高校生を対象としたスピーチコンテストやディベート大会など、実践的な場も充実する愛媛県。地域特性を活かした英語教育の全貌と、学び方のヒントを一緒に探ってみましょう!
愛媛の英語教育はどんな感じ?
まずは愛媛県の小学生、中学生、高校生がどのような英語教育を受けているのかを見ていきましょう。
愛媛県は英語教育において特に「AIアプリの導入」と「TOEIC」に重点を置いています。生徒だけでなく教員のスキルアップにも力を入れる取り組みが特徴的です。
詳しく見ていきましょう。
「愛媛県英語教育改善プラン」を知る
愛媛県での英語教育を知る上で、文部科学省が出している「英語教育改善プラン」を理解することが重要です。
「英語教育改善プラン」とは?
愛媛県に限らず、英語教育改善プランは全国の各都道府県で行われている施策となります。
同じ四国でも施策が全く異なるので、愛媛県ならではの教育改善プランを見ていきましょう。
対話型AIアプリの試験導入
愛媛県では令和6年度に、「対話型AIアプリの試験導入」を行いました。
他の地域では「ICT機器の導入」に力を入れる場所が多い一方で、更に一歩進んだAIの導入を実施したのです。
こちらは愛媛県の一部の小学校、中学校で合計2500人程度を対象として行われ、英語を話す機会を増やすという目的で導入されました。
教師を対象とした「TOEIC L&R IPテスト」の実施
愛媛県では生徒に対する施策の他に、教師向けのTOEICテストを改善策として実施しています。
こちらはビジネス英語の重要性が高まる日本の流行や、TOEICに対する社会の目線が変わってきている状況を踏まえた、素晴らしい施策の一つです。
また、小学校教員についてはTOEICのスコアを用いた「加点制度」を導入しており、TOEICスコアの高い教師を増やす取り組みを行っています。
外国語指導助手の増員
愛媛県では直近、外国語指導助手の増員を行っています。
令和2年度には愛媛県内の中学校・高校に合計24名のみが配置されていました。
しかし、令和6年度にはここから21名増員し、合計45名を配置するという取り組みを行ったのです。
最近では全国的に「TT(ティームティーチング)」の導入が進んでおり、生きた英語を2人の先生が教えるというスタイルが主流になりつつあります。
愛媛県でもそんなトレンドに遅れを取らないよう、毎年10名前後のJET-ALTを増員しているのです。
参考:令和5年度(第70回) 英語検定試験申込者数・受験者数・合格者数集計表
愛媛で英語を学ぶには?
愛媛県在住の方で英語を学びたいけれど、どこから始めればいいのか分からない方も多いでしょう。
大都市のような英語学習施設が少ないイメージがある愛媛県でも、工夫次第でしっかり学べる環境を整えることが可能です。
ここでは、愛媛県で英語を学ぶための具体的な方法を紹介します。
オンライン英会話を利用する
愛媛で英語を学ぶためには、オンライン英会話の活用がおすすめです。
オンライン英会話では、自分のインターネット環境を使い、好きな場所から英語を学べます。自宅で手軽にレッスンを受けられるだけでなく、自分のスケジュールに合わせて学習を進められるのが魅力です。
また、録画された授業を視聴しながら学ぶ「eラーニング」も人気を集めています。
せっかくモチベーションが高いのに、周りに英語を学べそうな環境が見つからない方は、オンライン英会話の利用が非常に効果的です。
地域の勉強会に参加する
愛媛県内では、英語を実践的に学べる勉強会が開催されています。
中でも注目すべきは、「愛媛英会話クラブ」です。こちらはリーズナブルな参加費で、フリートークやテーマ別ディスカッションを楽しむことができます。
- 特徴
- 参加費:500円程度
- 対象者:初心者から中級者まで幅広い層
- 活動内容:日常会話の練習や、英語でのディスカッション
このような勉強会では英語力を磨くだけでなく、切磋琢磨できる仲間と出会える場としても魅力的です。
自分の目標に近い人々と交流することで、学習のモチベーションを高められます。
観光地で直接話しかける
観光地にくるような外国人に、自分の英語を使って直接話しかけるのも、一つの英語学習です。
愛媛県には道後温泉、松山城、しまなみ海道など、外国人観光客にも人気の観光地が多くあります。
愛媛県のおすすめ観光地
- 道後温泉:日本最古の温泉と言われる道後温泉。外国人観光客に温泉の歴史や文化を英語で紹介できる。
- 松山城:歴史好きな観光客に城の背景や構造を英語で説明する場として最適。
- しまなみ海道:サイクリングが楽しめるしまなみ海道では、自然の魅力を英語で伝えつつ交流ができる。
愛媛には外国人目線でもすごく魅力的な観光スポットが多いので、どんな会話をしたいか、事前にある程度まとめておくと会話がスムーズになります。
愛媛の英語に対する取り組み
愛媛県では、英語スピーチコンテストや地域特有の施策を通じて、県全体の英語力向上を目指しています。
以下に、愛媛県で行われている具体的な施策を2つピックアップしました。詳しく見ていきましょう。
1. 全国高等学校英語スピーチコンテスト愛媛県代表選考会
愛媛県でも、全国高等学校英語スピーチコンテスト(全国大会)へ繋がる大会が開催されています。
2024年で第17回を迎え、これまで培ってきた英語力を他高校のメンバーと競い合う大会です。
このような大会に参加するメリットとしては、自分の英語力を試せるのはもちろん、同じ目標に向かって競い合う仲間と出会える点にあります。
英語を本気で学び合える仲間と出会える貴重な機会となるので、ぜひ気になる方はチェックしてみてください。
2. 高校生英語ディベート・コンテストの実施
愛媛県では「英語教育改善プラン」にも書いてある通り、「高校生英語ディベート・コンテスト」を行っています。
こちらは愛媛県内の中学生・高校生が対象となり、4人一組のトーナメント方式でディベート大会を行うというルールです。
2024年度には「愛媛県立宇和島東高等学校」のAチームが初優勝を収め、愛媛県内の学生が英語を武器として実力を試せる環境が整っています。
まとめ
愛媛県では、学生向けのさまざまな取り組みが多く、英語を学ぶ環境としては安心感が素晴らしい地域と言えます。
AIの積極的な導入やビジネス英語の大切さをいち早く取り入れる姿勢はもちろん、スピーチコンテストやディベート大会など、実力を試せる環境が整っているのです。
英語を学びたい方(特に学生さん)は、まずは地域の活動やコンテストへの参加を検討してみてください。
新たな挑戦が、あなたの英語スキル向上への第一歩になるでしょう!