「新人研修はどんな内容にしたらいい?」
「面白い新人研修にするにはどうすればいい?」
企業の研修や人事を担当する方は、このようなお悩みに頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
4月から新入社員を迎えるにあたって、新人研修の内容やテーマなど、考えることは山積みですよね。
グローバル化が加速する昨今では、内定者の海外研修や英語を取り入れた新人研修を実施している企業も少なくありません。
今回は、より充実した内容にするために、新人研修に面白さが必要な理由と、新人研修におすすめの英語を使ったゲームやプログラムを紹介していきます。
新人研修とは
今回のテーマは、「新人研修」ですが、そもそも新人研修とは、どんな目的で行われるものなのでしょうか。
新人研修と一言でいっても、講義形式のような座学を何日も続けていては、なかなか集中して聞いてもらえません。
もし、従来の内容のまま、形式的な新人研修を続けているという企業は要注意です。
新人研修が面白くない理由
- 研修の目的やゴールがわからない
- 知識を詰め込むだけの講義になっている
- エンタメ性が極端に欠けている
数ヶ月前まで学生だった新入社員にとって、目的もなく、専門的な話を一方的に聞かされるような研修は苦痛でしかないでしょう。
基本的なビジネスマナーをはじめ、業務に必要なことを全て盛り込んだ内容では、エンタメ性に欠けてしまうというのも仕方ないかもしれません。
しかし、新人研修は、新入社員との初めての交流の場であり、お互いを知るには絶好のチャンスでもあるのです。
ただ決まった時間を淡々と進めるのではなく、新入社員が自ら考え、アイディアを出し、周囲とコミュニケーションを取りながら取り組むのが理想といえるでしょう。
新人研修の内容を面白くする工夫
新入社員が飽きることなく、最後まで主体的に取り組める研修にするには、「面白い!」と思わせるような内容・テーマが必要です。
とはいえ、研修に必要な面白さは、単なる笑いやおふざけのようなものではありません。
探究心や知的好奇心を刺激され、新入社員が主体的に行動を起こしたくなるような「面白さ」です。
新人研修の内容を面白くするための5つの工夫
- 研修にゴールを設定する
- 参加型で主体的に取り組める
- 実務をシミュレーションできる
- ゲーム要素を取り入れる
- 新入社員同士が交流できる
「ここで学ぶ内容は、実務にどう役立つのか」というゴールを共有することで、研修の見通しが立ち、受け身になりがちな新入社員の意識を高められます。
一方的に話を聞くのではなく、参加型の実務シミュレーションにすれば、さらに積極性を引き出せるでしょう。
学生気分が抜けきらない新入社員に対し、新人研修で厳しく叱責するのは逆効果です。
ゲーム要素を取り入れて、「面白い!」「楽しい!」と思わせる工夫も必要になります。
また、緊張している新入社員が集まり、堅い表情で黙ったまま研修がスタートするのはできるだけ避けたいものです。
まずは自己紹介や共通点探しといった「アイスブレイク」を行い、お互いの壁を取りはらうことから始めると良いでしょう。
新人研修で英語を取り入れる重要性
世界経済のグローバル化が急速に進むなか、英語力は、企業にとって必要不可欠のスキルとなってきています。
スキルアップ研究所が実施したビジネス英語に関する実態調査によれば、「ビジネス英語を学んだ経験がありますか?」という質問に対し、86.8%の人が「いいえ」と回答し、社会人の大半がビジネス英語を学んだ経験がないことがわかりました。
外資系企業や多国籍企業、輸出入に関する業務がメインの企業においては、英語でのコミュニケーション能力は必須といえます。
日本企業でも、ビジネスのグローバル化にともなって、英語を使用する機会がどんどん増えていくことは想像に難くありません。
ビジネスに必要とされる英語力は、単語や文法を座学で学んだだけでは身につきません。
語学に加えて、異文化への理解や臨機応変に対応できる柔軟なコミュニケーション能力が求められます。
英語を取り入れた新人研修は、これからの企業を支える新入社員を英語ができるグローバルな人材へ育てる最初のステップとして有効に活用していくべきでしょう。
英語に関する内容が面白い新人研修
英語を取り入れた新人研修は、英語力の習得だけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力の養成に役立ちます。
初めて触れるビジネス英語へのハードルを下げ、面白くもしっかり学びのある新人研修例を紹介します。
英語伝言ゲーム
英語伝言ゲームは、その名の通り、英語で伝言していくゲームです。
最初の人にお題となる英語表現または英文を教え、順番に伝言していきます。
日本語を一切使わず、英語を聞き取り正しく使えるというのは、意外と難しいもの。
初めて顔を合わせる新入社員同士の距離が縮まりやすく、アイスブレイク的な要素もあるので、研修の序盤に取り入れてみるのがおすすめです。
Never have I ever!
「Never have I ever!」は、大人向けのパーティー企画として人気のゲームです。
順番に”Never have I ever ○○.”(わたしは一度も○○したことがない)と宣言し、質問や応答をし合いながら交流を深めます。
他の人はしたことがありそうだけど、じつは自分はしたことがないことを挙げると、意外性があって非常に盛り上がります。
ただお互いの経験を教え合うだけでなく、動詞の過去分詞形や不規則変化、時制などもみんなで一緒に学べる機会にもなり、新人研修にぴったりのゲームといえるでしょう。
異文化交流プログラム
「異文化交流プログラム」は、異文化や多様性を学ぶためのコミュニケーション研修のことを指します。
グローバルビジネスには、「様々な文化的背景を持つ人々との効果的かつ適切な交流・関わりを可能にする一連の認識・情緒的・行動的能力及び特性」である異文化対応力が不可欠です。
異なる文化や習慣を受容し理解する力、異文化交流で適切な態度や行動できる力、そして第三者的な視点で客観的に物事を捉える力などは、すべて異文化対応力に該当します。
参照:VALUE ルーブリック
日本と諸外国の文化の比較をはじめ、コミュニケーションの違い、ビジネス手法の違いなどを考えるワークを行います。
異文化間で生じる誤解や衝突を減らし、国際ビジネスを効果的に進めていく上でとても重要な研修といえるでしょう。
ビジネス英会話ロールプレイ
「ビジネス英会話ロールプレイ」は、実際のビジネスシーンを想定した実践・演習です。
ビジネス英語ならではの表現や対応を学べるだけでなく、新入社員一人ひとりに当事者意識を持ってもらいやすいのが特徴です。
特定の場面を想定した「ケース型ロールプレイ」やテーマを決めて2名〜4名程度のグループに分かれて行う「グループ型ロールプレイ」のほか、過去に実際に発生したトラブルを想定した「問題解決型ロールプレイ」、定型的な対応の習得に有効な「モデリング型ロールプレイ」などがあります。
英語ディスカッション
英語力がある程度ついていて、意見や感想などを英語で伝えられるレベルであれば、「英語ディスカッション」もおすすめです。
ディスカッションでよく使われる定番表現やお決まりフレーズなどは、知っておいて損はありません。
効果的にコミュニケーションを取れるよう、誰もが知っていて、特定の人が嫌な思いをしないテーマで、3以上の選択肢を挙げて議論するのがおすすめです。
まとめ
新人研修に面白さが必要な理由と、新人研修におすすめの内容を紹介しました。
緊張と不安でいっぱいの新入社員にとって新人研修は、自分が企業で働く姿をイメージさせ、今後の仕事へのモチベーションを左右する重要な機会です。
新人研修が面白いと、企業への期待は高まります。
これから幾度となく降りかかってくる試練や困難は、高い意欲と前向きな気持ちがなければ乗り越えられません。
面白くて有意義な新人研修は、新入社員だけでなく企業にとってもプラスになります。
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