今やAIは私たちの日常生活に深く入り込み、その名前を聞かない日はないほどです。
毎日触るスマートフォンから、家電製品、オンラインサービス、さらには職場の業務まで、気づかないうちにAIの恩恵を受けている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そもそもAIとは何か、私たちの身近で使われている具体例、仕事における活用事例などについて、詳しく解説します。また、記事の後半では、英語学習への応用についてもご紹介します。
これを読めば、AIがより身近な存在に感じられますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
そもそもAI(人工知能)とは?
AI(Artificial Intelligence)とは、人間のように学習し、判断し、問題を解決する能力をもったコンピュータープログラムです。日本語に訳す場合は「人工知能」と呼ばれます。
特に近年進化が著しい生成AIなどでは、機械学習やディープラーニングなどの技術を用いて、データをもとに「最適な行動」や「正しい判断」を導き出すのが特徴です。
もともとは専門的な技術だったAIも、現在ではスマートフォンや家電、自動車など、私たちの生活のあらゆる場面に導入され、身近な存在となりつつあります。
日常生活でAIが使われている身近な例
私たちの日常生活の周辺では、気づかぬうちにAIが活用されています。
ここでは、特に代表的な8種類の活用例について、順に確認していきましょう。
音声アシスタント
「OK, Google」「Hey Siri」などでおなじみの音声アシスタントは、身近でAIが活用されている代表的な例です。
話しかけた内容をAIが認識し、天気予報を聞いたり、アラームを設定したり、スマート家電と連携させたりと、ユーザーの意図に応じた返答や操作を行います。
近年では、スマートフォン以外でも音声サポートの活用が広がり、今後も重要度が増していくでしょう。
お掃除ロボット
ルンバをはじめとするお掃除ロボットも、AIの力で効率的に部屋を掃除してくれます。
家具の位置や部屋の形をAIが学習し、ぶつからずに移動したり、ゴミの多い場所を重点的に掃除したりと、まさに「考える家電」と呼べる存在です。
冷蔵庫、洗濯機などのスマート家電
お掃除ロボット以外にも、最近の家電製品にはAIが搭載されているものが増えています。
たとえば、AI冷蔵庫は食材の鮮度や在庫状況を把握し、最適な保存温度を自動で調整します。
また、洗濯機では、衣類の量や汚れ具合に応じて洗い方を変えるAI機能も登場しており、家事の負担軽減に貢献しています。
自動車の自動運転支援
車の自動運転や運転支援システムにも、AI技術がフル活用されています。
前方の車両や歩行者を認識し、ブレーキ操作をサポートする「自動ブレーキ」、車線のはみ出しを防ぐ「車線逸脱警報」などは、すでに多くの車に搭載されています。
自動運転支援技術の進化は目覚ましく、この調子でいくと、完全な自動運転車の実用化もそう遠くないかもしれません。
写真編集アプリ
スマートフォンで使えるカメラアプリや写真編集アプリでは、AIが被写体の顔や背景を自動で認識し、最適なフィルターや補正方法を提案してくれます。
最近では、シミやシワの補正、背景のぼかし、不要なものの削除といった高度な加工もワンタップで実現できるようになり、写真編集がより手軽になっています。
翻訳アプリ
AIを活用した翻訳アプリも、旅行や学習の場面で欠かせない存在になっています。
カメラで撮影した看板やメニューをその場でリアルタイムに翻訳する機能はもちろん、音声入力による通訳モードや、文章全体の意味を踏まえた自然な翻訳文の表示も可能です。
AI翻訳の精度は年々向上しており、日常的なコミュニケーションにも十分活用できるレベルに達しています。
ショッピングのレコメンド機能
Amazonや楽天などのオンラインショップでは、AIがユーザーの閲覧履歴や購入履歴、検索傾向を分析し、最適な商品をおすすめする機能が導入されています。
たとえば「この商品を買った人はこんな商品も見ています」といった表示は、すべてAIによる予測に基づいています。
こうした機能により、オンラインでも欲しいものに素早く出会えるだけでなく、興味のある商品を効率よく見つけられるようになってきています。
予測変換やWeb検索結果の最適化
スマートフォンで文字を入力する際に、次に入力されそうな単語を予測して表示する機能も、AIによる自然言語処理の成果です。
また、Googleなどの検索エンジンでは、検索キーワードの文脈をAIが理解し、ユーザーにとって最適な検索結果を表示してくれます。
AIが使われている仕事の身近な例
AIは日常生活だけでなく、仕事の現場にも広く浸透しています。
特に、単純作業の自動化や業務の効率化、精度の向上といった面で大きな成果を上げており、さまざまな業界で活用が進んでいます。
ここでは、身近で仕事にAIが使われている例を4つ確認していきましょう。
工場での異常検知・不良品チェック
製造業では、AIを使って製品の品質管理が行われています。
たとえば、カメラで撮影した画像をAIが解析し、通常と異なる形状や色の部品を即座に検出します。
これにより、人の目では見逃してしまうような小さなミスも自動で発見でき、品質向上と人手不足対策に役立っています。
議事録作成、コールセンター対応
音声認識技術を活用したAIは、会議の内容を自動で文字起こししてくれる「議事録作成ツール」として活躍しています。
また、コールセンターでは、AIチャットボットがお客様のよくある質問に自動で対応するなど、業務の効率化が進んでいます。
スパム検知や不正利用の監視
メールの迷惑フィルターや、クレジットカードの不正利用検知にもAIが使われています。
たとえば、不自然なアクセス、不規則な取引パターンを検知して、リアルタイムに警告を出す仕組みは日々進化し、私たちの安全な暮らしを支えています。
農業分野でのドローン活用・収穫物の選別
農業においても、AIとドローンを組み合わせて、農薬の最適な散布量や場所を判断するシステムなどが活用されています。
さらに、収穫物の大きさや色をAIが判別して、自動で仕分けるロボットも実用化が進んでおり、農業の省力化に貢献しています。
AIは英語学習にも応用されています
AIの進化は、語学学習の世界にも大きな変化をもたらしています。特に英語学習の分野では、AIを活用したさまざまなサービスやアプリが登場し、効率的かつ継続しやすい学びを実現しています。
たとえば、AIによる発音チェック機能を使えば、自分の発音とネイティブの発音を比較して、どの音がずれているかを確認できます。また、英文法の間違いを指摘してくれるライティングサポートや、リスニング力に応じた英語音声の自動調整なども、AIが得意とする分野です。
学研のオンライン英会話「Kimini英会話」では、AIと講師による学習を組み合わせたレッスンを提供しています。
たとえば、AIによって生成されたダイアログや英文をもとに会話練習を行ったり、自動で記録された学習履歴から最適なカリキュラムを提案したりと、個人のレベルや目的に合わせた学びが可能です。
さらに、スマートフォンのホーム画面に登録すれば、アプリのようにワンクリックでアクセスでき、スキマ時間の活用にも最適です。
効率よく英語力を高めたい方は、ぜひ日々の学習にAIを活用してみてください。
アプリのようにワンクリックでログイン可能に!らくらくログイン設定のご案内
まとめ
今回は、身近で使われているAI技術をテーマに、具体的な活用例などを詳しくご紹介しました。
AIはもはや特別な技術ではなく、私たちの生活に自然に溶け込んだ身近な存在になっています。音声アシスタントや家電、仕事の自動化など、あらゆる場面で私たちをサポートしてくれています。
今回ご紹介したことを参考にして、日々の暮らしにAIを積極的に活用していきましょう。