インドネシア東部に位置するコモド国立公園(Komodo National Park)は、世界でも珍しい巨大な爬虫類「コモドドラゴン(Komodo Dragon)」が生息する場所として知られています。
ユネスコ世界自然遺産に登録されているこの公園は、美しい自然、豊かな海洋生態系、そして生物多様性にあふれています。
コモド国立公園とは?What is Komodo National Park?

コモド国立公園は、1991年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。インドネシアのフローレス島(Flores Island)近くに位置し、コモド島、リンチャ島、パダール島などを含んでいます。
- National park(国立公園)
- World Natural Heritage Site(世界自然遺産)
- Endangered species(絶滅危惧種)
コモドドラゴンは、世界最大のトカゲであり、現存する“生きた恐竜”のような存在です。
“The Komodo dragon is the largest living species of lizard.”
コモドドラゴンとは? What is the Komodo Dragon?
Komodo Dragonは体長2〜3メートル、体重は70〜90キログラムにもなる大型の肉食性トカゲです。鋭い爪と強いあご、そして毒を含む唾液を武器とします。
英語で使える表現:
- Apex predator(頂点捕食者)
- Venomous saliva(毒のある唾液)
- Carnivorous reptile(肉食性の爬虫類)
“The Komodo dragon hunts deer, wild boars, and even water buffalo.”
(コモドドラゴンはシカやイノシシ、さらには水牛さえも狩ります。)
ダイビングと海洋生態系 Diving and Marine Ecosystems

コモド国立公園は陸上の自然だけでなく、海中の楽園(underwater paradise)としても有名です。ダイバーにとって憧れのスポットで、カラフルなサンゴ礁、マンタ、ウミガメなどに出会えます。
- Coral reef(サンゴ礁)
- Scuba diving(スキューバダイビング)
- Marine biodiversity(海洋の生物多様性)
“The park is home to more than 1,000 species of fish and 260 species of coral.”
(この公園には1,000種以上の魚と260種以上のサンゴが生息しています。)
観光英会話で使える表現 Useful English for Visitors
コモド国立公園を訪れる観光客は世界中からやってきます。ツアーガイドとの会話、ホテルのチェックイン、船の予約など、英語が必要な場面が多くあります。
例文:
- “Where can I see Komodo dragons safely?”
(コモドドラゴンを安全に見られる場所はどこですか?) - “Do I need a local guide?”
(現地ガイドは必要ですか?) - “Is scuba diving available here?”
(ここでスキューバダイビングはできますか?)
世界遺産 コモド国立公園をテーマにした作品
World Heritage Site: Komodo National Park
ドキュメンタリー作品
《Planet Earth II – Islands》(BBC, 2016)
このBBCの自然ドキュメンタリーシリーズの「Islands(島々)」エピソードでは、コモドドラゴン(Komodo dragon)の生態に焦点を当てています。獲物を狩るシーンや、オス同士の闘争がリアルに描かれています。
英語学習ポイント:
- ナレーションは明瞭なイギリス英語(David Attenborough)。
- 高品質の字幕があり、リスニング練習に最適。
- 生物学的な語彙が学べます(例:”predator”(捕食者), “territory”(縄張り), “ambush”(待ち伏せ)など)。
使える表現:
- “The Komodo dragon is the largest lizard on Earth.”
(コモドドラゴンは地球上最大のトカゲです。) - “It uses venom to weaken its prey.”
(獲物を弱らせるために毒を使用します。)
子ども向け動画
《National Geographic Kids – Komodo Dragons》
ナショナルジオグラフィック・キッズのYouTube動画。短く、やさしい英語でコモドドラゴンの特徴を説明。
英語学習ポイント:
- 語彙はCEFR A1〜A2レベル(初級)向け。
- 明るく親しみやすい語り口調。
- 学校や家庭学習でも使いやすい。
語彙例:
- “strong legs”, “long tail”, “sharp teeth”, “dangerous lizard”
ドキュメンタリー映画
《Wild Indonesia(National Geographic Channel)》
インドネシアの自然と野生動物を特集したシリーズ。コモド島を含むエピソードがあり、島の地形やコモドドラゴンの暮らしを映します。
英語学習ポイント:旅行や地理に関する表現が多く、観光英語の補強になる。
- “Komodo Island is home to the world’s largest lizard.”
(コモド島には世界最大のトカゲが生息しています。) - “Tourists must be accompanied by local guides.”
(観光客には現地ガイドの同伴が必要です。)
英語絵本・児童書
《Komodo!》by Peter Sis
コモド島を舞台にした冒険物語。少年がコモドドラゴンを探しに行くという設定。
英語学習ポイント:
- 文章は短く、語彙はシンプル。
- ストーリー仕立てなので、読みながら自然な英語の表現が学べます。
単語:
- jungle(ジャングル)
- adventure(冒険)
- reptile(爬虫類)
インドネシアでコモドドラゴンをモチーフにした作品やキャラクター
Works and Characters Based on the Komodo dragon in Indonesia

マスコットキャラクター:「ModoとFiersa」
アジア競技大会ジャカルタ・パレンバン2018(Asian Games 2018)
大会マスコットのうちの一つ「Bhin Bhin(楽鳥)、Atung(バビルサ)、そしてKaka(サイ)」が有名ですが、開催地にちなんだ地域マスコットとして、「Modo」と「Fiersa」というコモドドラゴンのキャラクターも作られました。
伝統衣装を着た可愛らしいコモドドラゴンで、観光プロモーションにも活用されました。
アニメや子ども向け番組:
インドネシア国内の教育系アニメ番組では、コモドドラゴンをキャラクターにした登場人物が出ることがあります。
「Si Komo」(シ・コモ)
1990年代に人気を博した子ども向け番組に登場するコモドドラゴンのキャラクター。教育的内容を含み、環境保護や動物愛護などをテーマにしていました。
“Si Komo”は、インドネシア語で「コモくん」的な愛称です。
- “Si Komo is a friendly Komodo dragon who teaches children about nature.”
(シ・コモは、子供たちに自然について教えるフレンドリーなコモドドラゴンです。)
観光PRキャラクター
インドネシア観光省(Wonderful Indonesia)は、観光キャンペーンの中でコモドドラゴンを親しみやすく紹介するため、マスコット風のイラストや映像キャラクターを活用しています。
日本語版パンフレットでも“コモドドラゴンに会いに行こう!”というフレーズが使われるなど、親しみを込めて観光客に紹介されています。
ゲームやアート作品
インドネシアのローカルアーティストやデザイナーの中には、コモドドラゴンをモデルにしたデジタルアートやグッズ(Tシャツ、ステッカー、フィギュア)を制作している人もいます。
ゲーム開発の分野でも、コモドドラゴンをモンスターや守護獣のように描く例があり、ローカルなゲームフェスで展示されることもあります。
まとめ
コモド国立公園は、自然の驚異と生きた歴史が融合した場所です。
爬虫類や海洋生物が好きな子どもたちと一緒に訪れたら、きっと一生忘れることができない、
素晴らしい体験ができるに違いありません。
是非訪れたい世界遺産の一つです!
