皆さんは「靴下」に穴って開きますか?
私は体質なのか何なのか、なかなか穴が開きません。そのため靴下が長持ちして良い一方、なかなか捨て時がわからずに困っています。その一方、友人は数回履くだけで爪先に穴が開いてしまうそう…。それに比べればマシなのか…。
さて、というわけで今回のテーマは「靴下」です。英語で靴下を何と言うか、詳しく解説していきます。
また、記事の後半では「くるぶしソックス」や「ハイソックス」、「5本指靴下」など、具体的な靴下の名前を英語で何と言うかについてもご紹介しています。これを読めば、英語で靴下を無くしたときも安心ですよ。
それでは、早速始めていきましょう!
「靴下」は英語で何て言う?
「靴下」は英語で “socks” と言います。
発音記号は「sɑːks」でカタカナだと「ソックス」です。日本でもよく使う表現なので、聞き馴染みがある人も多いでしょう。
I bought new socks for you.
訳)新しい靴下を買ってきたよ。
Thank you, Mom.
訳)ありがとう、お母さん。
ソックスは単数形? 複数形?
socks は語末に s が付いていることからもわかるように、複数形です。靴下の単数形は sock と言います。
とはいえ、実生活では靴下を左右1組で扱うのが普通なので、たいていは socks と複数形で表現します。また、複数の靴下を表す場合は “○○ pairs of socks” を使います。たとえば2組の靴下(計4つ)であれば two pairs of socks ですし、3組の靴下(計6つ)であれば three pairs of socks となります。
理論上は1組の靴下も a pair(one pair)of socks とすべきところですが、日常会話では単に socks とだけ言うことも多いです。
There are three pairs of socks here. One pair has been used by Dad.
訳)ここに3組の靴下がある。そのうち1組は父の使用済みだ。
Why did you mix them?
訳)なぜ混ぜた。
「片方の靴下」は英語で何て言う?
先述の通り靴下の単数形は sock ですが、「片方の靴下」と言う場合は文脈によって色々な言い方が考えられます。
たとえば、あるはずの「もう片方の靴下」を探しているのであれば “the other sock” が適切でしょう。the other は「決まったもう1つの」という意味なので、ペアの片割れというニュアンスが表現できます。
Do you know where the other sock is?
訳)靴下もう片方どこか知らない?
Isn’t it in the back of the dresser?
訳)タンスの奥じゃない?
その一方、路上などで「1枚だけの靴下」を見つけた場合は “a single sock” がよいでしょう。この場合、ペアのもう一方は念頭にないので、the other sock と言うのは不自然になります。
I found a single sock on the road.
訳)路上で片方だけの靴下を見つけた。
I wonder in what situation it was dropped.
訳)どういう状況で落としたんだろうね。
もちろん、どちらの場合も “one sock” や “a sock” とシンプルに表現してもOKです。ただし、one や a を付けず sock とだけ言うのは文法ミスになるので気をつけましょう。
I want to give a name to the phenomenon of one sock disappearing…
訳)靴下が片方だけ消える現象に名前を付けたい…。
How about the name “One Sock Missing Syndrome?”
訳)「片一方靴下失踪症候群」なんてどうだい?
「靴下を履く」「靴下を脱ぐ」は英語で何て言う?
「靴下を履く」は英語で “put on socks” と言います。反対に、靴下を脱ぐ場合は “take off socks” です。洋服の脱ぎ着も同様に put on と take off を使うので、英語で靴下は洋服の一種と捉えられていることがわかります。
同様の理由から、「靴下を履いている」という状態は “wear socks” と言います。
If you put on socks, then you wear socks and you need to take off socks some day.
訳)もし靴下を履いたら靴下を履いていることになって、いつか靴下を脱がなければなりません。
Why are you stating the obvious?
訳)何当たり前のこと言ってんの?
色々な靴下の種類を英語で言ってみよう!
ここからは、「くるぶしソックス」や「クリスマス用靴下」など、具体的な靴下の種類について深掘りして確認していきましょう。
「くるぶしソックス」in English
くるぶし丈の短い靴下は、英語だと “ankle socks(アンクルソックス)” と言います。
ankle が「くるぶし」という意味なので、日本語の「くるぶしソックス」とまったく同じ作りですね。
なお、くるぶしまでも届かず、履いているのかわからないほどに短い靴下は “no-show socks(ノーショーソックス)” と言います。直訳すると「見せない靴下」という意味です。日本では「フットカバー(foot cover)」という呼び方が好まれますが、これだと足を覆うビニールカバーなども表すので、誤解が生まれないようご注意を。
My dad only wears ankle socks.
訳)私のお父さん、くるぶしソックスしか履かないんだよね。
Many men are like that. As for me, I only wear foot covers.
訳)そういう男性は多いよ。かくいう僕はフットカバーしか履かないね。
Are foot covers those plastic ones? Are you injured or something?
訳)フットカバーってあのビニールのやつ?足ケガでもしてんの?
No, no! They’re just short socks that are not visible over the shoes.
訳)いや違う違う!靴の上から見えない短い靴下のことだよ。
Ah, you mean no-show socks.
訳)ああ、ノーショーソックスのことね。
Yes, that’s right.
訳)そうとも言う。
「ハイソックス」in English
膝くらいまでの長い靴下を日本では「ハイソックス(high socks)」と呼びますが、これは和製英語なので英語圏では使われません。
英語だと「どれくらい high なのか」を表すのが通例で、長さに応じて以下のように表現します。
英語名 | 読み方 | 意味 |
knee-high socks | ニーハイソックス | 膝(knee)までの靴下 |
over-the-knee socks | オーバーザニーソックス | 膝より上(over)まである靴下 |
thigh-high socks | サイハイソックス | 太ももまである靴下 |
「5本指靴下」in English
指先が5つに分かれた「5本指靴下」は、英語だと “toe socks(トゥソックス)” と言います。toe は「爪先」という意味です。
5本指靴下というピッタリな名前があることから、日本生まれの靴下だと思っている人も多いでしょうが、実は toe socks はアメリカ発祥だと言われています。
足指の1つひとつが独立している形状から、スポーツやヨガでの利用を中心に人気を集め、現在では健康志向の人々に多く愛されています。
Once you get used to wearing toe socks, it becomes difficult to wear regular socks.
訳)5本指靴下に慣れると、普通の靴下に戻れなくなります。
「クリスマス用靴下」in English
クリスマスにサンタさんがプレゼントを入れてくれる靴下のことを、英語では “Christmas stockings(クリスマスストッキングズ)” と言います。
「靴下なのに socks じゃないの?」と思った人も多いでしょうが、普通の靴下だと到底プレゼントは入りませんよね。stockings は日本でも「ストッキング」と言う通り、靴下より大きな装身具を表します。そのため、サンタさんが大きなプレゼントを入れても大丈夫なのです。
もしクリスマスに stockings でなく socks を用意したとしたら、サンタさんも困ってしまうでしょうね。
I prepared Christmas socks for you, my little boy.
訳)坊や、あなたのためにクリスマス用の靴下(ソックス)を用意したわよ。
Those will only fit a few candies! Get a Christmas stocking instead, Mom!
訳)そんなんじゃ飴くらいしか入らないよ!ちゃんとクリスマスストッキングを準備してよ!
まとめ
今回は「靴下」を表す英語表現について、詳しく確認してきました。
靴下は英語で socks と言います。基本左右1組で使うので socks と複数形にするのが自然ですが、片方だけを表す際は sock と単数形にすることもあります。
一括りに靴下といっても、色々な種類があるので、今回ご紹介したことを参考に、英語でも靴下を正しく表現していきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!