気候によって変わる風、そして「~風」と、なんらかの様子を表す表現、これらは英語でどう言えば良いのでしょうか。まずは簡単な名詞としての風をご紹介した後に、「~風」という表現について解説していきます。よく見ると英語にも決まりがあるので、そのルールを見抜いた後ならリーディングやリスニング、ライティング、スピーキングがよりスラスラできるようになりますよ!
風はWind
超基礎英語なので解説はもはや不要ですが、風は英語でWindですね。数えることはできないため、複数形でも形は変わりません。
ただ、前に形容詞を付ける場合は「a+形容詞+Wind」と表現することもあるので、これを一概に間違いとは言えません。不可算名詞だけども冠詞がつく場合はあると覚えておきましょう。
Breezeはそよ風
「風」と言えばWindですが、そういえばBreezeとも言いませんか?こちらはより優しく吹く風のことを言うので、日本語だと「微風」や「そよ風」となります。こちらもWindと同じく、不可算名詞ですが形容詞がつくと冠詞もつくことがあります。
Breezeを英英辞書で調べると、以下のような解説がされていました。
a gentle or light wind, usually refreshing(=穏やかで、通常は気持ちよい、心地よい風のこと)
一般的に「風」と言いたいならWind、それよりも優しく心地よい風と言いたいならBreezeが適切です。
その他の「風」の英単語
風が弱ければBreezeだと解説しましたが、では強くなればどう表現すれば良いのでしょうか。日本語でもそうですが、英語でも風が強くなれば別の言い方になったりもします。以下でその単語の変化を見てみましょう。
- gale:強風
- storm :暴風
- gust :突風
- whirlwind :つむじ風
- tornado :竜巻
強い風ならGaleでなくてもStrong windでもOKですが、せっかく別の単語があるのでここで覚えておきましょう。暴風なもう木をなぎ倒す勢いの風で、日本の場合は台風シーズンによく使いますよね。
突然吹いてすぐに収まる風ならGust、地表で渦を巻くつむじ風ならWhirlwind、そしてアメリカでよく発生し、時として甚大な被害をもたらす竜巻はTornadoです。
「風」の前によく付ける形容詞
先ほど、WindやBreezeの前に形容詞がつくと冠詞がつく場合があると解説しましたが、その形容詞には何が使われやすいのでしょうか。形容詞があることによって風の様子がよりわかるようになるので、知っておくと便利です。季節による風の違いを表現することは多いので、暑さや寒さに関する形容詞を以下でチェックしてみましょうか。
- frosty breeze(wind) 凍てつくような風
- chilly breeze(wind) 肌寒い風
- cool breeze(wind) 涼しい風
- warm breeze(wind) 暖かい風
- sultry breeze(wind) 蒸し暑い風
- tropical breeze(wind) 熱帯の風
寒い風から暑い風になるように並べてみました。見慣れているCoolやWarmは使いやすいですよね。それよりも寒かったり暑かったりした時には、上記の単語を使えば相手に伝わりやすいです。日本は梅雨があり、地球温暖化の影響もあってかかなり暑苦しくなりますから、蒸し暑い風、Sultry breezeは覚えておくことをおすすめします。
「~風」を表す英語表現
では、ここからは「~風」という意味を英語でどう表すのかを見ていきましょう。「風」ては別の意味になってしまいますが、同じ漢字を使うのでついでに覚えちゃいましょう!
「名詞+ish(イッシュ)」の形
英語で「~風」と言う場合、いくつかパターンがあります。そのうちのひとつが「名詞+ish(イッシュ)」の形です。こうすることによって、以下のような言葉ができあがります。いくつか知っているものもあるのではないでしょうか。
- childish(子供っぽい)
- boyish(少年っぽい)
- selfish(わがままっぽい)
- foolish(馬鹿っぽい)
「child(子供)」+「ish」の形であったり、「boy(少年)」+「ish」の形であったり、これらで「~風」という意味を表すことができます。他にも、「固有名詞+ish」という言い方もできるのですが、この時には間にハイフンを入れます。Tokyo-ish(東京っぽい)のように使えます。
「style」を使う
Styleも、「~風」という意味で使います。よく見るのはデザインや料理についての英語ですね。和風ならJapanese styleと言えますし、洋風ならWestern styleと言います。
家のデザインを決める時などに日本語でも言うのではないでしょうか。モダンスタイルなどは既に日本語となっている言葉でもありますね。
まとめ
「風」は英語でWindやBreezeでしたが、これらはあまりに基本の単語なのであまり解説する必要はないでしょう。むしろ習うとしたら、その名詞に追加する形容詞ですね。これによって風の様子がよくわかるようになり、内容に深みが出るからです。また、「~風」という英語表現も覚えました。単語をただ暗記しているとわからないですが、-ishがついていたら「~風」という意味なんだとわかれば暗記もしやすくなりますね。