イタリア北東部、アドリア海のほど近くに位置するアクイレイア(Aquileia)は、紀元前2世紀にローマ人によって築かれた重要な古代都市です。古代には「第2のローマ」とまで称されたほどの繁栄を誇り、その後もキリスト教の布教の拠点として、中世には宗教都市として存在感を放ち続けました。
そんなアクイレイアの魅力が詰まっているのが、世界遺産「アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ」。美しいモザイク画が残る大聖堂や、発掘途中のローマ時代の街並みは、タイムスリップした気分を味わえる場所。
英語で感動をシェアしながら、世界遺産の知識も深めていきましょう!
アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカとは?

古代ローマとキリスト教が交差する、不思議で魅力的な場所。それがアクイレイアです。
アクイレイアとは?
アクイレイアは、紀元前181年にローマ帝国の軍事植民都市として築かれました。場所はイタリア北東部のポー平原。交易の中心として大きな役割を果たし、帝政ローマ時代に大いに繁栄した都市でした。
当時の人口は10万人以上ともいわれ、その都市規模はローマに次ぐほどだったとか。
アクイレイアの繁栄と破壊
アクイレイアは、地中海と中央ヨーロッパを結ぶ交易ルートの中心地として、ワイン、オイル、琥珀などが行き交い、富と文化が集まりました。
しかし、5世紀には西ゴート族やフン族の襲撃により都市は壊滅的打撃を受けます。特にフン族のアッティラによる襲撃は壊滅的で、繁栄の跡は一度、瓦礫と化してしまいました。
それでもこの地には、キリスト教布教の拠点としての価値が残り続けました。バシリカ式聖堂の床に描かれた壮大なモザイク画は、4世紀のものとされ、早期キリスト教芸術の傑作とされています。
現在の遺跡には、当時のフォーラム(広場)、倉庫、浴場、墓地、劇場などが点在しており、考古学的発掘が今も続いています。
アクイレイア大聖堂
アクイレイアの信仰の中心が「総主教聖堂バシリカ(Basilica of Aquileia)」です。現在の建物は1031年、総主教ポッポによって再建され、その後、14世紀にはゴシック様式が加えられました。
聖堂の床に広がるモザイク画は必見です。クジャクやニワトリ、亀など、象徴的なモチーフが使われ、キリスト教の教えや永遠の命への信仰が視覚的に表現されています。
この聖堂は、アクイレイア総主教区の中心でもあり、18世紀までこの地域の宗教的権威の中心でした。
アクセス
日本からアクイレイアへの旅は少し長めですが、意外とスムーズ。成田空港からヴェネツィアまでの直行便は約12時間40分。そこから電車でトリエステ経由で「アクレイア駅(Cervignano–Aquileia–Grado)」駅まで行き、そこからタクシーで約12分で遺跡に到着できます。
小さな町ですが、駅周辺は静かで美しく、心が落ち着くロケーションです。
世界遺産としての価値
1998年、ユネスコは「アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ」を世界遺産に登録しました。登録名はArchaeological Area and the Patriarchal Basilica of Aquileiaです。
その後、2017年にはネクロポリス(墓地)も追加され、2018年・2025年にかけて範囲の軽微な変更がなされています。
登録理由は?
ユネスコの登録基準では、以下の点が評価されています。
- 古代ローマとキリスト教という2つの巨大文明の接点であり、ローマ文明の重要な証拠である。
- 未発掘の区域も多く、初期ローマ都市の中でも遺跡の大半は保存状態がよい。
- 総主教聖堂を中心とする建造物群は中世初期の中央ヨーロッパにおけるキリスト教布教に重要な役割を果たした。
UNESCO World Heritage Convention:Archaeological Area and the Patriarchal Basilica of Aquileia
覚えておきたい英会話フレーズ
旅行や文化について話すとき、英語で気持ちを伝えられたら素敵ですね。ここでは、アクイレイアを英語で紹介したい時に役立つフレーズを会話形式でご紹介します。
訳)アクイレイアが「第二のローマ」と呼ばれていたの、知ってた?
訳)ええっ、こんな小さな町にそんなすごい歴史があるなんて!
訳)大聖堂の床モザイク、本当に美しかったね。
訳)うん、しかも1600年以上前のものだって!信じられる?
訳)遺跡のあの静けさがすごく良かった。時が止まったみたいだったね。
訳)まるで生きた歴史の本の中を歩いているみたいだったよ。
訳)こういう隠れた世界遺産、もっと訪れてみたいよね。
訳)もちろん!次の旅、すぐに計画しよう!
おすすめスポット

アクイレイアの魅力は、発掘されたローマ遺跡と宗教芸術の融合にあります。
古代遺跡を歩こう
ローマ時代のフォーラム(広場)や公共浴場、邸宅跡、劇場跡などを実際に歩いて見ることができます。「フォロ・ロマーノ」は特に圧巻!石柱が立ち並ぶ姿は、当時の繁栄を感じさせてくれます。町のいたるところに遺跡があるため、ゆっくり歩くことで、自然と「発見」が楽しめます。
国立考古博物館では、モザイク、彫刻、日用品など、2000点以上の遺物を展示。時間をかけて観たい名所です。
総主教聖堂バシリカ
建築はロマネスクとゴシックの融合。美しい柱やアーチは必見です。鐘楼(9世紀建造)からは町全体を見渡せる絶景が広がります。
内部にも見どころがいっぱい。モザイク画や、12世紀に描かれた、バシリカの奥にある地下礼拝堂(クリプト)のフレスコ画も印象的です。
ロムルスとレムス(ローマ建国伝説の双子)の像も鐘楼前に立っており、まさに歴史と神話が交差する場所となっています。
おわりに:英語で世界遺産を旅しよう
アクイレイアは、古代ローマの力と中世キリスト教の精神が融合した“時空の交差点”のような場所です。英語を使って、こうした歴史的な魅力を世界の人と共有できたら、きっと旅の感動も倍増しますね。
Let’s keep learning English, and keep exploring the world!
(英語を学び続けて、世界をもっと旅しよう!)
