作品だったり学問であったり、文学が好きな人がいます。
イギリス文学が好きで英語を学んでいる人もいるかもしれませんね。
さて、この文学の英語は何になるか知っていますか?
この記事では、文学部や英文学など、文学にまつわる英語表現を例文とともに紹介しましょう。
文学部の英語
学問のうち、法学部や経済学部と並んで「文学部」などは文系に当たります。外国語学部も文系に入り、読者の皆さんのなかには英語を専攻している方がいる、または目指している人がいるかもしれませんね。
文学部の英語バリエーション
大学によって、文学部の英語表記に違いがあります。
以下、いくつかの大学の文学部がどのように英語名になっているのか調べてみましたので紹介しましょう。
- Faculty of Letters(慶應義塾大学・東京大学・京都大学)
- Faculty of Humanities(上智大学・大妻女子大学)
- Department of Literature(早稲田大学)
- School of Letters(大阪大学)
- College of Letters(立命館大学)
“Faculty”(ファクルティ)という単語には、大学の学部・学科などの意味があります。
イギリス・オックスフォード大の場合
例えば、オックスフォード大学の英米文学部は”Faculty of English Language and Literature”のように呼ばれます。
I graduated from the Faculty of English Language and Literature at the University of Oxford.
訳)私はオックスフォード大の英米文学部を卒業した。
文学作品とは?その英語表現は?
文学作品とは、作者の想像力によって構築した虚構の世界を通し、作者本人の思想や感情などを表現し、人間の感情や情緒に訴える芸術作品を指します。
一方、創造的・想像的な思考が入らない、または入れてはいけない新聞記事や法律文などは”非文学作品”になります。商品の説明文などもこちらに分類されます。
文学作品の英語はLiterary work
日本の文学作品で外国人に読まれているものは、”源氏物語”から、三島由紀夫、夏目漱石、村上春樹など多く挙げられるでしょう。ちなみに、光源氏と数々の女性との情熱的な一生を描いた源氏物語の英題は”The Tale of Genji”です。
そして、イギリス作品では大人気のシェークスピア作品やハリポッターなども人気ですね。
この文学作品は英語”literary work”で表現できます。”Literary”(リテラリィ)は「文学の」に始まり、作家の・文語の・文筆業のといった意味を持つ形容詞です。workにはお馴染みの「仕事や労働」に加え、作品・著作物といった意味があります。
日本の文学作品であれば”Japanese literary works”、イギリスの文学作品なら”British literary works”のように表現しましょう。
Literary workを例文で使ってみよう
外国人とお気に入りの文学作品について話せるようになると素晴らしいですね。
まずは、どんな作品が好きなのかを言えるようにしましょう。
Do you have any favourite literary works?
訳)好きな文学作品はありますか?
I love the literary works by Haruki Murakami. I’ve read all of his works.
訳)村上春樹の文学作品が大好きです。彼の作品すべてを読みました。
Have you ever tried to read the British literary works?
訳)イギリスの文学作品を読んでみたことある?
I’ve never done that, but I want to try to read King Lear by William Shakespeare. I know the story so it may help to read it.
訳)読んだことないのだけど、ウィリアム・シェイクスピアの「リア王」は読んでみたいな。ストーリーを知っているので読むのに役立つかもね。
文学の種類と英語表現
さて、文学というときの英語”literature”も知っておきましょう。
“Literature”という単語はまさしく「文学」、加えて特定の分野の文献や資料、作家業・著述業の意味を持つ名詞です。
例えば、イギリスの大学で”English literature”のコースを取る学生達は英文学を学ぶことになります。卒業後の職業としては、ジャーナリスト、コピーライター、教師、編集者や博物館の学芸員などがあります。
文学の種類とその英語表現を紹介
文学作品と言っても、小説、戯曲、随筆、紀行、自伝や評論など様々あります。
以下、それぞれの英語の表現を紹介しましょう。
- 長編小説 novel
- 短編小説 story
- 戯曲 drama
- 随筆 essay
- 紀行 travel story
- 自伝 autobiography
- 評論 critical essay
My favourite type of literature is travel stories. I get ideas where I’ll go to next by reading those.
訳)私の好きな文学は紀行もの。これらを読むことで、次にどこか行くかアイデアを得るんです。
古典文学の英語表現
文学といえば古典が好きな人達がいます。
古典文学は英語で”classic literature”です。”Classic”には古典的な・伝統的なという意味があるからです。”Classic literature”は恒久的な価値を持つとみなされる文学を指し、例を挙げればアーネスト・ヘミングウェイの”老人と海”やシェイクピアノの「ハムレット」といった作品になるでしょう。
Classic literatureを例文で使ってみよう
It’s said that it’s good to read classic literatures for improving your English.
訳)英語の上達には古典文学を読むのが良いと言われています。
Classic literatures are incorporated into schools and universities as exemplars of good writing and storytelling.
訳)古典文学は、優れた文章や物語の模範として学校や大学に取り入れられています。
- incorporated into=〜に取り入れられる
- exemplar=模範、手本
- storytelling=物語
英米文学の英語表現
上で英文学の英語が”English literature”であることについて触れました。一方、英米文学という言い方もあります。
英米文学とは、イギリスおよびアメリカのみならず、英語圏の文学=英語で書かれた文学作品が対象となります。この場合の英語表現は“English and American literature”のように表します。
English and American Literatureを例文で使ってみよう
Regarding English and American Literature, English Literature and American Literature differ in style, grammar and language.
訳)英米文学に関して、英文学とアメリカ文学では文体、文法、言語が異なります。
I’ll choose English Literature as I want to learn British English!
訳)イギリス英語を学びたいので、英文学を選びます!
「文学」の英語まとめ
文学作品は”literary work”
文学は”literature”
古典文学は”classic literature”
英文学は”English literature”
英米文学は”English and American literature”
今回の記事では普段使わない単語が出てきました。しかし、読書が好きな方にとっては押さえておきたい表現になります。現在は書籍でなくてもKindleのような電子書籍もありますので、ぜひ英語で文学に親しめるようにしていくのもおすすめです。