忙しい毎日を送っていると、たまにぼーっとする時間が欲しくなりますよね。今回は「ぼーっとする」の英語表現を紹介します。
「ぼーっとする」は “out of it“”zone out“”space out“

「ぼーっとする」「ぼんやりしている」状態を表す表現をいくつか紹介していきます。
out of it
朝起きたばかりで頭がぼーっとする、疲れていてぼんやりしている、などの「頭がぼーっとする」は英語で”I’m out of it.“と言います。”it“は「今自分を取り巻く現実」「周囲の状況」などを表しており、そこから抜け出てしまっている状態が”out of it“です。
I only got three hours of sleep last night, so I’m really out of it today.
I might fall asleep in class.
昨晩3時間しか寝てないから、ほんとにぼーっとしてる。
授業中に寝ちゃうかもしれない。
「授業中に」は”class“に冠詞をつけずに”in class“とします。”go to school“の”school“に冠詞がつかないのと同じですね。
Why don’t we make plans for our upcoming trip next month?
来月の旅行の予定立てない?
I’m sorry. Would it be okay to do that after breakfast?
I’m out of it now. I just woke up.
ごめん。朝ごはんの後でもいい?
寝起きで頭がぼーっとしてて。
zone out
“zone out“は定型フレーズで、「ぼーっとする」の意味で使います。ぼんやりして目の前のことに集中していない状態、心ここにあらずの状態を表します。意識が別のゾーンに出て行ってしまっているイメージですね。
He zoned out in my class every time.
He didn’t listen to me at all.
彼は私の授業でいつもぼーっとしていました。
私の話なんか全然聞いてませんでしたよ。
Oh, God.
He zones out in the office meeting.
He hasn’t changed at all.
困ったものですねえ。
会社の会議でもぼーっとしてます。
何も変わってないですね。
もう一つ例文を見てみましょう。
While traveling, I like to do nothing and just zone out.
旅行に行ったら、何もしないでぼーっとするのが好きです。
ちなみに、”zone“を使った表現で、”in the zone“は「ゾーンに入っている」の意味のスラングです。スポーツ選手などが究極の集中状態で非常に良いパフォーマンスをする状態を言います。日本語でも使いますね。
He is really in the zone!
彼はゾーンに入っています!
space out
「ぼーっとする」の意味で”space out“もよく使います。”space“は「空間」「スペース」の意味ですが、「間隔をあける」という動詞の意味もあります。”space out“は、ぼーっとしていて自分の周りで起きていることに気づかない、周りの状況にに注意が向けられていない状態を表しています。「(薬物を使った結果として)ぼーっとする」の意味もあるので、覚えておきましょう。
Are you listening to me?
私の話きいてる?
I’m sorry. I didn’t catch that.
I’m spacing out.
ごめん。今の聞いてなかった。ぼーっとしてたんだ。
動詞”space out“を現在進行形の”spacing out“で使っています。
“space out“を受け身形の”spaced out“の形にして、「ぼーっとしている」の意味の形容詞として使うこともあります。
You look tired today.
What happened?
今日は疲れてるみたいだね。何かあったの?
Oh, sorry. I was just spaced out.
I have too many things to think about and I can’t think of anything.
ごめん、ちょっとぼーっとしてて。
考えないといけないことがたくさんありすぎて、何も考えられないよ。
もう一つ例文を見てみましょう。
I had a really hard schedule from morning to night.
So when I got home, I felt spaced out.
Don’t you ever have times like this?
朝から晩までほんとにハードスケジュールだったの。
だから、家に帰ったらぼーっとしちゃって。
そういうときない?
Totally. There are times I don’t want to do anything.
あるある。何もしたくない時があるよ。
別のことを考えて「ぼーっとする」は”daydream””be lost in thought”

何か別のことを考えてぼーっとしている状態はどう表現するか、見てみましょう。
daydream
“daydream“はあれこれ考えて楽しい空想にふけるという意味の動詞です。「できないかもしれないけど、こうなったらいいなあ」「これができたら楽しそうだなあ」と自由に想像して楽しんでいるイメージですね。会話では、”daydream“は「(空想にふけって)ぼーっとする」の意味になります。
My daughter never listens to me.
She is always daydreaming.
娘は私の話なんて全然聞いてないんですよ。
いつも空想にふけってぼーっとしてるんです。
She is just like Anne of Green Gables!
I don’t think that’s a bad thing at all.
I’m sure that is an important time for her.
赤毛のアンみたいですね!
全然わるいことじゃないと思います。
彼女にとって大事な時間なんですよ。
be lost in thought
“be lost in thought“は「物思いにふける」の意味です。「道に迷った」を”I’m lost.“と言いますね。”be lost in thought“は自分の思考の中に迷い込んでしまって外の世界に注意が向いていない状態を表します。
I was lost in thought in the train and I missed the station.
電車の中でぼーっと物思いにふけっていたら、乗り過ごしてしまった。
“miss“は「(機会・行為などを)逃す、しそこなう」の意味で、”miss the station“で「電車を乗り過ごす」(降りるはずの駅を逃して、降りられなかった)の意味になります。乗るはずの電車に乗れなかった場合の「電車を逃す」は”miss the train“となります。
He looks lost in thought so I can’t talk to him.
彼ぼーっと考えごとをしているみたいだから、話しかけられないよ。
He has been like that lately, hasn’t he?
I’m a little worried about him.
最近ずっとそんな感じだよね。
ちょっと心配だな。
まとめ
今回は、「ぼーっとする」のいろいろな表現をおさらいしました。”out of it“”zone out“”space out“はどれも会話でよく使うカジュアルな言い回しなので、ぼーっとしたときに使ってみてくださいね。
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