空前の猫ブームは年々勢いを増し、「猫カフェ」や「猫島」といった言葉とともに、SNSは「猫」の写真や動画であふれています。
2月22日は、猫の日として各地でいろいろなイベントが開催され、猫好きにはたまらない1日になることでしょう。
今回は、かわいくて癒される「猫」にフォーカスし、呼び方、種類、鳴き声、ことわざなど「猫」にまつわるさまざまな英語表現を紹介します。
「猫」の呼び方や種類
「猫」は英語で”cat”ですが、じつはほかにも「猫」を表す英語があるのを知っていますか?
日本語で「飼い猫」や「子猫」、「野良猫」と環境によって呼び方が違うように、英語にもそれぞれ異なる呼び方があるので紹介していきます。
すべての「猫」に使える “cat”
“cat”は、「猫」全般に使える英語で、最もオーソドックスな呼び方です。
「猫」の英語として最初に覚える単語なので、知らない人はいないでしょう。
1匹の猫なら”a cat” または”the cat”、複数の場合は”cats”となります。
The white cat was making dives at the ball.
訳)白い猫がボールに飛びついてじゃれていました。
The big black cat crossed my path.
訳)大きな黒猫が前を横切りました。
Cats like grooming and sharpening their claws.
訳)猫は毛づくろいをしたり爪をといだりするのが好きです。
「飼い猫」は “house cat”
「飼い猫」は、英語で”house cat”と言うのが一般的です。
“pet cat”や”domestic cat”と呼んだり、口語では”puss!”と声をかけたりすることもあります。
飼っている「うちの猫」は、”my cat”や”your cat”のように、所有格をつけて表現されることが多いです。
なお、スラングに”pussy”という表現がありますが、「優しい」「柔らかい」などといった意味のほかに性的なニュアンスを含む場合もあるので、使用場面には注意しましょう。
I have a pet cat named Kiki.
訳)キキという名前の猫を飼っています。
It’s my cat that is grooming herself on the sofa.
訳)ソファの上で毛づくろいしているのがうちの猫です。
My cat purred and jumped on my legs.
訳)愛猫がゴロゴロ喉を鳴らして、足の上に乗ってきました。
「野良猫」は “stray cat”
「野良猫」は、英語で”stray cat”です。
“stray”には、「迷子」という意味があるので、直訳すると「迷い猫」となります。
ほかにも野生の猫を表す”feral cat”や”wild cat”、家のない猫で”homeless cat”とも呼ばれます。
There were many stray cats in the neighborhood.
訳)近所には野良猫がたくさんいました。
That old man feeds homeless cats every day.
訳)あの老人は毎日、野良猫にエサをあげています。
I was very scared that stray cats were hissing at me.
訳)野良猫が威嚇してきてとても怖かったです。
「子猫」は “kitten”
「子猫」は、英語で”kitten”です。
口語では”kitty”と呼ぶことも多く、誰もが知るサンリオの看板キャラクター「ハローキティ」の”kitty”と同じなので覚えやすいでしょう。
また、赤ちゃん猫という意味で”baby cat”と呼ぶこともありますよ。
I watched a kitten playing with a small ball.
訳)子猫が小さなボールで遊んでいるのを見ていました。
My kitten always wags his tail when he is nervous.
訳)うちの子猫は、緊張するといつもしっぽを振ります。
My friend’s kitten sometimes bites strangers.
訳)友達の子猫は、たまに知らない人に噛みついてしまいます。
「猫」の鳴き声は “mew, mew”
みなさんは「猫」の鳴き声をどのように表現しますか?
日本語では「ニャーニャー」や「ニャンニャン」と言うことが多いですが、英語ではちょっと違います。
英語では、「ニャーニャー」を”mew, mew”、「ニャン」を”miaow”で表現するのが一般的です。
喜んだときに喉をゴロゴロ鳴らすことは“purr”、ウーッといううなり声は“yowl”と表します。
シャーッと威嚇することを“hiss”、発情期に大きく鳴くことを“caterwaul”と言います。
My kittens go mew, mew.
訳)うちの子猫たちがニャーニャー鳴きます。
My cat is purring on my lap.
訳)うちの猫はひざの上でゴロゴロ喉を鳴らしています。
The cat showed me his teeth and made a hissing sound.
訳)その猫はこちらに歯を剥いてシャーと威嚇してきました。
「猫派」は “cat person”
血液型占いが好きといわれる日本人ですが、ペットの好みで性格を判断するという人もいますよね。
よく聞くのが、「あなたは猫派それとも犬派?」という質問です。
猫派は”cat person”、犬派は”dog person”で表します。
猫派か犬派かの話題になったときに使える表現を紹介します。
【会話例1】
Are you a dog person or a cat person?
訳)あなたは犬派ですか?それとも猫派ですか?
I’m a cat person. How about you?
訳)僕は、猫派です。あなたは?
I’m a cat person, too.
訳)わたしも猫派です。
【会話例2】
Is she a dog person or a cat person?
訳)彼女は犬派ですか?それとも猫派ですか?
She is a cat person.
訳)彼女は猫派です。
That’s what I thought!
訳)やっぱり、そうだと思いました!
「猫」にまつわることわざ
最後に、「猫」にまつわる有名なことわざを紹介します。
会話中にサラッと使いこなせたらかっこいいですね。
『猫をかぶる』
「猫をかぶる」は、英語で「羊の皮を被ったオオカミ」と表現します。
She’s a wolf in sheep’s clothing.
訳)彼女は、猫をかぶっています。
『猫に小判』
どんなに立派でも、価値がわからない人にとっては意味がないことを意味する「猫に小判」は、「豚に真珠」と訳すと覚えやすいです。
I explained but it was cast pearls before swine.
訳)説明したが、猫に小判(豚に真珠)でした。
『猫に鰹節』
好きなものを近くに置くと危ないという意味の「猫に鰹節」は、英語で「オオカミに羊番をさせる」と表現します。
Letting your son stay at home with cookies on a table is just setting the wolf to guard the sheep.
訳)テーブルにクッキーを残したまま息子に留守番させるなんて、まさに猫に鰹節。
『猫の手も借りたい』
忙しすぎて手が回らない状況で使う「猫の手も借りたい」は、“desperate”(捨て身の状態)で表現します。
I’m so busy with work and household chores, I’m desperate for any help.
訳)毎日仕事に家事に忙しくて、猫の手も借りたいくらいです。
“cat”を使った英語のことわざも紹介します。
『Curiosity killed the cat.』
日本語の「好奇心は猫をも殺す」に当たる有名なことわざです。
Be careful not to be deeply involved. You know, curiosity killed the cat.
訳)あまり深く関わらない方がいい。好奇心は猫をも殺すというでしょう。
『While the cat’s away, the mice will play.』
直訳すると「猫がいないと、ネズミが遊ぶ」で、日本語では「鬼の居ぬ間の洗濯」と言い換えられます。
My boss is on a business trip, so while the cat’s away, the mice will play.
訳)上司が出張に行っている間は、鬼の居ぬ間の洗濯です。
『Who’ll bell the cat?』
直訳は「誰が猫の首に鈴をつける?」となり、日本語の「言うは易く行うは難し」に近い意味を持つことわざです。
イソップ物語に由来しているそうで、「(ネズミが)猫の首に鈴をつけるなんて、誰がそんな危険なことをするの?」と、実際の行動の難しさを表現しています。
Who’ll bell the cat?
訳)一体誰がそんなことやるの?
まとめ
呼び方、種類、鳴き声、ことわざなど「猫」にまつわるさまざまな英語表現を紹介しました。
人間に媚びずに自分の世界を持っている「猫」は、世界中で多くの人を魅了し続けています。
猫好きな人はもちろん、犬派の人、ペットを飼っていない人も、猫の話題が出たときには、今回紹介したフレーズを使って猫トークを盛り上げていきましょう。