合宿といえば、多くの人が一つの宿泊施設である合宿所に寝泊まりして練習や研修を行なうことですね。合宿に参加する人たちは一定期間、同じ目的を持って集まります。

英語に興味がある方、英語学習を続けている方、英語にも国内留学という合宿スタイルがあることをご存知ですか?

この記事では、合宿の英語表現、国内留学、運転免許の合宿免許、王道とも言える部活のための合宿などなど、いろいろみていきましょう。

「国内留学」の英語

「国内留学」の英語

皆さん、忙しいなか、英語の学習を継続されているのではないでしょうか?
海外へ留学できればいいでしょうが、初心者が準備をせずに外国へ行くのもリスクがあります。また、時間的なものや費用など総合的に考えるとなかなか英語圏に何度も行くことも難しいですね。
そこで、多くの人が国内で英語学習をしています。

国内留学で英語を学習

冒頭に触れたとおり、数ある英語学習のやり方の一つに国内留学というものがあります。
どういった内容であるか、少し紹介しましょう。

国内留学の期間

留学期間は1泊2日からあり、2週間、4週間、学校によっては12週間という期間を設定しているところもあります。

国内留学の費用

気になる費用ですが、期間によって異なります。1泊2日で10万円プラス、1ケ月で20万円超えというところが相場です。

国内留学の内容

英語漬けの環境のもと、英会話のコースに加え、ビジネス英語、TOEICなどの試験対策など、また海外長期滞在に向けての英語力アップのレッスンなど様々揃っています。

国内留学の英語表現

これら国内留学を英語では “English camp”. “English boot camp” に国内という意味の”within the country”を足した形で表現できます。
“boot”は軍隊式とも言え、トレーニングや短期間の厳しい訓練を指し、”camp”はこの後に解説する合宿につながる単語です。

Aさん
I’m thinking about taking an English boot camp within the country this year to improve my English.
訳)今年は英語を上達させるため、英語の国内留学に参加しようと考えているんだ。

英語漬け合宿とは?

近年、日本では夏休みやゴールデンウィークに「英語漬け合宿」が巷で流行っています。国内のどこかの施設に数泊して、文字通り「英語漬け」になる英語学習合宿です。「英語漬け合宿」を英語でいうと、先ほど紹介した”English boot camp”という表現がまさにピッタリです。

短期集中型の合宿が多いようですが、英語漬け合宿とは一体どんなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

英語漬け合宿で行うこと

英語漬け合宿では、専用の宿泊施設にこもって、講師や生徒たちと英語漬けの生活を送ります。英語漬け合宿を提供しているスクールはいくつかありますが、日本語禁止ポリシー (English Only Policy) を採用しているスクールもあります。朝から晩まで英語に触れるので、まるで海外留学しているかのような体験ができます。

Aさん
Most English boot camps have adopted the English Only Policy.
訳)ほとんどの英語漬け合宿が、「日本語禁止ポリシー」を採用してるよ。

Bさん
What do you mean by that?
訳)それってどういう意味?

Aさん
I mean you are not allowed to speak Japanese at an English boot camp.
訳)英語漬け合宿では、日本語を話すことが許可されていないって意味だよ。

英語漬け合宿の期間

英語漬け学習の期間は、日帰りで丸1日コースもあれば、一泊二日の泊まりコースもあります。英語漬け合宿を体験してみたい方は、どちらが自分に合っているかを考えて、試してみるのもいいでしょう。

英語漬け合宿の対象者

英語漬け合宿は、子供から大人まで幅広い年齢の方が参加できます。子供向けの英語学習プログラムからビジネス英語に特化した大人向けのプログラムまで、あらゆるニーズに対応したプログラムが用意されているので、自分の目的に合ったプログラムを探してみましょう。

英語漬け合宿のメリット

英語漬け合宿のメリット

英語漬け合宿にはメリットもあります。そのメリットを細かく見ていきましょう。

英語漬けの生活が送れる

日本語禁止ポリシーを採用していたり、日常生活全般で英語を使うことを推奨していたりするスクールばかりなので、英語漬けの生活が送れます。まさに海外留学しているのと同じ環境の中で過ごすことができます。それが英語漬け合宿の一番のメリットです。

短期集中で英語力を伸ばせる

英語漬け合宿に参加すると、短期間に英語力を伸ばすことが期待できます。英語学習に関しては、「継続は力なり」とよく言われますが、短期で一気に英語力を伸ばしたい場合、何かのきっかけや起爆剤が必要だったりします。夏休みなどの期間に英語漬け合宿を試してみて、それがきっかけになって英語が好きになって、合宿の後も英語学習が続けられるなら、英語漬け学習は効果があったと言えるでしょう。

海外留学に比べて費用が安い

海外留学で英語を習得したい場合、スクールに支払う学費だけでなく、留学期間の生活費もかかります。円安も加速しており、数週間、海外で生活しながら英会話スクールや大学の短期プログラムに参加するだけでも、相当な金額になるでしょう。海外留学の場合、パスポート取得(ビザ取得)、寮やホームステイなど滞在先での宿泊費用、保険への加入など、さまざまな費用がかかります。国内での英語漬け留学の場合、そういった雑多な費用について心配しなくていいので、それは大きなメリットですね。

Aさん
I think one of the advantages of an English boot camp is that your English ability can be boosted at a reasonable price.
訳)英語漬け合宿のメリットの1つは、あなたの英語力がリーズナブルな値段で高められることだと思うよ。

英語漬け合宿のデメリット

一方、英語漬け合宿には、デメリットもあります。どんなデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

異文化に触れられない

国内での英語漬け合宿のデメリットとしてまず挙げられるのは、異文化に触れる機会がないというのが挙げられます。海外留学した場合、今まで住んでいた環境ががらりと変わって、確実に異文化に触れられますが、国内で英語漬け合宿を経験しても、何も新鮮さが感じられず、日本文化の中で同じような生活を送りながら、英語漬けのレッスンを受けることになります。

周りは日本人の受講者ばかり

以前は海外留学の場合でも、語学学校の場合は、日本人留学生が多いということはありましたが、国内の英語漬け合宿の場合、周りは日本人の受講生ばかりです。師には英語ネイティブが多いでしょうから、講師と積極的に話すように努めましょう。

合宿所までの移動時間と交通費がかかる

昨今ではオンライン英会話なども広まっているので、自宅でオンライン英会話レッスンを受ける場合、移動時間と交通費はかかりませんが、英語漬け合宿の場合、合宿所までの移動時間と交通費はどうしてもかかってしまいます。

 

「合宿」や夏にある合宿の英語

「合宿」や夏にある合宿の英語

次に、本題とも言える「合宿」の英語表現を紹介しましょう。
代表的なフレーズが “training camp” です。

合宿は”training camp”

training(訓練・練習・研修・トレーニング)とcamp(キャンプ・合宿・野営)を組み合わせたフレーズ “training camp” が合宿に当たります。”camp” はレジャーで行なうキャンピングだけではないんですね。

類語に、boot campがあります。英語の国内留学で説明したので納得されるのではないでしょうか。

training campを使った例文

では、合宿training campの使い方を例文でみてみましょう。

Aさん
The training camp will be held just outside of London.
訳)合宿はロンドン郊外で開催されます。
Aさん
There will be more than 50 people who are expected to participate in the training camp.
訳)合宿には50名以上の参加が予定されています。

夏合宿の場合の英語

長い夏休みを利用して合宿が開催されることがよくあります。
この場合は “summer training camp”、夏の意味であるsummerを付け加えるだけなので覚えやすいですね。

Aさん
My son looks forward to the summer training camp with his friends.
訳)息子は友達と行く夏の合宿を楽しみにしています。

「合宿」の英語いろいろ

「合宿」の英語いろいろ

ここでは、様々な種類がある合宿について、その英語表現を紹介しましょう。
training camp、またはcampのみの○○ campの形で合宿を表現できます。

スポーツ系合宿

スキー合宿なら”a ski camp”、フットボールなら”a football camp”のようにします。イギリスでは学生たちのために幾つかの異なるスポーツがミックスされたキャンプもあります。

フィットネス系の合宿で、短期集中で成果を出すための合宿の場合、”a boot camp”という表現を使う場合もあります。

武道系合宿

海外でも人気の剣道、柔道、空手それぞれ道場などが年に一度など合宿を行なうことがあります。”A kendo camp”などと呼び、終日剣道に関するアクティビティ、またバーベキューなど企画されます。

音楽系合宿

合唱、吹奏楽、軽音楽などのグループが合宿を行なうとき、それは一般的にa music campと総称されます。

経営合宿

企業の経営者が集まり合宿をすることがあります。リーダーシッププログラムが用意される”A general management training camp”と呼ばれるキャンプは日本ではお寺で行なわれることもありますね。

社員合宿

特に新規の社員のための合宿があります。”A new employee training camp”と言い、企業の歴史や目標、職場の文化、法律やコンプライアンス、パフォーマンスについてなど多岐に渡って研修が行なわれます。

社員の結束を強めるための社員合宿の場合、”Team-building training camp”という表現も使えます。

「合宿免許」の英語

「合宿免許」の英語

一定期間、宿泊施設に滞在し運転免許を取得するのが合宿免許です。通学と比べ短期に運転免許を取得するための座学そして実地の教習を受講することができます。なお、国外で運転したい人は国際免許証を取得する必要があります。

さて、合宿免許は”driving license camp”で伝わるでしょう。というのも、世界に合宿免許があるかどうか調べましたがヒットしません。ちなみに、イギリスでは “Intensive driving course”というものがあります。Intensive(集中的なという意味)の単語が使われている通り、短期集中コースです。しかし、寝泊まりをしてというものではありません。

driving license campを英語で説明する

合宿免許が日本特有のものであれば、英語で説明できるようにしたいですね。

Aさん
A Gasshuku course is a stay-in program and students are provided with accommodation including meals.
訳)合宿コースは滞在型プログラムで、食事付きの宿泊施設が提供されます。
Aさん
A Gasshuku course for a Japanese driving license is for people who desire to have a driver’s license fast.
訳)日本で日本の運転免許を取得するための合宿コースは、早く運転免許を取得したい人のためのコースです。
Aさん
It takes about for 2 weeks to graduate from the course.
訳)コースを卒業するまでに約2週間かかります。

「部活の合宿」の英語

学生が所属する部活の合宿に参加することは日本のカルチャーの一つです。先輩、後輩といった概念も日本ならではの文化と言えます。
部活ではスポーツ、武道、音楽部の強化合宿を行ない、その後の遠征に向けて準備をする目的などがありますね。合宿を行なうことでスキル上達だけでなく、チームスピリットも養われるでしょう。

「部活の合宿」の英語

部活を英語にすると”club training camp” が当てはまるでしょう。
テニス部なら”tennis club training camp”、バスケ部なら”basketball club training camp”のようにしたり、”training camp for the tennis club”のように表現できます。”training camp”にすればそれで”強化合宿”のニュアンスが含まれるでしょう。

「部活の合宿」の英語例文

滞在型の合宿ですが、3泊4日で合宿に行くなどの英語を例文でみていきましょう。

Aさん
I’ll join the 3 nights 4 days training camp for the tennis club this summer.
訳)この夏、テニス部の3泊4日合宿に参加するんだ。
Aさん
Do I need to participate in the club training camp?
訳)部活の合宿には必ず参加する必要がありますか?

「合宿に登録する」「合宿に参加する」の英語

「合宿に登録する」「合宿に参加する」の英語

最後に、合宿に行くことを団体へ登録する、登録した合宿に参加する場合の表現を紹介します。

「合宿に登録する」の英語

合宿によっては事前の登録作業が必要ですね。この場合はregister(登録するという意味の動詞)を使います。registerは様々なものへの登録をするときに使える単語ですので、ぜひ覚えましょう。

Aさん
My mother registered me for the camp.
訳)母が合宿に私を登録してくれました。

「合宿に参加する」の英語

ここまで幾つかの例文で「合宿に参加する」の表現が出てきました。
合宿へ参加する場合、participated inを使うかjoinで表現できます。

Aさん
Over 60 players participated in the kendo training camp which was held in England.
訳)イギリスで行なわれた剣道合宿には60名以上の剣士たちが参加しました。

まとめ

合宿の英語は “training camp” または”camp”で表すことが分かりましたね。

さまざまな種類の合宿があることを紹介しましたが、自分の目的に合った合宿に参加して、合宿の成果を上げられるといいですね。

自分がこれまで参加した合宿、またはお子さんが予定している合宿など、英語で説明できるようにしてみてくださいね。