「妖怪の英語表現を完全習得しよう!」
皆さんは英語で「妖怪」を表現できますか?
こちらの記事では、英語学習者向けに、妖怪を表す英語表現の種類や使い方、さらには具体的な例文を紹介します。
妖怪に関する英語表現が分からなくて困っている人や、英語で妖怪について話したいと思っている人は必見です!
「妖怪」を英語で表現する方法
まずは、「妖怪」を意味する英単語を3つ紹介していきます。
- “Yokai”
- “Specter”
- “Monster”
それぞれの単語の意味や使い方・例文を確認していきましょう。
“Yokai”
“Yokai”は、日本語の「妖怪」に対応する英単語です。
品詞は「名詞」であり、日本の伝統的な妖怪や怪物を指します。
発音は「ヨーカイ[yoh-kai]」となり、日本語と基本変わりません。
ちなみに、「妖怪ウォッチ」は英語で”Yo-kai Watch”となるので、覚えておきましょう。
“Yokai”の使い方
訳)妖怪は日本の民間伝承に登場する神話的な生き物です。
“Specter”
“Specter”は、「幽霊」や「亡霊」といった幻想的な存在を指す英単語です。
品詞は「名詞」であり、発音は「スペクタ(ァ)[spéktər]」となります。
また、”Specter lemur”で、「メガネサル」を意味することもできるので、セットで覚えておきましょう。
“Specter”の使い方
訳)一部の人々は、古びた心霊屋敷をうろつく幽霊を見たと主張しています。
“Monster”
“Monster”は、「巨大で恐ろしい存在」や「怪物」を指す英単語です。
品詞は「名詞」であり、発音は「モンスター」ではなく、「マンスタァ[mɑ́nstər]」となります。
他にも「形容詞」で、「怪物のような」「巨大な」といった意味もあるので、一緒に覚えておきましょう。
“Monster”の使い方
訳)古代の伝説には、村を恐怖に陥れた凶暴な怪物の話が伝えられています。
「妖怪」に関連する表現
次は、「妖怪」に近しい意味を持つ表現を確認していきましょう。
- 天狗:“Tengu”
- 河童:”Kappa”
- 幽霊:“Ghost”
それぞれの単語の意味や使い方、例文を解説します。
天狗:“Tengu”
日本の妖怪に分類される「天狗」は、英語で”Tengu”と表現します。
先に紹介した「妖怪(Yokai)」と同じように、天狗もローマ字表記で表現するのが基本です。
品詞は「名詞」となります。
“Tengu”の使い方
訳)日本の民間伝承における「天狗」とは、一般的に長い鼻と羽根を持った姿で描かれる。
河童:”Kappa”
「天狗」をローマ字表記したように、「河童」も英語で”Kappa”と表現します。
品詞は「名詞」であり、発音も日本語の「かっぱ」と同様です。
河童は日本の民間伝承に登場する水生の妖怪であり、川や湖に住んでいるとされます。
“Kappa”の使い方
訳)河童の物語は、日本の民間伝承で代々語り継がれている。
幽霊:“Ghost”
妖怪の関連語として、「幽霊」を意味する”Ghost”も覚えておきましょう。
“Ghost”の品詞は「名詞」であり、発音は「ゴースト」ではなく「ゴウスト[goust]」となります。
この単語はゲームやアニメなどでも頻繁に使われていることから、我々からすると比較的馴染み深い言葉と言えます。
“Ghost”の使い方
訳)一部の人々は、幽霊や超常現象の存在を信じている。
妖怪に関連する単語を使ったことわざ
次に、「妖怪」に近しい意味を持つ単語を使ったことわざを紹介します。
「天狗」を使ったことわざ
まずは、「天狗」を使ったことわざを紹介します。
天狗の木登り
「天狗の木登り」というのは、あり得ないことのたとえです。天狗は木に登れるという噂もあったりしますが、実際にはあり得ないことです。
「天狗の木登り」を英語で表現するとどうなるでしょうか。外国で天狗という妖怪の概念はなく、それを別のもので言い表すのも違うので、「あり得ない。それは、天狗の木登りのようだ」と英語で表現してもいいでしょう。
訳)彼が私に話したニュースは本当であるはずがない。まるで天狗の木登りのようだ。
訳)天狗って何? 何について話してるの?
外国人の前で「天狗」の話を持ち出すと、おそらく「天狗って何?」と聞かれることになりますね。
天狗隠し
「天狗隠し」というのは、天狗が原因で子供が行方不明となる事象のことを言います。「天狗隠し」は「神隠し」の一種で、天狗による子供さらいのことだと考えられています。
「天狗隠し」を英語で表現するとしたら、”kidnapped by a tengu”になります。”kidnap”は「誘拐する」を意味する動詞です。
訳)日本の民間伝承では、天狗によって誘拐された子供がいたと信じている人もいる。
「河童」を使ったことわざ
「河童」を使ったことわざは数少ないですが、あるので、見ていきましょう。
河童の川流れ
「河童の川流れ」は、「泳ぎのうまい河童でも、川で水に流されることがある」という意味です。似たようなことわざとしては、「猿も木から落ちる」が挙げられますね。
訳)泳ぎがうまい河童でさえ、川で水に流されることがあります。
陸に上がった河童
河童はふだん水中で生活しているので、「陸に上がった河童」は「環境が違い、本来持っている力が出せない状態のたとえ」として使われます。
訳)彼は、陸の上で本来の実力が発揮できなくなった河童のように行動した。
訳)河童って何?
訳)河童っていうのは、日本に生存していたといわれる動物だよ
「本来の実力を発揮する」は “exert one’s natural strength”と訳せて、それが「不可能になった」”became incapable of” と表現しています。
河童が実在していた動物なのかどうかは不明ですが、日本には河童が生存していたという記録もあり、河童にまつわることわざも残っています。
「幽霊」を使ったことわざ
「幽霊」を使ったことわざは、ごくわずかですが、存在するので紹介していきます。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
このことわざは、「幽霊だと思い込んでいたものが実は枯れススキだった」という意味です。
訳)私が幽霊だと思い込んでいたものが、枯れススキだと判明した。
「思い込む」は英語にすると “assumed” となります。「枯れた」は “withered”で、「ススキ」は”silver grass”となります。恐ろしい幽霊だと思っていたものが、ただのススキだったと分かったら、ホッとしますね。
イギリスやアメリカには「幽霊屋敷」と言われる邸宅が残っていて、それが映画の舞台になったりもします。日本でも、幽霊の伝説はたくさんあって、夏になると、「怪談」のテレビ番組が放送されて、「怖い~」と言いながら、その怪談を聞いたりもします。
「妖怪」の実戦練習|例文紹介
最後に「妖怪」を使った実戦練習をしていきましょう。
対話形式の例文を用意したので、ぜひ参考にしてください。
“Yokai”の例文紹介
訳)日本の民間伝承に出てくる「妖怪」って知ってる?
訳)あ~知ってるよ!妖怪ってお化けとか怪物みたいな神話上の生き物でしょ?
訳)そうそう!妖怪は魅力的だし、それぞれの伝説があるんだよ。
“Specter”の例文紹介
訳)今までさ、怪奇現象とか怖い経験したことってある?
訳)うん、一回だけあるよ。近所にある古い廃屋で妖怪のみたいなものを見たことがあるんだ。
訳)本当!?どんな感じだった?
訳)幽霊みたいなんだけど、身体が透けてたし、浮遊してたんだよね。めっちゃびっくりしたよ!
“Monster”の例文紹介
訳)最近怖い映画見た?
訳)ん、昨夜モンスター映画を見たよ。巨大な怪物が街を襲うやつだった。
訳)あ~その手の映画は基本的に怖いシーンあるよね。気に入った?
訳)わくわくしたけど、ちょっと怖かったよ。でもモンスターって魅惑的だよね。
まとめ
今回の記事では、英語で「妖怪」を表す様々な単語とその使い方について紹介しました。
日本の民間伝承に出てくる「妖怪」に関連した単語とその単語を使ったことわざについても紹介しました。西洋と違って、日本では「妖怪」よりも「天狗」「河童」「幽霊」といった単語の方が馴染みがあって、それらを使ったことわざも残っていますね。「幽霊」”ghost”は英語圏でも広く浸透しています。”ghost”を使った文章を作って、英語ネイティブと話してみると、英語圏での “ghost”に関する認識をうかがい知ることができるかもしれません。
最後に、3つの言い方を復習していきましょう。
- “Yokai”
- “Specter”
- “Monster”
英語を使った「妖怪」の表現は、日常会話やビジネスの場でも頻繁に使われる表現の一つです。
今回の記事を参考に、「妖怪」を正確に伝えるための表現を学び、英語力の向上に役立ててみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。