「TOEICって何点取ればすごいの?」「どのくらいの点数があれば就職や転職で評価されるの?」
こうした疑問を持つ方は多いでしょう。
TOEICは合否ではなくスコア制の試験のため、「この点数が合格」という基準はありません。
その代わりに、点数があなたの英語運用力を客観的に示す“指標”となります。
ただし、スコアの意味や評価のされ方は、目的や立場によって変わります。
就活では600点が目安となる一方で、外資系企業では800点以上が求められることもあります。
この記事では、以下の5つのテーマに分けて、あなたのTOEICスコアがどのレベルに位置するのかを徹底解説します。
- TOEIC点数とレベルの関係(英検との比較)
- 日本人の平均点と分布
- スコアごとの目安と評価
- 高得点の基準
- 目的別の目標スコア設定
これを読めば、「今の自分のスコアはどの位置?」「次に何点を目指すべき?」がはっきりわかります。
TOEICの点数はどのレベル?(英検との比較でレベルを知ろう)

TOEICは10点から990点までのスコアで英語力を測るテストです。
点数が上がるほど、英語を使って理解・発信できる範囲が広がります。
自分のスコアを理解するためには、英検レベルとの対応関係を知っておくとイメージしやすいでしょう。
以下の表は、TOEICスコアと英検のレベルを対応させた目安です。
| TOEICスコア | 英検換算レベル | 英語力の目安 |
|---|---|---|
| 945〜990 | 英検1級レベル | ネイティブに近い表現力。専門分野でも英語で議論できる。 |
| 785〜944 | 英検準1級レベル | ビジネス英語を理解・発信できる。海外との業務も対応可能。 |
| 550〜784 | 英検2級レベル | 日常業務や基本的なビジネス英会話ができる。 |
| 225〜549 | 英検準2級レベル | 簡単な会話やメール対応ができる初級レベル。 |
| 120〜224 | 英検3級レベル | 中学英語レベル。基礎単語・文法の理解段階。 |
この対応表からもわかるように、TOEIC600点前後で英検2級レベル、800点を超えると準1級レベルに相当します。
つまり、800点台を取れていれば「英語が得意」「ビジネスでも通用する」と見なされるレベルです。
TOEICはリスニング(495点満点)とリーディング(495点満点)の合計スコアで評価されるため、
「得意分野を伸ばしてスコアを底上げする戦略」も有効です。
たとえば、文法が苦手でもリスニングを伸ばすことで、全体スコアを600点以上に引き上げることが可能です。
TOEIC平均点から見る“すごい人”との実力差

「TOEICで何点を取ればすごいのか?」を考えるうえで、まず知っておきたいのが日本人の平均点です。
公式データによると、TOEICL&Rテストの全国平均は約612点。
この数字は、英語をある程度学んできた社会人や大学生の“現状”を反映しています。
平均点は「日常英語がわかる」レベル
600点前後というスコアは、
- 海外旅行やニュース記事の英語がある程度理解できる
- ビジネスメールの読み書きに苦労しない
- 英会話で基本的な意思疎通ができる
といった、使える英語の入り口に立ったレベルです。
つまり、「英語を学んだことがある人の平均」であり、
まだ英語を使いこなす人とは明確な差があります。
平均点と高得点者の差は「時間配分と慣れ」
TOEICで800点以上を取る人は、英語力が特別高いというよりも、
試験形式と時間配分を理解し、無駄のない解答をしている人が多いのが特徴です。
平均点付近の人は、
- 最後まで解き切れない
- 文法や単語に時間を取られる
- リスニングで聞き逃して焦る
という傾向があり、点数が伸び悩みがちです。
つまり、平均点から“すごい人”への差は英語力だけではなく、試験戦略の差でもあるのです。
平均点を超えるための第一歩
平均の612点を超えるために意識すべきは、
- 毎日30分の継続学習(習慣化)
- リスニング・リーディングの時間感覚の訓練
- 同じ教材を繰り返す反復学習
この3つを実践するだけでも、600点台前半から700点台に到達する人は非常に多いです。
「英語が得意な人」になるのではなく、「TOEICの型に慣れた人」になることが、平均突破の近道です。
TOEIC点数でわかる!実力と社会的評価の目安

TOEICの点数は、単なる英語力の数値ではなく、あなたのキャリア・評価・可能性を映す鏡です。
企業や学校は、TOEICスコアを「英語の実務対応力の指標」として活用しています。
では、具体的にどのスコアを取れば、どのように評価されるのでしょうか?
以下の表で、スコア別の実力目安と社会的評価を整理しました。
| スコア | 社会的評価 | 英語運用レベル |
|---|---|---|
| 600点 | 大学生がエントリーシートに書けるライン | 日常業務や基本的なビジネス会話ができる。 |
| 700点 | 大手企業で昇進・海外プロジェクトに関わる目安 | メールや会議で英語を使いこなせるレベル。 |
| 800点 | 海外赴任・外資系転職の目安 | 英語で交渉・説明ができる実務レベル。 |
| 900点以上 | 国際ビジネスのプロフェッショナル | 高度な専門領域でも英語で業務遂行可能。 |
600点は「評価される最低ライン」
多くの企業が採用・昇進の判断基準として600点を設定しています。
大学生ならエントリーシートに書けるレベルで、英語の基礎理解がある証明になります。
また、「平均点(612点)」を超えるため、就活や転職の際にも好印象を与えやすいスコアです。
700点は「社内で一目置かれるレベル」
TOEIC700点は、英語でのメール・資料作成・簡単な会議対応が可能な水準です。
多くの大手企業では、このスコアを昇進や海外部門配属の基準として設定しています。
ビジネス現場で「英語ができる人」として認識されるのがこのラインです。
800点は「英語で仕事ができるレベル」
TOEIC800点を超えると、英検準1級レベルに相当。
海外赴任や国際取引など、実際に英語を使う仕事を任されるスキルを持つ人材として扱われます。
企業によっては、昇格条件や海外派遣の基準として明記されている場合もあります。
900点以上は「英語の専門家レベル」
900点を超えると、もはや「すごい」ではなく「尊敬される」領域です。
英語を使ったプレゼンやネゴシエーション(交渉)も自然にこなせるレベル。
ネイティブと対等に議論できるため、国際企業・外資系では即戦力として評価されます。
つまり、600点が基礎の証明、700点で信頼、800点で尊敬、900点でプロフェッショナル。
あなたのキャリアの段階に合わせて、現実的な「次の目標」を設定することが重要です。
TOEIC高得点はどこから?“すごい人”の基準を明確にしよう

TOEICは10点から990点までのスコアで評価されますが、
では一体、何点から「すごい」と言えるのでしょうか?
結論から言うと、一般的には 800点以上が“すごい”と呼ばれるライン です。
理由は明確で、800点以上を取ると以下の3つの基準をすべて満たすからです。
①全国平均より約200点上
TOEICの平均スコアは約612点。
800点はその平均を大きく上回り、上位15%程度に入るスコアです。
つまり、100人中15人しか到達できないレベルということになります。
②英検準1級相当の英語力
TOEIC800点は英検準1級とほぼ同レベルに位置します。
ビジネスシーンでのやり取りや海外出張でも十分に対応でき、
英語を「学ぶ」から「使う」に変える実践的な力が身についた状態です。
③社会的評価が一気に上がる
800点を超えると、企業内でも評価が一段上がります。
- 海外赴任・グローバル部門への配属
- 昇進・昇格試験の加点
- 外資系企業への転職
など、キャリアの幅が一気に広がるスコア帯です。
実際、TOEIC800点は「ビジネスで英語を使える人」という印象を与えます。
TOEIC目標スコアの立て方|目的別のゴールを決めよう

TOEICですごい点数を取ることは確かに魅力的ですが、
最も大切なのは、自分の目的に合ったスコアを目標に設定することです。
同じ800点でも、大学生にとっては「英語の武器」、
社会人にとっては「キャリアアップの条件」としての意味を持ちます。
ここでは、目的別に現実的な目標ラインを見ていきましょう。
【大学生】就職活動では600〜650点を目指そう
大学生の場合、600点台に到達すればエントリーシートに書ける実績になります。
全国平均(612点)を超えており、「基礎的な英語力がある」と企業から評価されます。
特に商社・メーカー・航空業界・ホテル業界などでは、TOEICスコアが選考基準に含まれることもあります。
大学在学中に600点を取っておくと、就活の武器として非常に有利です。
目標ライン:600〜650点(英検2級レベル)
【社会人】昇進・転職には700〜800点を狙う
社会人がキャリアアップを目指すなら、700点以上が大きな分岐点になります。
多くの大手企業が、昇進・昇格・海外部門への異動条件として700〜750点を設定しています。
800点を超えると、社内で「英語ができる人」として一目置かれる存在になり、
国際部門や海外プロジェクトへのチャンスが広がります。
目標ライン:700〜800点(英検準1級レベル)
【外資・グローバル志向】850点以上で「通用する英語力」
外資系企業や海外勤務を目指す場合、850点以上が実務レベルの目安です。
会議や資料作成、メール対応などをすべて英語で行える水準です。
特に外資コンサル・IT・金融などでは、英語が「評価基準の一部」となっており、
TOEICスコアがあなたの「国際対応力」を示す明確な指標になります。
目標ライン:850〜900点(英検1級相当)
【英語を教える・専門職を目指す人】900点以上でプロフェッショナル
英語講師、通訳、翻訳などの英語専門職を目指す場合は、900点以上が必須レベルです。
このスコア帯では、語彙・文法・発音・読解すべてにおいて高い完成度が求められます。
900点を超えると、英検1級相当の実力として客観的な証明になり、
指導者・専門家としての信頼にもつながります。
目標ライン:900点以上(上位5%のハイレベル層)
スコアを上げる最大のコツは「継続」と「戦略」
どのスコア帯を目指すにしても、最短で伸ばすには正しい学習戦略と継続力が必要です。
独学では時間配分や教材選びで迷うことも多いため、
効率的に学びたい方は、「TOEIC® L&Rトレーニング」を活用するのがおすすめです。
限られた時間でも確実にスコアアップが狙えます。
まとめ
TOEICで「すごい」と言われるのは、一般的に800点以上。
ただし、真に大切なのはスコアの数字ではなく、自分の目的に合った点数を取ることです。
- 平均点(612点)を超える600点台で基礎力を証明
- 700〜800点で実務レベルの英語力
- 900点以上で英語を使って仕事ができるプロフェッショナル
自分の立場に合わせたゴールを決め、着実にステップアップしていきましょう。
今日からの1日30分の学習が、あなたのスコアとキャリアを確実に変えていきます。

