TOEICを受けてみたいけれど、何から始めていいかわからない。そんな方は多いはずです。
英語に触れるのは学生以来という人でも大丈夫。TOEICは「英語が得意な人のための試験」ではなく、今の自分の英語力を「見える化」するためのテストです。
この記事では、TOEIC初心者が最短で成果を出すための勉強法を、5つのテーマに分けて紹介します。
英語が苦手でも続けられるよう、具体的なステップと習慣化のコツも解説します。
TOEIC初心者が最初にやるべき3つのステップ

いきなり問題集を開くのではなく、まず「準備」を整えることが成功の鍵です。
ここで紹介する3つのステップを踏むだけで、継続率と成果が大きく変わります。
1. 目標を決める(目的地を明確にする)
まずは「なぜTOEICを受けるのか」を言葉にしましょう。
目的が曖昧なままだと、途中でやる気が途切れてしまいます。
目標設定の例
- 昇進・転職のために600点を取りたい
- 自信をつけたい
- 英語を話せるようになって海外旅行を楽しみたい
「3ヶ月後に600点」「半年で700点」など、具体的な期限と数値を決めるのがポイントです。
2. 試験に申し込む(行動のスイッチを押す)
勉強を始める前に、まずは試験日を決めてしまいましょう。
申し込んだ瞬間に「やるしかない」という意識が生まれ、勉強のスイッチが入ります。
3. 教材をそろえる(迷わず始められる環境づくり)
初心者におすすめの教材は、次の3冊です。
- TOEIC L&Rテスト全パートをひとつひとつわかりやすく。
- TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
- TOEIC公式問題集
教材を増やしすぎず、まずはこの3冊を3〜5周繰り返すことを目標にしましょう。
「何を使うか」で迷わない環境を作ることが、継続の第一歩です。
TOEICスコアを伸ばすための基本対策と学習の進め方

TOEICのスコアを伸ばすためには、「問題形式に慣れること」と「正しい教材で繰り返し練習すること」が何より大切です。
最初は難しく感じても、正しい順序で進めれば必ず点数は上がります。ここでは、初心者が効率よく力をつけるための基本対策を紹介します。
1. まずはTOEICの形式に慣れる
TOEICはリスニング100問・リーディング100問の全200問構成です。
英語力だけでなく、問題パターンを理解しているかどうかが得点を左右します。
リスニング(Part1〜4)
- Part1:写真描写問題
- Part2:応答問題
- Part3:会話問題
- Part4:説明文問題
リーディング(Part5〜7)
- Part5:短文穴埋め(文法・語彙)
- Part6:長文穴埋め
- Part7:読解問題(1〜3文書)
最初の1週間は、TOEICの「全体像をつかむ」ことを目的に、各パートの問題を少しずつ解いてみると良いでしょう。
2. 教材は3つに絞る
最初からたくさんの教材に手を出す必要はありません。
まずは、次の3つを中心に使いこなすことがポイントです。
おすすめ教材セット
- TOEIC L&Rテスト全パートをひとつひとつわかりやすく。
→ テストの形式を理解して、基礎力を養う。 - TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
→ 頻出単語を効率的にインプットできる。 - TOEIC公式問題集
→ 最新の出題傾向に対応。本番直前の確認にも最適。
この3冊を軸に、テキスト3周+単語5周を目標に進めましょう。
最初のうちは解けなくても構いません。重要なのは「同じ問題を繰り返すこと」です。
3. 解いたら「理解」で終わらせない
多くの初心者がやりがちなのが、「解いて答え合わせをしたら終わり」という勉強法です。
正解した問題の解説も必ず読んで、なぜそうなるのかを説明できるようにしましょう。
特にリスニングは、音声を聞きながらスクリプトを見て、発音・イントネーション・単語のつながり方を確認します。
余裕が出てきたら、シャドーイング(音声に合わせて発音)を取り入れると効果的です。
4. 習慣化のために「仕組み」を作る
「やる気」よりも「習慣」が成果を左右します。
毎日決まった時間に同じ教材を開くことで、脳が“英語モード”に切り替わりやすくなります。
たとえば、
- 通勤中に単語アプリで5分
- 昼休みにテキスト1ページ
- 寝る前にリスニング音声を10分
このように「時間で決める」より「行動とセットにする」と継続しやすくなります。
TOEIC勉強のコツと毎日続けられる学習法

TOEICで結果を出す人は、「継続の仕方」を知っています。
大切なのは長時間の勉強ではなく、「短くても毎日続けること」です。
毎日30分でOK
短時間でもいいので、同じ時間帯・同じ場所で勉強する習慣を作りましょう。
朝の通勤中に単語、昼に文法、夜にリスニングといったリズムがおすすめです。
復習に重点を置く
間違えた問題を放置せず、「なぜ間違えたか」を分析しましょう。
1回よりも3回、同じ問題に触れることで確実に定着します。
日報をつけて振り返る
勉強した内容・気づき・反省を簡単に書き残すだけで、記憶が整理されます。
自分の成長を「見える化」すると、モチベーションが保ちやすくなります。
スキマ時間に勉強できる学習サービスを活用
英語学習継続のコツは「スキマ時間を有効活用」することです。
特にTOEIC初心者におすすめなのが、Kimini英会話の「TOEIC® L&Rトレーニング」です。
まずは1回5〜10分の学習から無理なく始めることがポイントです。
TOEICリスニング対策|初心者が聞き取れる耳を育てる練習法

英語のリスニングが苦手な原因は、「単語の意味がわからない」か「音のつながりに慣れていない」ことがほとんどです。
この2つを克服するだけで、聞き取りの精度は大きく上がります。
シャドーイングで“聞ける耳”を作る
音声を聞きながら同時に発音するシャドーイングは、最も効果的なトレーニングです。
1日10〜15分でOK。意味よりもまずはリズムを体に染み込ませましょう。
Part別攻略ポイント
- Part1:写真の情景をイメージしながら動作表現を覚える
- Part2:疑問詞を最初に聞き取る練習を重点的に
- Part3・4:設問を先読みし、数字・日付・人名を意識して聞く
慣れてきたら音声を1.5〜2倍速で再生し、スピード耐性をつけましょう。
TOEIC勉強時間の目安と学習スケジュールの立て方
目標スコアごとの学習時間の目安は以下の通りです。
| 現在のスコア | 目標スコア | 勉強時間の目安 |
|---|---|---|
| 400点前後 | 600点 | 約100〜150時間 |
| 600点前後 | 730点 | 約150〜200時間 |
| 730点前後 | 850点 | 約200〜300時間 |
1日30分なら、600点までは約6〜10ヶ月で到達できます。
週5日・30分の勉強スケジュール例
- 月:リスニング練習
- 火:単語暗記+復習
- 水:文法・短文問題
- 木:模試を1セット
- 金:間違えた問題の分析
- 週末:長文読解+総復習
「完璧を目指さないこと」が継続の秘訣です。
勉強ができない日があっても、1問だけ・5分だけでも構いません。
「続けること」が何よりの実力アップにつながります。
まとめ
TOEICは、正しい手順で学べば誰でもスコアを伸ばせるテストです。
まずは目標を決め、教材をそろえ、1日30分から始めてみましょう。
やる気が出るのを待つのではなく、勉強を習慣に変えることが成功の鍵です。
最初の一歩を踏み出せば、数ヶ月後には確実に「聞ける・読める・解ける」自分に出会えます。
今日から、あなたのTOEIC挑戦をスタートさせましょう。

