TOEICの勉強をどうやったらいいのかわからない、ずっと勉強しているけどあまり点数が伸びないといった方は少なくないのではないでしょうか?
今回はそんな方々に向けて、TOEIC860点を獲得するまでの勉強法をご紹介します!
オンライン英会話や留学の効果などについても触れていますので、ぜひ参考にしてください!
TOEICテストの種類
TOEICテストには、TOEIC Listening & Reading (TOEIC L & R) と、TOEIC Speaking & Writing (TOEIC S & W) の2種類があります。
一般的にTOEICテストという場合、TOEIC L & Rのことを指しています。この記事では、TOEIC R&Lのスコアアップの方法について解説していきます。
TOEICテストのスコア構成
TOEICテストを受験した人には、ABILITIES MEASURED が送られてきます。Listening はL1~L5までの5段階、 Reading は R1~R5までの5段階で、どれぐらいのスコアが取得できていたかが表示されています。リスニングでは L1 と L3が短文、L2とL4が長文。リーディングではR1~R3が長文読解、R4は語彙、R5は文法という区分分けになっています。自分がどのパートが得意で、どのパートが苦手かを把握して、苦手パートを中心にトレーニングすることで、スコアアップが期待できます。
まずは現状把握&目標設定!
英語の勉強を始めるうえで大切になるのが、(1)目的や目標を再認識することと(2)現在の自分の英語力を把握することです。
(1)の目的や目標については、点数や時期が具体的なほど良いです。たとえば私の場合だと、「就職活動までにTOEIC600点を取る」。その目標が達成した後は、「半年以内に730点を取る」、その後は「1年以内にTOEIC 860点を取る」です。
ただし、無理な目標設定は意味がありません。3~4か月くらいペースで目標を再設定することをおすすめします。
(2)の現在の英語力については、TOEICテストを一度受験するのも良いですが、公式問題集を購入して時間を計って問題を解いてみるのも良いと思います。勉強前に実際のテストを受けるのは、時間的にも費用的にも無駄があるように思います。
私の場合は、初めてのTOEICテストで400点くらいでした。TOEICがどういうテストなのか事前の知識がなく、大学受験以外の勉強をしたことがない状態での受験です。特にリスニングの点数が低く、リーディングよりもリスニングの対策が必要だと感じました。
どんな教材を使うか?
本屋さんに行くと、英語関係の本がたくさん並んでいます。どの教材がいいか迷ってしまうほどです。英語力が停滞しているときほど新しい教材が欲しくなりますが、まずは手持ちの教材を完璧にすることをおすすめします。
私は、TOEICの公式問題集、リーディング対策の問題集、リスニング対策の問題集をそれぞれ1冊と、目標点数に応じた単語帳を2~3冊持っていました。
単語帳の使い方としては、毎日10~20単語ずつ(1週間70~100単語)を音読して例文を書き写していました。当然そんなに一気には覚えられず翌日には半分くらい忘れてしまうのですが、前日に覚えた単語の復習+今日新しく覚える単語を繰り返すようにしていました。
リスニング、リーディングは本のやり方通りにすすめることが基本ですが、交互に取り組むことを心がけていました。
TOEICテスト対策シリーズの本
TOEICの公式問題集を使うのもいいですが、TOEICテスト対策シリーズの本も活用すると、効果が期待できます。
TOEICテストでは、リスニングの比重も大きいので、リスニングテストの対策がしっかりできる教材を選ぶのをおすすめします。
学研のTOEICテスト対策シリーズは、『寝る前5分暗記ブック TOEICテスト 単語&フレーズ』や『寝る前5分暗記ブック TOEICテスト 英文法』から、『TOEICテスト本番攻略模試 <改訂版>』に至るまで、音声もダウンロードできて、TOEIC対策シリーズの本が充実しています。『TOEICテスト本番攻略模試 <改訂版>』は2回分の模試が受けられて、頻出コロケーションの付録も付いており、TOEIC初級者から上級者まですべての受験者におすすめの一冊です。
TOEICにはトリッキーな問題・難問も含まれていますが、スコア600点台を目指すのであれば、トリッキーな問題・難問はあまり気にせずに、確実に点がとれそうな問題で点を落とさないようにすることが大事です。600点を取るために絶対取りこぼしてはいけない基本問題のみを厳選収録した本が、600点攻略 リーディング5回模試 です。
TOEICに一番出やすいフレーズを使って単語の例文を作成しているTOEICテスト単語攻略でるだけ1000という本も、TOEICの試験によく出る単語を学びたい方にはおすすめです。
TOEICを初めて受験するけれども、できるだけハイスコアと取りたいという方には、はじめてのTOEICテスト 全パートスピード攻略がおすすめです。TOEICテストがどんなテストか?テストの内容は?といったはじめてのTOEIC受験者が知りたい情報から、各パートの問題傾向が「一見してすぐわかる」ように、短いキーワードでポイントが整理されている攻略編までが簡潔にまとめられています。
音声を聞くだけでなく、単語&フレーズや英文法を書き込んだ方が、覚えたことの定着がいいというのがありますので、TOEICテスト書き込みノートシリーズも利用されてみてはいかがでしょうか。TOEIC新形式問題に対応した別冊つきですので、新形式での試験にもバッチリ対応できます。『TOEICテスト書きこみノート単語&熟語編』は、TOEIC新形式問題に対応した別冊つきで、TOEICによく出る単語&熟語がカバーされています。
TOEICテストは独特の形式があるので、何も準備せずに受験するのは無謀で、英語ネイティブで英語テストに慣れている人でもない限り、ハイスコアは取れません。最初に、『TOEICテスト本番攻略模試 <改訂版>』を受けてみて、どれだけ点数が取れるのか、自分がどのパートが苦手なのかを把握してから、TOEIC対策シリーズの教材を利用されてみてはいかがでしょうか。
勉強時間はどれくらい必要か?
TOEICの点数の向上と勉強時間は比例すると感じます。400点から860点に上げるには合計で1500~2000時間くらい勉強したと思います。
もちろん、効率が良い人はもっと短時間で達成することもできると思いますし、元の点数がさらに低い人にとってはもっと時間を要するかもしれません。
それでも共通して言えるアドバイスがあります。それは、「週末に1時間勉強するよりも毎日10分勉強した方が効果がある」ということです。理想は毎日30~60分時間を割けたら良いと思います。まとめた時間でなくても問題ありません。通勤の行き15分と帰り15分でも合計で30分です。
ただし、単語帳を眺めてなんとなく勉強した気になったり、リスニングCDを聞き流ししたりしていてもあまり意味がありません。勉強したつもりの30分より、集中して10分の方が効果は高いです。毎日必ず英語に触れる時間を作ることが大切です。
オンライン英会話も効果的!
TOEIC L & Rにはリーディングとリスニングの項目しかありませんが、実はスピーキングが向上すれば相乗効果があります。
私がオンライン英会話を利用していたのはTOEIC700点前後の頃で、たった3か月でしたが他の勉強と同時進行で860点達成に大いに役立ったと感じています。英会話の先生はフィリピン人の先生や東ヨーロッパ等の非英語ネイティブの先生のみでしたが、絶大な効果がありました。
600点以下の方には、まずはテキストを使用した独学でベースづくりをした方が効率的ですが、時間に余裕があるのであれば普段の独学+オンライン英会話のセットもおすすめです。日本語が話せる先生もいるので、心配することはありません。
ただし、TOEICのスコアアップが目的の方は、オンライン英会話を使用するときは「フリートークは避ける」ことをおすすめします。英語力がついてきて、会話の主導権を自分で握ることができれば問題ありませんが、英語が話せないうちは先生ばかりが英語を話してしまい、自分が聞き役に回りがちです。
英会話スクールでもオンライン英会話でも、先生が変わると、お互いに自己紹介をしあわなくてはならなくて、試験が近づいてくると、自己紹介の時間がもったいなく感じるものです。試験の日が近づいていて新しい先生のレッスンを受ける場合、レッスンの始まりに試験が近いことを伝え、今日は〇〇を中心に勉強をしたいとはっきり伝えましょう。
テキストの音読を聞いてもらって発音をチェックしたり、単語帳を使って自分で作った例文をチェックしてもらったり、自分が英語を話す時間にすることが大切です。
海外留学について
私自身、大学生の頃に短期留学を経験しました。始めのTOEICの点数は400点で、半年間の留学で200点上がり、特にリスニング力の向上につながりましたし、貴重な経験をしたとは感じています。大学時の短期留学の経験は、毎日英語に触れる環境づくりにはこれ以上ない環境だと思います。
しかし、実際にTOEICの点数が伸びて英語力がついたのは、留学後の独学の方でした。TOEIC860点までは留学は必要ないです。費用面や時間面(仕事がある、学校がある等)で留学をあきらめている方でも、日本で十分勉強できることを強調しておきたいです。
TOEICのスコアをアップしたい、英検の上位級に合格したいという目標を達成させたいだけであれば、海外留学しなくても、日本で勉強しても十分目標が達成できます。
さまざまな教材やオンライン絵会話などがありますので、その中で何を選ぶのが自分にとって一番効率よく目標達成できるかを考えるようにしましょう。
時には息抜きも必要
テキストを使用しながら机に向かっての勉強や、TOEICのリスニングの内容ばかりでは退屈でモチベーション維持が大変になるときもでてきます。
そんなときは、海外のドラマがおすすめです。英語字幕を付けながら視聴して、分からない単語はすぐにメモを取っておきましょう。TOEIC対策ではないので点数向上の目的としては少々回り道にはなりますが、英語力向上にはとても役に立ちます。
私の場合、リスニング力が向上したのは海外ドラマのおかげだと感じています。海外ドラマにはいろんな話し方の人がいたり、カジュアルな表現があったりして、海外のユーモアのセンスはTOEICのテキストからは学ぶことが出来ません。
映画よりもドラマをお勧めするのは、セリフの多さがその理由です。映画は、2時間前後の間に会話がないシーンもたくさんあります。それなのに映画を1本観ただけで「2時間勉強したつもり」になりがちです。たまに映画を観るのはもちろん良いですが、効率的に楽しみながら勉強するのであればドラマの方がおすすめです。映画やドラマを観る場合、現実社会に根差している台詞が多い、捜査ものの方が良いです。
まとめ
TOEICの勉強には、ある程度の「TOEIC向けテクニック」が必要です。しかし、それ以上にやはり英語力が試されるテストであるため、一夜漬けでは当然高得点は難しいです。大変ですが、毎日の英語学習を習慣化して、3か月ごとの目標を一つずつクリアしていけば独学だけで860点に達することは十分可能です。
留学をすれば英語が話せるようになるという幻想を持ってしまいがちですが、子供でもない限り留学先でも勉強が必要になることは確実です。少しずつでもほぼ毎日 単語を覚えていけば、気づいたら膨大な量の単語が分かるようになります。
私自身TOEIC400点から860点になるまでたくさん勉強しましたが、もともと英語のセンスがあったわけでもありません。どんな方でも頑張り次第で達成できる点数だと思いますので、あきらめずに頑張っていただきたいです。
この記事では、TOEICスコアをアップするためにおすすめのTOEIC対策シリーズの本やオンライン英会話をたくさん紹介しました。どのTOEIC教材やオンライン英会話を選ぶかは、TOEICテストにどれだけ慣れているかやレベルによって変わってきます。ぜひ読者の皆様が、自分に一番合ったTOEIC対策の教材を選んで、TOEICのスコアをアップしていただくよう願っております。